項目 | 内容 | 令和6年度
予算要求額
(千円) |
モデル地区(大路川)での取組
| (1)大路川流域治水の取組の深化
令和5年度に策定する予定の「大路川流域治水ビジョン(仮称)」(※)を基に、流域関係者毎の具体的な取組の周知・普及を図る。(広報誌発行、協議会開催等)
●各地区の取組例
<市街化地域>
・定期的に水路を清掃する。
・雨水貯留タンクの設置
・上流域の田畑管理への協力体制を構築する。
<上流域>
・田んぼダムの実施面積を拡大する。
・ため池の水位を下げる。
●行政が行う河川整備等の取組例(既定計画、予算)
・河道拡幅、排水対策、下水道整備等 |
| 100 |
(2)大路川流域樋門遠隔監視システム構築事業(国1/2)
- 流域内の河川整備として令和4年度に沿川の吉成ポンプ場(市)、西大路排水機場(県)の増強が完了したが、浸水被害を抑制するためには、流域内に複雑に張り巡らされた水路網の適切な流水管理を行い、大路川沿川の各排水機場の能力を効率的・効果的に発揮させることが課題の一つとなっている。
- 適切な流水管理を行うためには、流域内の用排水樋門の適切な管理・操作が重要であり、排水機場の運転状況や流域全体の水位把握が不可欠であるが、現状は目視確認による現場判断に頼っており、最適な流水管理が難しい状況である。
- このため、樋門操作状況・排水機場の運転状況を見える化(遠隔監視システム構築)し、樋門操作や流水管理の最適化を進める。
| 10,000 |
流域治水の
全県展開 | (1)行政の連携強化
令和3年7月豪雨での内水被害等の浸水被害発生箇所において、減災対策協議会等を活用し、国・県・市町村の連携を強化して対策を実施する。 | 300 |
(2)流域治水の全県展開
・モデル地区でとりまとめた方向性を東・中・西地区単位に展開し、各地区の特性を踏まえた取組みの周知・普及を図る。【300千円】
・流域治水を含めた防災意識向上に繋がる啓発活動を実施する。
防災授業、住民と共に浸水深表示板設置【2,000千円※】、流域探索ツアー等(※河川維持管理費で実施中)
・県政だよりやHP等を活用し、各地区での取組事例をPR【既定予算】 |
(3)雨水貯留タンクの試行設置推進
・流域治水の取り組みの一例として、公共施設や住宅への雨水貯留タンク設置があるが、県では、その設置状況や役割等を実際に住民の方々に見ていただき、理解を深めていくため、公共施設への試行設置を進めている。
・令和5年度、美保南地区の方々にご協力を得て、「美保南地区公民館」において雨水貯留タンクを試行的に設置した。
※公民館の屋根に降った雨水を一時的に貯留タンク(約600L)に溜めることで水路や河川に一度に流れ出る水の量を調節。
・令和6年度は、更なる取組の推進のため、他の公共施設への試行設置(5箇所)を進める。 | 1,500 |
(4)田んぼダムのモデルほ場研修運営
田んぼダムモデルほ場実証研修で得られた実施手法(堰板作成や水管理)や生育調査結果、活用可能な支援事業等をパッケージとし、市町村を主体とした推進体制により、さらなる啓発普及を図る。 | |
(5)ため池活用促進対策の検討
これまで検証した内容や事前放流の効果を盛り込んだパンフレット等を活用しながら、各ため池の管理形態に応じた防災活用について、各管理者と適宜調整のうえ、取組拡大を図っていく。(鳥取県ため池サポートセンターによる施設点検や各地域避難訓練の場を活用。) |
(6)地域間交流を促進する取組
防災受益となる都市住民(下流域)と農村地域(上流域)による川上から川下の交流を通じ、流域一体で流域治水に取り組む機運を醸成するとともに都市部と農村部の地域間交流を促進する。
・農村地域の幹線水路の水路の泥上げや草刈りなど、農村活動への都市住民の参加。
・田んぼダムを実施する田んぼで収穫された水稲を活用した地域交流会 等 | 農林水産部
「むら・まち支え合い共生促進事業で対応」 |
計 | 11,900 |