現在の位置: 予算編成過程の公開 の 令和6年度予算 の 輝く鳥取創造本部の空き家利活用等推進事業
令和6年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:総務費 項:市町村振興費 目:自治振興費
事業名:

空き家利活用等推進事業

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輝く鳥取創造本部 中山間・地域振興課  

電話番号:0857-26-7364  E-mail:zaisei@pref.tottori.lg.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 会計年度任用職員 特別職非常勤職員
当初予算額 38,500千円 6,555千円 45,055千円 0.8人 0.1人 0.0人
当初予算要求額 38,500千円 6,555千円 45,055千円 0.8人 0.1人 0.0人
前年度当初予算額 28,000千円 4,186千円 32,186千円 0.5人 0.1人 0.0人

事業費

要求額:38,500千円  (前年度予算額 28,000千円)  財源:単県、一部国庫、雑収入 

一般事業査定:計上   計上額:38,500千円

事業内容

1 事業の目的・概要

 年々深刻化が増す空き家問題を改善するため、市町村を通じた所有者等への支援や、まちづくり団体等の育成、空き家(中古住宅)の不安解消や魅力促進に資する取組、県民に対する意識啓発や機運醸成等、空き家の「利活用促進」「発生抑制・老朽化抑制」の切り口から空き家対策に資する取組を進める。

2 主な事業内容

                                                                        (単位:千円)
細事業名
内容
要求額
前年度
予算額
前年度からの変更点
利活用
空き家の魅力普及促進事業
  • 空き家利活用事例コンテストの開催、コンテスト優秀事例の動画作成等
  • 空き家リノベーション物件の一斉見学会への支援
  • 空き家利活用アイデアコンペ等開催支援
  • 事業者等が実施する「空き家改修/リノベーション」の周知、啓発活動の動画配信等への支援
5,800
5,800
空き家利活用団体支援事業
  • 【拡充】団体活動支援(空き家利活用に取り組む地域のまちづくり団体等への支援)
  • マッチング支援・人材育成・普及啓発(「とっとり空き家利活用推進協議会」への支援)
5,700
4,900
  • 団体活動支援の対象要件等の拡充等
空き家利活用流通促進事業
  • 長期間活用されていない空き家の利活用支援(一般、価値ある古民家の改修等)
  • 既存住宅状況調査(インスペクション)等への支援
  • 【新規】空き家の残置物処分への支援
  • 【新規】中間管理住宅整備への支援
  • 【新規】仲介敬遠物件の空き家利活用促進に係る調査等
24,100
15,600
  • 残置物処分への支援を追加
  • 中間管理住宅整備への支援を追加
  • 仲介敬遠物件の空き家利活用促進調査等を追加
地域の空き家を活用したまちづくり推進事業
  • 地域における空き家利活用の活性化や機運醸成に向けた活動への支援
400
400
発生抑制
空き家化抑制推進事業
  • 【拡充】高齢世帯等の空き家化の抑制推進に向けた勉強会(アウトリーチ人材の育成勉強会)の展開
  • 高齢者世帯等向けの啓発用配布物(県版「住み継ぎノート」、空き家ガイドブック等)の制作
  • 【拡充】空き家化抑制や適正管理の意識啓発動画作成及びCATV等による配信
2,500
1,300
  • 空き家化抑制勉強会の他市町村への展開
  • 意識啓発動画作成・配信を追加
合計
38,500
28,000

3 背景等

老朽危険空き家の除却支援に係る市町の財政負担は年々大きくなっている。こうした財政負担を軽減し、安全で安心な生活環境づくりを進めるため、空き家となる前段階から居宅や土地の活用についての具体的な検討を促していくことが効果的と考えられるため、居住者に対して意識啓発を図る等、空き家の発生を予防する取り組みが重要である。
    • 深刻化する空き家問題を改善するためには、危険な空き家については除却せざるを得ないものの、除却すれば廃棄物を発生させる側面もあることから、脱炭素社会実現に向けて空き家を一律に負の遺産として捉えるのではなく、活用できるものは積極的に活用していくことが必要である。
    • 平成28年から不動産の専門家団体等により「とっとり空き家利活用推進協議会」が設立され、無料相談会によるマッチング支援やシンポジウム等を通じた県民の意識啓発、専門家の派遣等による地域活動の支援が進められており、県も協議会設立時から支援を行っている。令和2年度からは協議会への参加意向のある市町村も参画し、官民が協力して空き家利活用への取組を進めている。
    • 平成30年度鳥取県住生活総合調査では「中古住宅より新築がよい」との回答は27.2%、「空き家となった住宅を他人に貸し出すことに抵抗がある」との回答は28.3%となっており、空き家の市場流通は未だ一般的ではないといえる。引き続き、空き家所有者と活用希望者とのマッチング機能を強化していくとともに、県民に対し空き家の活用を促し、空き家等の中古住宅を市場の選択肢として一般化していく必要がある。
    • 空き家は個人財産であり、その取扱いについての行政の働き掛けには限界があるため、不動産事業者の団体や、空き家利活用に取り組む地域のまちづくり団体等との連携や支援の強化を図り、県民に対し幅広くアプローチしていく必要がある。

4 補助制度詳細

(単位:千円) 
補助金名、補助対象経費、実施主体、補助限度額、補助率
要求額
前年度
予算額
前年度からの変更点
利活用
●1−1 空き家等利活用事例コンテスト開催事業 (県直接事業)
 ・空き家(中古住宅)を改修し利活用している好事例の募集
 ・応募事例の審査(書面・現地確認)、表彰
 ・コンテスト優秀事例の紹介冊子、動画作成等
3,500
3,500
継続
○1−2 空き家リノベーション普及啓発事業
改修した空き家の一斉見学会等の開催経費
 【実施主体】 鳥取県宅地建物取引業協会、全日本不動産協会鳥取県支部等(直接補助)
 【補助率】 1/2   【限度額】 県300千円
600
600
継続
○1−3 コンペティション等開催支援事業
空き家利活用をテーマとするアイデアコンペ、リフォームコンテスト等の開催に要する経費
 【実施主体】 教育研究機関、業界団体等(直接補助)
 【補助率】 1/2   【限度額】 県300千円
300
300
継続
○1−4 空き家の魅力普及に係る情報発信支援事業
ア)事業者等による「空き家改修/リノベーション」に係る周知に要する経費
 【実施主体】 事業者等(直接補助)
 【補助率】 1/2   【限度額】 県500千円(50千円/件×10本)×2団体
イ)空き家利活用団体等の取組(講演会、ワークショップ、物件紹介等)の動画配信等に要する経費
 【実施主体】 業界団体、空き家利活用に取り組む団体等(直接補助)
 【補助率】 1/2   【限度額】 県200千円
1,400
1,400
継続
●2−1 団体活動支援事業
ア)団体等が自ら行う残置物撤去の支援に要する経費(補助対象等の見直し
イ)団体等が自ら空き家のサブリースに取り組む場合の空き家の改修経費(対象要件の一部緩和
 【実施主体】 市町村と連携し空き家利活用に取り組む団体等(市町村経由の間接補助)
 【補助率】 ア)市町村負担の2/3
         イ)市町村負担の2/3(間接補助対象経費の1/2のどちらか少ない方)
 【限度額】 ア)県200千円/団体   イ)県600千円/件(非住宅への転用:県1,000千円)

残置物の片付けが進まず、空き家が利活用されないまま老朽化に至ることを抑制するため、団体等に向けた空き家の片付け支援を充実し、空き家利活用の取組を促進する。(団体等自らが空き家の掘り起こし〜内覧、利活用希望者への紹介、サブリース、賃借管理等の事業に取り組む場合等を対象とする)

2,800
2,000
事業名変更、ア、イ拡充
○2−2 マッチング支援事業、人材育成・普及啓発事業
空き家の掘り起こしや利活用の促進、普及啓発等の取組に要する経費
 【実施主体】 とっとり空き家利活用推進協議会(直接補助)
 【補助率】 2/3   【限度額】 県・市町村の合計2,900千円
2,900
2,900
継続
●3−1 空き家等改修支援事業
空き家の利活用に必要な改修等の支援に要する経費
 【実施主体】 市町村(間接補助)
 【補助率】 市町村負担の2/3(間接補助対象経費の1/3のどちらか少ない方)
 【限度額】 ア)空き家を住宅として活用:県600千円   イ)空き家を非住宅に転用:県1,000千円
13,350
13,350
継続
○3−2 空き家等改修支援事業(古民家空き家改修)
地域の活性化等に資する古民家空き家の改修の支援に要する経費
(※昭和初期以前に建築され、文化財等として価値が認められている古民家に限る)
 【実施主体】 市町村(間接補助)
 【補助率】 市町村負担の2/3(間接補助対象経費の1/2のどちらか少ない方)
 【限度額】 県2,000千円
2,000
2,000
継続
○3−3 既存住宅状況調査等支援事業
既存住宅建物状況調査(インスペクション)に対する支援に要する経費
 【実施主体】 市町村(間接補助)
 【補助率】 間接補助対象経費の1/2   【限度額】 県50千円/件
250
250
継続
○3−4 空き家等残置物処分事業
空き家を利活用する者が行う残置物撤去の支援に要する経費
 【実施主体】 市町村(間接補助)
 【補助率】 市町村負担の2/3(間接補助対象経費の1/2のどちらか少ない方)
 【限度額】 県200千円

⇒空き家の賃借提供を阻害する要因の一つに、残置物の片付け問題があり、・売却意向としたまま老朽化させるのではなく、移住者等への賃借物件の充実に転化させることを目論む。
 (新たに空き家バンクに賃借専用物件として登録する、もしくは既に登録済みの場合でも、賃借専用物件として登録変更等する場合等を対象とする)

5,000
新規
○3−5 中間管理住宅整備支援事業
市町村が移住者等に対する空き家のサブリース事業に取り組む場合の空き家の改修経費
 【実施主体】 市町村   【補助率 県1/4(国1/2、市町村1/4)
 【限度額】 県600千円/件(非住宅への転用:県1,000千円)

⇒市町村が空き家の所有者から建物を借り受け、改修・整備し、希望者等に賃借(又貸し)するサブリース事業を支援することで、空き家対策の促進及び、中山間地域を中心とした賃貸可能物件の不足を補うことを目論む。

3,000
新規
○3−6 仲介敬遠物件の空き家利活用促進事業 (県直接事業)
不動産事業者の取扱や空き家バンクへの登録等が進まない仲介敬遠物件の調査等
(仲介敬遠物件の掘り起こしに係る隘路を調査し、空き家バンクの登録物件強化を図る)

⇒山間部や海岸部などで魅力的な余暇時間を過ごせることや、低賃料への期待などから一定のニーズがある一方で、空き家バンク等への登録が躊躇され、登録が進まない“仲介敬遠物件”の空き家物件の状況調査及び対策研究を不動産の専門家団体に委託。掘り起こしに係る隘路を探り、物件登録の強化に繋げる。(何が原因で、どのような対策をとれば空き家バンク登録が活性化するか等を探る)
 ※仲介敬遠物件
 住民の集積が見られる集落であるにも関わらず、遠隔な中山間地にあるため不動産事業者が興味を示さない物件や、市街地にあっても道路付けが悪く建替えが難しい(賃借は可)等ため、事業者が仲介を敬遠する物件等を想定。

500
新規
●4−1 地域の空き家を活用したまちづくり推進事業
地域のまちづくり団体等による空き家利活用や、地域の機運醸成の支援に要する経費
 【実施主体】 市町村(間接補助)   【補助率】 市町村負担の2/3   【限度額】 県400千円
400
400
継続
発生抑制
●5−1 空き家化抑制推進事業 (県直接事業)
ア)空き家化の抑制に向けた勉強会の展開
 1)先行モデル地区を核に、希望する市町村や専門家等との研究会を設置
   (伝道師・キーマン・講師役等の育成)
 2)市町村における地区活動等を支援するための専門家等の招聘・派遣
イ)空き家の生抑制等啓発用配布物(県版「住み継ぎノート」「空き家ガイドブック」等)の制作
ウ)空き家発生予防に資する意向確認手法の検証
 1)空き家の発生予防に向けた住宅の事前登録制度や「お家の住継ぎ(すみつぎ)ノート」の試行
 2)高齢者宅において、空き家になる前段階から将来の活用を意識する啓発、意向の明確化促進等
エ)空き家化抑制や適正管理等の意識啓発に資する動画制作、YouTube、CATV等による配信
2,500
1,300
ア、エ拡充
合計
38,500
28,000
    3−5は国の補助事業が活用可能な場合に限る
    ※1〜(3−5を除く)は社会資本整備総合交付金の提案事業を活用(交付率45%)

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

【事業目標】
・空き家利活用に取り組む団体への支援や、一般に流通が難しい空き家の利活用支援、中古住宅や古民家空き家等の魅力訴求等を通じ、広く県民に対する空き家利活用への意識醸成、取組の活性化を図る。

【取組状況】
・H28年度に、不動産に関わる専門家団体で構成する 「とっとり空き家利活用推進協議会」が設立され、県はオブザーバーとして参画するとともに、活動経費の一部を支援。R2年度からは参加意向のある市町村も経費を負担し参画(R2年度から県と市町村は特別会員)。
・R1年度には、長年活用されていない空き家の利活用に向けた改修補助、地域のまちづくり団体が行う空き家活用への支援等を開始。
・R2年度には、県民の中古住宅の購入意欲醸成のため、不動産事業の専門団体が実施する一斉見学会等の開催支援を開始。
・R2年度には、将来的に空き家化しやすい高齢者世帯への意向確認等を研究する「空き家化抑制推進事業」を開始し、空き家の発生抑制への取組に着手。
・R3年度には、空き家の利活用に関する学生デザインコンペの開催支援等により、空き家対策の認知度向上や意識啓発を進めるとともに、建物状況調査(インスペクション)の支援制度を創設し、空き家購入検討者の不安解消に資する取組を推進。
・R4年度には、県事業として「空き家利活用コンテスト」を開催し、空き家利活用の好事例の掘り起こしを進めるとともに、住宅購入層への周知を推進。
・R5年度には、空き家利活用団体等の取組(講演会、ワークショップ、物件紹介等)の動画配信等に要する経費への支援を行い、県民に対する意識啓発を促進。

これまでの取組に対する評価

【評価】
・「とっとり空き家利活用推進協議会」で実施する相談会やシンポジウムは、一般県民の来場数も多く、開催市町での活動活性化例も増え、また「ワンストップ相談窓口」の設置により県民からの相談の受け皿づくりを進め、市町村からも高い評価を得ている。
・「空き家利活用流通促進事業」は多くの市町で制度活用が進み、多くの空き家利活用に寄与している。
・さらなる空き家利活用の促進のため、今後は空き家利活用に主体的に取り組む地域団体等の支援や、中古住宅の選択肢化に向けた業界団体等との連携の強化が必要と考えられる。
・地域団体と取り組んだ「お家の住み継ぎノート」の試行では、高齢者世帯等への啓発の難しさを把握するとともに、取組の重要さを団体に認識いただく契機にすることができた。
・空き家化抑制勉強会をモデル自治体である米子市・倉吉市・八頭町とともに実施し、高齢者世帯等へのアウトリーチ手法等の研究〜モデル地区毎の特性に即した方策づくりを進めた。

【主な実績】
<空き家化抑制推進事業>
・地域に合わせた「住継ノート」の内容検討、高齢者世帯へのアプローチ方法等を研究(R4〜R5)
<空き家利活用流通促進事業>
・R2年度:16件、R3年度:21件、R4年度:28件
<空き家利活用シンポジウムの開催>
・H28年度:大山町、H29年度:八頭町、H30年度:智頭町、倉吉市、R1年度:岩美町、米子市、R2年度:境港市、R3年度:鳥取市、琴浦町、R4年度:米子市

財政課処理欄



要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 28,000 12,014 0 0 0 0 0 790 15,196
要求額 38,500 15,974 0 0 0 0 0 790 21,736

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 38,500 15,974 0 0 0 0 0 790 21,736
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0