これまでの取組と成果
これまでの取組状況
○事業目標・取組状況・改善点
・平成21年に智頭町で「森のようちえんまるたんぼう」が開設されて以降、東・西部において森のようちえんが広がりを見せていたが、実施形態が既存の保育所・幼稚園等の実施要件になじまず、継続的な公費助成を受けられないため、安定した運営することが困難なケースが多かった。
・このため、本県では、平成25年度に官民学の協働提案・連携推進事業として「森のようちえん認証制度の創設検討」が採択となり、森のようちえん関係者、大学教授、県・市町村などが一緒になって検討し、平成27年3月に「とっとり森・里山等自然保育認証制度」を創設した。(平成27年度に6園、平成28年度に1園、平成29年度に1園、令和3年度に1園認証)
・制度創設後、平成27年度より認証した園に対して運営費を助成、また、平成27年9月からは第3子以降の保育料軽減支援を、平成28年4月からは第1子と同時在園の場合の低所得世帯の第2子の保育料軽減支援を実施、令和元年10月からは国の幼児教育・保育料無償化とあわせて保育認定のない児童についても補助を実施している。
・令和4年度から、保育施設職員の処遇改善について、国が令和4年2月分から収入を3%程度(月額9千円)引き上げるための措置(補助金)を実施することとなったことを受けて、とっとり森・里山等自然保育認証園の職員の処遇改善のため、処遇改善を実施した施設に対して、補助金を交付している。
・また、平成26年度より、森のようちえん以外の野外保育・教育を定期的に行う保育施設等に対して、その経費の一部を助成しているほか、野外保育の担い手となる保育従事者を育成するための研修会を開催している。
・平成29年度からは保育所・幼稚園等が行う自然体験活動に対する認証制度を創設し、令和5年10月1日時点で39園認証した。
これまでの取組に対する評価
・近年、多様な保育・幼児教育が求められ、自然体験活動の大切さが見直される中、県として、あらゆる子どもが鳥取県の「豊かな自然」で”遊びきる”機会を保証する環境を構築することは、子どもたちの心身の発達にも大変意義がある。
・森のようちえんの取組が県内外に発信されたことにより、豊かな自然の中で子育てをしたいと望む保護者が増え、移住定住の促進などの効果がある。
・研修等を通して県内の保育従事者等が野外保育への理解を深めることにより、今後、幼児期の保育・教育の方法の一つとして、鳥取県の豊かな自然の活用が図られることに期待する。