(1)樋門の電動化
<目的>
・操作員が高齢化しており操作の体力的な負担軽減が求められている。また、近年内水被害が多発しており、樋門操作を適切なタイミングで迅速に行うことが必要である。このため、小さな労力かつ迅速に操作ができるように電動化する。
<背景>
・県管理の樋門(水門を含む)は計238基。このうち手動は199基。
・これらの操作は、県が市町村に委託し市町村がさらに地域住民等に委託している。なお、1基あたり10分程度のハードな全身運動を要するが、大半の場合、各操作員が複数の樋門(5箇所程度)を担当している。(電動化した場合、1基あたり1分程度で開閉可)
・市町村からは、「新たな担い手の確保が難しく現在の操作員に頼らざるを得ないが、高齢化が進んでおり、負担の大きい手動のままでは近いうちに受託できなくなる」という声が上がっている。
・令和3年7月豪雨、令和5年7月豪雨、台風第7号では内水被害が多発しており樋門操作を適切なタイミングで迅速に行う必要がある。
・以上より、高コストで完成までに長い期間を要する遠隔化ではなく、まずは低コストな電動化を速やかに実施していく必要がある。
(2)河口水門の遠隔化
<目的>
現在、水質等の管理のため24時間有人で監視・操作している「湖山水門」を対象に、水門等操作員の高齢化や確保困難、現地での操作員の安全確保を考慮し、機側操作と遠隔操作の並行運用を経て、将来的な遠隔化・自動化の導入に向けた検討を行う。