現在の位置: 予算編成過程の公開 の 令和6年度予算 の 生活環境部の山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館事業費
令和6年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:商工費 項:観光費 目:観光費
事業名:

山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館事業費

もどる  もどる
(この事業に対するご質問・ご意見はこちらにお寄せください)

生活環境部 山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館 研究担当 

電話番号:0857-73-1445  E-mail:sanin-geopark@pref.tottori.lg.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 会計年度任用職員 特別職非常勤職員
R6年度当初予算要求額 6,126千円 10,609千円 30,038千円 1.7人 3.6人 0.0人
R5年度当初予算額 5,942千円 23,601千円 29,543千円 1.7人 3.6人 0.0人

事業費

要求額:6,126千円  (前年度予算額 5,942千円)  財源:単県 

事業内容

1 事業の目的・概要

山陰海岸ジオパークの拠点施設として、ジオパーク内の資料収集や調査研究を行い、館内の展示を充実させるとともに、教育普及活動や魅力的な講座開催により、山陰海岸ジオパークの魅力をより多くの人に知っていただく。

2 主な事業内容

(1)教育普及・講座  600千円(600千円)

    開催地域の自然に興味関心をもち、山陰海岸ジオパークの魅力をより多くの人に知っていただくため、講座を開設する。また、伝統工芸や演劇等の芸術とコラボした普及講座も開催するとともに、外部からも講師を招く。
     外部講師報償費   200千円
     特別旅費         40千円
     外部団体との連携  360千円

    (2)展示資料等の充実  219千円(216千円)
    海洋生物相の調査を行い、海洋生物を採取することで、水槽展示の充実や展示解説に活かす。
     潜水調査協力謝金  219千円

    (3)標準事務費  5,307千円(5,126千円)

    ※()内の金額は前年度予算額

3 背景

○平成18年度に博物館に附置(同8月に専任学芸員(海洋生物)を配置)され、平成22年4月24日に、「山陰海岸ジオパーク構想」を踏まえ、リニューアルオープンした。平成28年4月から知事部局へ所管換えとなった。

○山陰海岸ジオパークエリア内の唯一の博物館的施設であり、兵庫県新温泉町山陰海岸ジオパーク館とともに中核拠点施設として、山陰海岸ジオパークの特徴や魅力を伝えるとともに、教育普及や観光拠点としての役割を担っている。

4 前年度からの変更点

講座の種類等は昨年度とほぼ変わらないが、自然講座や野外観察会で内容やコースを見直し、より魅力ある講座とする。

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

【教育普及講座】
 徐々に講座の回数を増やし、多くの方に野外観察や自然体験講座を体験していただいている。
  平成27年度  6講座
  平成28年度 13講座(知事部へ所管換え)
  平成29年度 16講座
  平成30年度 18講座
  平成31年度 23講座
  令和 2年度 32講座
  令和 3年度 36講座
  令和 4年度 37講座
  令和 5年度 35講座
 また、外部講師を招き、講演会や講座も開催することで、来館者の増加につなげている。また芸術との連携講座を引き続き開催し、人々の暮らしや文化芸術とジオのつながりを感じられるようにしている。

【展示資料等の充実】
・平成22年4月のリニューアルオープンにより、日本海形成に伴う地形地質の紹介、浦富海岸や鳥取砂丘の地元の地形地質の紹介、山陰海岸の海の生き物の展示、日本海海底地形の紹介、体験コーナーの設置などを行い、子どもから大人まで楽しめるように展示の工夫を行ってきた。
・トピック&ニュースのコーナーでは、これまで日本海に生物研究の紹介や岩美町の鉱山鉱物の紹介や学芸員の調査研究成果であるウミクワガタの研究等を紹介してきた。現在は、アポイ岳ジオパークからいただいたカンラン岩を展示しており、ジオパーク同士の連携に貢献している。
・平成27年度にはダイオウイカを展示、平成28年度にはデジタル地球儀を導入するなど、来館者の増加に努めている。
・夏休みには、休憩コーナーに自由研究の図書コーナーを設け、自由研究の相談にも積極的に対応した。さらに、太陽の位置や方角、水平線までの距離など、休憩コーナーでも学びができるように、工夫している。
・3D映像も、平成28年度に「大地と人の物語」を制作し、これまでの作品とあわせて上映している。
・展示水槽は、来館者から非常に人気が高く、季節に応じた生物の展示など工夫をしている。また、生物の採取においては、外部団体の協力を得ながら生物相の調査とともに行っている。
・令和3年度は体験コーナーに共振の実験機、令和4年度は貝がら合わせと地震だねっとのQRコードを設置し、楽しみながら自然の法則等を学ぶとともに、地震活動の様子を知る工夫を行った。さらに、ジオサイトを紹介する映像など、展示室での映像もリニューアルした。
・令和5年度も、海の生き物の映像もリニューアルする予定である。

<改善点>
他の団体と連携した講座や、展示内容の充実を図りたい。特に、ジオパークのパネル等がやや古く、更新を考える必要がある。

これまでの取組に対する評価

◆磯の生き物図鑑づくりや山陰海岸ジオハイキング、星空観望会など、普及講座の実施回数を増やしたり、ジオパークやトレイル関係イベントの開催、新たな展示物の効果等もあり、来館者数も減少気味であったが、平成28年度から増加傾向に転じた。
◆令和2年度から、コロナ禍で来館者数も減少しているが、県中西部からの教育旅行が増え、全県の学校に自然館の知名度も上昇した。
◆現在は、旅行なども制限がなく、コロナ前と同様の状態であるが、山陰近畿自動車道(岩美道路)の開通で、車の通りが少なくなったことも少なからず影響していると思われ、来館者は伸び悩んでいる。

【入館者数の推移】
          <年間>  (上半期:4〜9月)
 ・平成21年度 10,255人  (8,233人)※リニューアル前
 ・平成22年度 39,084人 (25,562人)※リニューアル後
 ・平成23年度 34,012人 (23,465人)
 ・平成24年度 31,846人 (20,062人)
 ・平成25年度 30,415人 (19,686人)
 ・平成26年度 26,064人 (18,043人)
 ・平成27年度 19,957人 (12,391人)
 ・平成28年度 23,875人 (14,800人)※知事部局所管換え
 ・平成29年度 23,170人 (16,115人) 
 ・平成30年度 27,556人 (15,821人)
 ・平成31年度 27,961人 (19,328人) 
 ・令和 2年度 16,027人  (8,896人)
 ・令和 3年度 16,483人 (10,233人)
 ・令和 4年度 20,007人  (9,487人)
 ・令和 5年度 11,937人 (11,937人)

◆教育普及講座では、磯の生き物図鑑づくりなどは大変人気で、定員をオーバーする申込がある。山陰海岸ジオハイキングや星空観望会も、地元では定着しつつある講座で、一定の申込があり、リピーターも多くある。天体イベントがあるときには、地元だけでなく兵庫県からの参加者もあり、自然科学に興味関心を持ってもらうきっかけになっている。さらに、鳥取大学や環境大学とのコラボで講座を実施し、大学のアウトリーチ活動にも貢献している。さらに、今年度の芸術とのコラボで、これまでとは異なる参加者が応募されている印象を受けている。ジオパークをPRする良い機会となっている。

◆3D映像は3作品上映しているが、いずれも好評である。定期上映だけでなく、臨時上映も多く行っており、来館者のニーズに応えている。
  ・平成25年1月 「大地と海の物語」上映開始
  ・平成26年3月 「神秘と命の物語」上映開始
  ・平成29年4月 「大地と人の物語」上映開始

◆展示資料はトピック&ニュースのコーナーを利用し、アポイ岳ジオパークからいただいたカンラン岩を展示している。展示水槽も、地元の漁師の方々の協力で、めずらしい生物も展示することができている。




要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 5,942 0 0 0 0 0 0 0 5,942
要求額 6,126 0 0 0 0 0 0 0 6,126