(1)委託調査の結果
鳥取県孤独・孤立を防ぐ温もりのある支え愛社会づくり推進条例の制定を検討するため、家庭支援研究会に参加いただいた団体に委託して行った調査でも、本人や家族にとってピアサポートの重要性が明らかになっている。
(委託調査での主な意見)
・ヤングケアラー:ピアサポートで、応援してくれる人がいつもいると思えると安心できる。心の安定につながっている。
・自閉症(大人)の親:同じ立場の親に話して共感してもらえたので助かっている。
・不登校児の親:親の会で話を聞いてもらい情報を教えてもらい精神的に支えてもらい助けられた。
・重症心身障がい(大人)の親:親仲間の情報交換が日常生活で一番具体的な相談ができる。親仲間や支援者との活動が、子どもの喜び、活力になる。
(2)孤独・孤立を防ぐ温もりのある支え愛社会づくり審議会委員からの意見
・ひきこもりの支援では、まず外部の支援者と家族との信頼関係づくり、さらに家族の心の安定が重要で、そこから本人の心の安定や家の外での活動に繋がっている。家族の心の安定には、共感できるピアサポーターの存在が重要となっている。
・一方で、ひきこもりや、ガンを除く病気のピアサポート活動への助成はない(※)ため、活動への助成を検討してもらいたい。
※昨年、ひきこもりを対象とした居場所づくりを行った団体(倉吉市・ピアサポートつむぎ)は、県民活動活性化センターの仲介により、休眠預金活用事業を利用して約500万円の助成を受けて施設・備品整備等を行った。
(参考)鳥取県孤独・孤立を防ぐ温もりのある支え愛社会づくり推進条例(抜粋)
第10条 県は、市町村と連携協力して、別表に掲げる施策その他の特定援助者等支援のために必要となる施策を推進するものとする。
(別表)
(財政上の措置)
第13条 県は、特定援助者等支援に関する施策を推進するため、必要な財政上の措置を講ずるよう努めるものとする。