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令和6年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:林業費 目:狩猟費
事業名:

鳥獣保護管理事業

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生活環境部 自然共生課 自然環境保全担当 

電話番号:0857-26-7978  E-mail:shizen-kyousei@pref.tottori.lg.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 会計年度任用職員 特別職非常勤職員
R6年度当初予算要求額 133,767千円 8,841千円 195,818千円 6.8人 3.0人 0.0人
R5年度当初予算額 107,835千円 61,642千円 169,477千円 6.8人 3.0人 0.0人

事業費

要求額:133,767千円  (前年度予算額 107,835千円)  財源:単県、国1/2等 

事業内容

1 事業の目的・概要

人身被害や農林業被害の発生など人との軋轢が問題となっている特定鳥獣であるイノシシ・ニホンジカ・ツキノワグマについて、「第二種特定鳥獣管理計画」(R4〜R8年度)に基づき、科学的データを踏まえた適正な個体数管理及び被害防止対策を実施する。

     漁業被害が問題となっているカワウについて、「カワウ被害対策指針」に基づき、有識者等に意見を伺いながら全庁的な連携体制で総合的な対策に取り組む。
     また、鳥獣保護思想の普及啓発、傷病鳥獣の保護を行うとともに野鳥における高病原性鳥インフルエンザウイルスの監視調査により、国内野鳥への感染の早期発見に努め、家きん等への感染予防や感染拡大の防止を図る。

2 主な事業内容

(単位:千円)
細事業名
内容
要求額
前年度予算額
前年度からの変更点
特定鳥獣生息状況調査等事業□イノシシ・シカ・クマの生息状況の調査等を行う。(専門機関への委託)【7,814千円】
 ・生息状況調査、被害情報の収集分析
 ・生息個体数の推定
 ・クマ捕獲対応及び追い払い研修会
□保護管理検討会を開催し、生息状況調査の結果を踏まえて保護管理計画の達成状況や対策等について検討するとともに、3県連携(鳥取県、兵庫県、岡山県)によるシカの捕獲強化、研修会等を実施。【998千円】
8,816
7,804
・人件費単価の増
ニホンジカ指定管理鳥獣捕獲等事業□シカに係る「指定管理鳥獣捕獲等事業実施計画」の策定調査及び効果検証を行う。(専門機関への委託)【6,940千円】
□「指定管理鳥獣捕獲等事業実施計画」に基づきシカを捕獲する。(認定鳥獣捕獲等事業者への委託)【92,019千円】
 対象地域:県全域の奥山
 捕獲目標:約3,000頭
98,959
80,463
・捕獲目標の増
 2,500頭→3,000頭
・国補助率の変更
 1/2→2/3
ツキノワグマ保護管理対策事業□出没時の追い払い等、住民の安全・安心を確保するための活動を支援する。
 補助対象経費:看板作成、学習会講師謝金、クマ鈴購入費等【1,247千円】
 実施主体:市町村、地元自治会
 県補助率:1/2(間接補助の場合1/3)
□ブナ科堅果類(ドングリ)の豊凶を調査し、出没動向等の予測により対策の参考とする。(専門機関への委託)【538千円】
□人里離れた場所で錯誤捕獲されたクマを放獣する。この際、電波発信器を装着して行動を把握し、人里への接近による事故を未然に防止する。
追跡調査員(2名)を配置(職員人件費で別途要求)【9,260千円】
□ツキノワグマ広域保護管理協議会の負担金
【500千円】
11,558
10,911・補助事業の要望に伴う増
・放獣委託業務の単価の増
カワウ被害緊急対策事業□カワウのモニタリング調査(胃内容物、生息実態)【2,534千円】
□【拡充】新規コロニー調査、繁殖・被害抑制対策の検討・実施(専門機関への委託)【6,195千円】
・対策困難なコロニーからの追払い後、新規コロニーの調査、特殊伐採業者による高所の巣落とし等の繁殖・被害抑制対策への転換
□カワウ対策検討会の開催【328千円】
9,057
5,190
【拡充】
繁殖・被害抑制対策の拡充
・コロニー分布抑制
・釣り針試験捕獲
・高所の巣落とし
野生鳥獣の保護及び感染症対策事業□傷病等により収容された野生鳥獣の治療(動物病院への委託)【1,135千円】
□愛鳥ポスターコンクール及び野生動物のすみかコンクール開催経費【397千円】
□鳥獣保護区等での生息状況、渡り鳥の渡来状況等の調査(専門機関への委託)【886千円】
□高病原性鳥インフルエンザウイルス等対策として糞便採取調査、死亡野鳥等調査の実施
【1,121千円】
□【新規】傷病鳥獣等確認システムの導入
・土日夜間休日においても、写真や場所等の正確な情報をスムーズにやり取りできるシステムを開発・導入【1,837千円】
5,377
3,467
【新規】
傷病鳥獣等確認システムの導入
合計
133,767
107,835

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

<管理計画における捕獲目標>
 イノシシ 14,000頭以上/年、シカ 14,000頭以上/年
 ○令和4年度の捕獲実績 、イノシシ 7,400頭、シカ 11,829頭
<ゾーニング管理によるクマ個体管理>
 ○地域個体群の個体数が絶滅の危険性が高かった状況に比べて大幅に回復。1990年代150〜200頭→令和5年859頭(中央値)
 ○農地、集落周辺での被害発生時には有害捕獲を強化し、人身被害や農林業被害の発生防止を図っている。(令和4年度殺処23頭、放獣18頭)
<カワウによる水産業被害の軽減>
 アユの平成29年度捕食額約3,600万円を令和5年度までに半減
 ○令和元年度の捕食額 約3,400万円
 ○県内カワウ確認羽数 令和4年度秋季1,286羽(平成28年秋季1,800羽)
<傷病鳥獣の救護>
 ○協力調査医院等の指定 5箇所
<県内に生息する鳥獣の種類、分布等の把握>
 ○ガンカモ類渡来調査、鳥獣保護区内生息状況調査業務の委託
<鳥獣保護思想の普及啓発>
 ○愛鳥週間ポスターコンクール、野生動物のすみかコンクール開催
<高病原性鳥インフルエンザサーベイランス体制の強化>
 ○野鳥糞便及び環境水におけるウイルスの保有状況調査
 ○発生時に野鳥監視パトロールを実施

これまでの取組に対する評価

【イノシシ】令和2年度の推定個体数は23,452頭(中央値)、捕獲強化の取組により、11,000〜13,000頭程度の捕獲を継続したことから、増加が鈍化しているが、更なる捕獲強化とともに防護柵の設置等により農業被害を防ぐ取組が重要である。
【シカ】令和3年度の推定個体数は51,263頭(中央値)、捕獲強化の取組により、令和4年度は11,829頭捕獲しており、個体数の増加は鈍化傾向にある。県中西部に分布が拡大しているため捕獲目標を地域毎に設定しており、更なる捕獲強化と継続が必要である。
 また、農林業被害に加え、森林生態系への被害も進行しつつあり、県全域での実態把握と対策検討を進めることが重要である。
【クマ】ゾーニングの適正な運用により、集落周辺での有害捕獲が迅速に行われ、被害防止につながっている。一方、山地での錯誤捕獲個体は放獣することにより、地域個体群の安定存続が図られている。
【カワウ】
 これまで取り組んできた捕獲・繁殖抑制対策やモニタリング調査については、学識経験者等の専門家を委員とするカワウ被害対策検討会において報告し、部局をまたいだ一体的な取り組みに高評価をいただくとともに、指針改定も協議を行いながら作業を行い、今後もカワウ被害軽減と適正な個体数管理に取り組むよう意見をいただいている。
【鳥獣保護思想の普及啓発】
・愛鳥週間ポスターや野生動物のすみかコンクールでは毎年一定数の作品募集があり、野生動物とふれあい推進が図れている。
【高病原性鳥インフルエンザ】
・鳥インフルエンザ対応における体制は、R3に中国4県との連絡体制、鳥取大学との調査協力体制を構築し、連絡・調査の体制強化を図っており、その体制を継続している。

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 107,835 42,731 0 0 0 0 0 0 65,104
要求額 133,767 68,234 0 0 0 0 0 0 65,533