1 事業の目的・概要
・鳥取県義務教育諸学校教育情報化推進基金を財源として、県内の公立学校で入出力支援装置を整備するもの。
・「教わる授業」から「学び取る授業」への質的転換による子どもたちの情報活用能力の育成を目指し、統合型教育ポータルサイト及び学習支援プラットフォームに集約されるデータ及び、コンテンツを有効活用することで、知見の共有、個別に最適化された学びを実現するとともに、教科等横断的な探究学習を推進していくための人材育成、環境の充実を図る。
2 主な事業内容
(単位:千円)
| 細事業名 | 内容 | 要求額 |
1 | 「学習支援プラットフォーム」を活用した主体的・自律的な学習者育成事業 | 児童生徒が教育データを基に自らの強みや課題を把握し、課題解決に向けて主体的・自律的に学ぶことができるような学習支援プラットフォーム(児童用)を構築する。
・自分のペースに合わせた学びができるよう、動画、演習問題を簡単に検索できるコンテンツの開発
・教職員が授業づくりやICT活用に関する情報を基に、1人1台端末を活用した探究的な授業づくりができるようなコンテンツの充実
・セキュリティ、データ容量を確保し、クラウド活用を前提とした学び、校務改善を推進するための基盤整備
・文部科学省CBTシステム(MEXCBT)で鳥取県独自の問題を作成し、自動採点された結果をプラットフォームに表示する等データを活用することで、自律的に学習できるシステムの開発と活用 | 41,912
|
2 | 統合型教育ポータルサイトを活用したとっとり「人づくりDX」事業 | ・デジタル情報資源を整備するとともに、SDGsや共生社会などの地域を知るコンテンツを充実させることで、それらを組み合わせた教育を生み出すことで地域を支える人材を育成する。
・会計年度任用職員(とっとり人づくりDX推進支援員)1名の配置 | 10,791 |
3 | 特別支援学校入出力支援装置整備事業 | 特別支援学校に点字ディスプレイや点字プリンタ等の入出力支援装置を整備する。
※鳥取県義務教育諸学校教育情報化推進基金充当 | 12,172 |
合計 | 64,875 |
|
背景
・「令和の日本型教育」の構築に向けた、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を実現するためにはICTによるクラウド活用が必要不可欠であり、これまで校務系ネットワークと学習系ネットワークに分離されていたネットワークについて、文部科学省はこれらを統合し、データをクラウドに保存し、アクセス認証型のネットワークを構成することを推奨している。
・地域にあるデータをデジタル技術で有効活用し教育分野における分野横断かつ個別最適化された学び(教育DX)や関係人口の創出、共生社会の実現など「人づくりDX」を目指した統合型教育ポータルが令和6年3月に完成予定。
・教育ポータル内の児童生徒、教員向けプラットフォームでは、自らコンテンツを選択して学習、授業づくりに向けて学べる仕組を構築するとともに、教育データを蓄積、可視化できるダッシュボードの構築予定