●海水温の更なる上昇に対応するため、次世代藻場造成種及び海藻養殖によるブルーカーボンの導入可能性を調査する。
●とっとりの藻場再生や藻場の魅力を県内外にPRし、Jブルークレジットの普及を図り、Jブルークレジット販売を促進することにより、ブルーカーボンのクレジット化を持続可能とする。
●ムラサキウニの大量発生により衰退した藻場被害解消のため、ウニ集中駆除範囲を拡大することにより、鳥取の豊かな海の土台である藻場再生を通じて、アワビ類・サザエ・ウニ類の資源回復や海藻によるCO2吸収により持続可能な開発目標(SDGs)を進める。
●駆除されたムラサキウニの商品化に必要な技術開発(身入りの向上、蓄養による安定生産、適切な餌の検討、保存技術の開発)を行い、ムラサキウニの付加価値を向上させ、沿岸漁業者の新事業を創出し、漁業者の経営安定、浜の活性化につなげる。
●近年、ムラサキウニが10個体以上/m2の高密度分布(長崎県の磯焼け発生時は10〜16個体/m2)が確認されており、県内全域で食害による急激な藻場の衰退が確認されている。一旦、藻場が衰退すると再び元に戻すことは大変困難で、藻場の機能が失われ、沿岸漁業の衰退にも繋がってしまう。これまで、水産多面的機能発揮対策事業(国事業)で漁業者によるウニ駆除が実施されてきたが、ムラサキウニが著しく増加しており、減少には至っていない。また、国の事業費削減により県内全域で活動自体が縮小しているほか、漁業者が少ない地域では十分な活動が行えていない。