現在の位置: 予算編成過程の公開 の 令和6年度予算 の 農林水産部の鳥取県の畜産業を守る獣医師確保総合対策事業
令和6年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  政策戦略事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:畜産業費 目:家畜保健衛生費
事業名:

鳥取県の畜産業を守る獣医師確保総合対策事業

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農林水産部 家畜防疫課  

電話番号:0857-26-7287  E-mail:kachiku-boueki@pref.tottori.lg.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 会計年度任用職員 特別職非常勤職員
R6年度当初予算要求額 8,716千円 0千円 11,846千円 0.4人 0.0人 0.0人
R5年度当初予算額 2,061千円 3,119千円 5,180千円 0.4人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:8,716千円  (前年度予算額 2,061千円)  財源:単県 

事業内容

1 事業の目的・概要

昨今の鳥インフルエンザ等の家畜伝染病発生の増加等により、県民の安心・安全な畜産物を守る産業動物獣医師の需要が高まっているが、その数は慢性的に不足している。これまでの取組に加え情報発信方法の拡充や新たな支援制度を確立し、産業動物獣医師の魅力、および鳥取県で就業することの魅力を伝え、鳥取県の産業動物獣医師確保につなげることを目的とする。

2 主な事業内容

                                                                (単位:千円)
細事業名
内容
(前年度予算額)
要求額
  奨学金返済支援
1【制度要求】奨学金返済支援助成金新規採用職員が大学の在学期間中に借り入れた奨学金(獣医師確保修学資金を除く)について返還額の一部、または全部を助成することにより、県職員獣医師への就業を促進し、鳥取県への定着を図る。
※令和7年度採用者から適用する。
・上限額:4,600千円/人、年間あたりの助成額上限は年間あたりの奨学金借入額と同額とする。
・県が助成した期間に2分の3を乗じて得た期間、鳥取県職員として従事することを条件とする。
(0)
  獣医学生等の来県機会創出
2【新規】獣医大学向けフィールドワーク活動支援補助金

※大学生向け
獣医大学の1〜5年生を対象として、県内において獣医分野のフィールドワーク(県内農場でのサンプリング等)を実施する際の経費を支援することで、低学年から本県へ来県する機会、関わり創出を促進し、将来の県内就職へつなげる。
・補助率 3/4 上限300千円×2団体
(0)
600
3【拡充】獣医師インターンシップ推進支援事業


※社会人・大学生向け
県施設のインターンシップに参加する社会人及び獣医学生に旅費、宿泊費用を助成する。
【社会人向け】
助成対象を参加者の家族まで拡充し、家族揃って鳥取県の魅力(仕事、暮らし、食事、環境等)を知ってもらうことで、UIJターンを促進する。
・補助率 10/10
・上限額 312千円×3家族=936千円
【大学生向け】
獣医学生に経費(交通費、宿泊費)を助成し、参加者増を促進する。本県の獣医師業務、職場を知る機会を提供することで、将来の就業意識に対する啓発とし、獣医師確保につなげる。
・補助率10/10 
・上限額 112千円×15名=1,680千円
・県内在住者については、宿泊費は助成対象外とする。
 (452)
2,616
  魅力的な職場づくり推進
4【新規】職員立案型研修支援事業(旅費)職員が自ら研修を企画し、提案する自己立案型の研修制度を創設し、その旅費を支援する。意欲的に業務に取り組める環境を整備することで、職員のモチベーション向上および本県への定着を図るとともに、就業後もスキルアップ可能な職場であることをアピールし、獣医師確保につなげる。
・他県施設の見学旅費等を想定
300
5【継続】大学院への通学旅費助成(旅費)獣医師としてのスキルアップに向けて、博士号を取得するために大学院に通学する場合の旅費を助成する。
200
  魅力的な情報発信強化・相談窓口設置
6【拡充】ウェブサイト・専門誌への情報掲載、SNS発信(委託料)採用情報、就職に係る支援制度等をWebを活用して発信し、獣医大学生や社会人獣医師に対して効率的にアピールできるよう情報発信を強化する。
・民間求人サイト、移住マッチングサイトによる発信
・専門誌への広告掲載
・社会人獣医師が集まる学会への広告掲載
(745)
4,000
7【新規】大学生向け冊子作成事業(委託料)獣医師募集パンフレットを作成し、各大学に配布およびデータをホームページ上で公開し、募集情報について広くアピールする。
(0)
1,000
8常時相談窓口の設置獣医師職員自らの視点で相談者に情報発信できるよう常時相談窓口を設置し、相談者に個別対応を行う。獣医師業務以外にも本県での生活、移住定住、婚活等の情報を相談者と共有し、本県の魅力発信、および獣医師確保につなげる。
-
獣医大学での就職説明会実施
9【継続】獣医大学での就職説明会実施【再掲】

※大学生向け
訪問可能な大学については積極的に県主催の説明会を実施し、獣医学生及び就職担当教員等とのつながりを形成する。また、説明会で興味を持ってくれた学生に対しては、継続してフォローアップを行い、県内の就職につなげる。また、獣医師の採用がある県内関係団体と連携して説明会を実施し、産業動物獣医師確保に対して連携して取り組む。

大学までの旅費:800千円
別途、家畜防疫課管理運営費で要求
  獣医師を目指すための高校生セミナー
10【拡充】高校生セミナー対象拡充

※中学生・高校生向け
鳥取県獣医師会と共催の、獣医師に興味・関心のある高校生を対象とした仕事説明会(高校生セミナー)について、対象を中学生まで拡充する。より早期からの獣医師への興味をもってもらい、県内から獣医大学への進学を促進する。
-

背景・獣医師確保の現状

・昨今の鳥インフルエンザ、豚熱等の家畜伝染病発生の増加もあり、食の安全・安心の確保に関わる産業動物獣医師の需要は全国的に高まっている。
      ・一方で、令和2年3月の獣医系大学卒業者1018名のうち、国、都道府県、市町村等の公務員獣医師、農業共済組合等の産業動物関係の職に就職した者の人数は合わせて289名であるが、令和5年3月の卒業者1019名のうち、産業動物関係に進んだ人数は合わせて194名であり、卒業者の人数は変化が無いにも関わらず、産業動物関連の職場を希望する者は大きく減少している。

      ・鳥取県では、これまでも関係団体と連携し、産業動物や行政に携わる獣医師の確保において様々な取り組みを進め、一定の効果は得られているところ。しかし、退職者に応じた職員を確保出来ておらず、鳥取県、関係団体ともに慢性的に人材が不足している状況。
       
      ・鳥取県の獣医師職員の数はR2年4月時点で83名、R5年4月時点では75名に減少している。県では、こうした人材不足に対し、再任用職員や会計年度任用職員の活用、獣医師が必要な部署への優先配置等にて対応しているが、獣医師職員の高齢化もあり、継続的に獣医師を確保出来なければその数は減りつづけ、家畜防疫、食品衛生等の畜産物の安全に係る業務を実施していくことが困難となる。


これまでの取組と成果

これまでの取組状況

取組状況
・各獣医系大学17校へ募集情報の提供
・インターネットを活用した募集情報の発信(県HPの獣医師職業紹介専門サイト、日本獣医師会HP、鳥取県獣医師会HP掲載)
・専門誌への求人広告掲載。
・学生インターンシップ受け入れ。令和5年度は9名。
・各大学の就職説明会参加。令和2年度は新型コロナウイルス感染症の影響で、開催中止が相次いだ。令和3年度及び4年度はオンラインによる説明会に参加した(令和3年度7校、令和4年度7校)。令和5年度はweb説明会7校、対面にて4校で実施。
・獣医師を目指す高校生セミナーの開催

これまでの取組に対する評価

1 インターンシップ
・H27〜R5年までの参加者のうち、8名が入庁。全員が現在も勤続中。インターンシップが決め手となって入庁している職員がおり(新規採用職員への聞き取り)、獣医師確保に効果が出ている。
2 大学における就職説明会
・令和2,3,4年度は新型コロナウイルス感染症の影響でオンラインが主体。令和5年度は鳥取県出身者が在学している大学を主体に対面開催。
・鳥取県と県内関係団体(大山乳業、農業共済、鳥取市)が岡山理科大学で合同で説明会を開催し、70名を超える学生が参加。鳥取県のインターンシップ参加を希望する学生もおり、多くの学生と直接コミュニケーションがとれた。
3 獣医師を目指す高校生セミナー
獣医師会と共催で県東部および西部で開催。R5年度は学生11名、保護者6名が参加。過去の参加者が実際に獣医大学へ進学しており、獣医大学へ進学する県内出身者の増加につながっている。








要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 2,061 0 0 0 0 0 0 0 2,061
要求額 8,716 0 0 0 0 0 0 0 8,716