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令和6年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  政策戦略事業要求      支出科目  款:商工費 項:工鉱業費 目:中小企業振興費
事業名:

鳥取発伝統工芸世界に発信事業

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商工労働部 販路拡大・輸出促進課 国内販路拡大・民工芸振興担当 

電話番号:0857-26-7640  E-mail:hanro-yusyutsu@pref.tottori.lg.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 会計年度任用職員 特別職非常勤職員
R6年度当初予算要求額 7,270千円 0千円 12,748千円 0.7人 0.0人 0.0人
R5年度当初予算額 0千円 0千円 0千円 0.0人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:7,270千円  (前年度予算額 0千円)  財源:単県 

事業内容

1 事業の目的・概要

令和7年に指定から半世紀を迎える鳥取県の伝統工芸品について、改めて広く県内外に普及し認知度・ブランド力向上を図るとともに、グルーバル展開を始めとした新たな顧客層・市場の獲得、人材確保につながる取組を行い、「次の半世紀」に継承していく。


    〇グローバル化の進展とアフターコロナへの転換を踏まえ、希少性・地域性・手仕事性の価値を認める新たな消費者層を獲得でき、「次の半世紀」における本県伝統工芸品産業の持続・発展に必要な高付加価値化が期待できる海外市場を開拓し、実効性のある展開を図る。

    〇指定50周年に開館(R7.3.30)する県立美術館のオープン時に、伝統工芸士による本県伝統工芸品の展示会等を開催し、本県伝統工芸品の成り立ちから、新しい魅力・活用、世界からの評価までを県内外に広く発信する。

2 主な事業内容

                                               (単位:千円)
細事業名
内容
要求額
伝統工芸品の持続的グローバル市場展開実効性・持続性のある海外市場開拓を具体的に展開するため、高付加価値化と持続的取引の期待できる米国・フランスを対象に、(1)継続的取扱のできる専門小売店での取扱いの持続化・拡大を図る展示会、(2)そのためのバイヤー等招致、(3)魅力発信による鳥取工芸ファン涵養等を行う。

通商物流課「世界どこでも外需獲得強化事業」で一括要求。

県立美術館での鳥取県伝統工芸品半世紀記念催事(1)展示会企画、準備、広報等…5,697千円
 〇会場:県立美術館「県民ギャラリー」など
 〇期間:県立美術館オープン(令和7年3月30日)から1か月程度
 〇展示企画案
  ・鳥取県伝統工芸品一同展示
  (地域性・歴史性・手仕事性を分かり易く説明する展示・映像・工芸士ギャラリートーク等)
  ・因州和紙・弓浜絣(50周年)の謂れと歴史紹介展示
  ・(大量生産とは違う)伝統工芸品×「モダンライフ」の潤いのある空間を表現する展示
  ・「グローバル展開」の取組・成果等を表現した「憧れ」を呼ぶビジュアル
   と若い作り手や後継者育成の取組等の紹介 等
(2)半世紀記念普及コンテンツ作成…1,573千円
 〇伝統工芸品・伝統工芸士を紹介する映像資料(画像・動画)、記念広報資料
(3)関連・連携する取組
 〇体験・ショップでのオリジナル工芸品販売等美術館1階部分活用と地域回遊(販売・観光等)
 〇時期早期決定、話題づくりとアイコニック(象徴的)な展示の導入で国内外から幅広く招致
 〇海外展示会等周年期間中の展示内容の「巡回展示」活用 等
 
<本事業企画の基本方針>  
 ※この機に固有の資源として再認識・普及を図り、美術館・地元と最大限活用するとともに
  〇歴史・謂れを掘り起こして手仕事性とともにアピールし、長期的なブランド価値向上を図る
  〇若い人材を広く集め、伝承・育成と世界市場等の新たな展開や活用を促進する
   ことなどを通じて「次の半世紀」にも持続、発展していく礎とする。
7,270
合計
7,270
 

3 背景

【伝統工芸品の海外販路開拓に係る経緯】
〇これまでの県内伝統工芸品等の海外展開支援は、既存見本市等への出展等により話題づくりやその場での販売、県内・国内プロモーションへの反映の効果が中心で、持続性のあるビジネスとして結実した事例は多くはなかった。
〇近年以下の状況変化があり、欧米圏市場については、実効性・持続性のある取組を実現できる段階に来ている。
令和元年〜・県内工芸品製造事業者の製品を取りまとめて海外展開する工芸専門小売事業者の出現
・オンライン商談等を通じて確保した海外(欧州、豪州、米国)工芸専門店との継続取引の実現
・フランスにおけるソーシャルメディア上の情報発信や専門店等での小展示会の継続を通じた鳥取工芸ファン層の形成
令和5年度・米国(西海岸)工芸専門小売店における本県伝統工芸品の総合展示会の開催
・欧州を主な対象とする海外販路開拓事業(通商物流課)に若手中心に約30社の工芸製造事業所参加
・「民藝」を中心とした伝統工芸分野の資源を活用した高付加価値インバウンド観光メニューの造成を開始 

【鳥取県の伝統工芸品指定の経緯と鳥取県伝統工芸士会】
〇本県の代表的な工芸品(因州和紙・弓浜絣)は業界関係者の尽力により、全国産地の中でもいち早く指定開始初年(昭和50年)に国 
 伝統的工芸品に指定。(「弓浜絣」はこの際に新たに採用されたブランド名(旧名は「浜絣」・「濱ノ目絣」)
〇県の指定・認定制度(郷土工芸品・鳥取県伝統工芸士)も昭和60年に制度創設。令和7年は各々節目(50周年,40周年)となる年。
〇一方、ここ十数年の間に関係団体・組織は弱体化し指定・認定制度への認識が薄れている。伝統工芸士、中でも特に因州和紙と弓浜絣の工芸士は近年半減している。
〇特に「弓浜絣」のアイコン(象徴的人物像)であった嶋田悦子氏、全国規模展示会・伝統工芸士展に唯一出展していた南家敦美氏が令和5年に相次いで亡くなり、全国的な認知度・ブランド力の低下が見込まれる。因州和紙は近年主要事業者の廃業が相次ぐ。手漉き職人の高齢化に加え廃業・休業が多く、純手すき技能の継承も困難化。本県を代表する2品目が新たな危機に直面している。
〇これが背景となり、県民を始め内外で本県伝統工芸品・伝統工芸士への認識を深めていただく好機として県立美術館オープン時における開催の要望が鳥取県伝統工芸士会(国・県認定通じ全分野の伝統工芸士と両産地組合が加入する全国唯一の団体)からあった。
※鳥取県伝統工芸士会の財源はほぼ会費のみで、活用可能な財源がない。一方、工芸士会には事業者の参画促進や有効な内容とす るための主体的な役割を果していただく必要があり、同会への事業委託の方式を想定。

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

・海外展示会実施状況
 R1、R2、R4 
   フランス…インフルエンサーによる情報発信&展示会開催
 R5
   アメリカ(サンフランシスコ)…展示会開催
   「食パラダイスinNY」開催時、鳥取の工芸品をPR、好意的な声
   本県工芸品越境ECサイトの構築

 R6(目標)
   フランス、アメリカでの持続的な販路開拓に結び付くインフルエンサー・バイヤー招致、展示会開催等を実施。

これまでの取組に対する評価

フランスでの情報発信・展示会開催による鳥取の工芸品の販路開拓・認知度向上に取り組み毎回好評で、売り上げも伸びてきている。鳥取の工芸品に関心を持つ一定の業界関係者、ファン層が形成され、実際にフランス人来鳥があるなどの効果があった。継続的・恒常的取引関係の構築・持続化までに結び付けることが今後の課題。




要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 0 0 0 0 0 0 0 0 0
要求額 7,270 0 0 0 0 0 0 0 7,270