要求額:20,951千円 (前年度予算額 16,401千円) 財源:単県,国補
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
○事業目標・取組状況・改善点
1 事業目標
若い世代をはじめこれまで男女共同参画に関心のなかった層への普及啓発を強化するとともに、新たな団体等の掘り起こしを行って、よりん彩の認知度アップ、施設や補助事業等の利用向上を図り、民間団体による主体的かつ継続的な活動を活性化させる。
2 取組状況(令和4年度実績)
【センター運営事業】
〇図書・雑誌・ビデオ等の収集・提供17,107冊、
〇企画展示16回
〇普及啓発用パネル等啓発資料の貸出10件101枚
〇自治会、PTA、行政機関、企業等によりん彩職員が出向き、男女共同参画の推進に関する研修、講座を実施する出前講座25回
〇専任相談員による一般相談(電話、面接)、有資格者による専門相談(心の相談(女性対象)、男性相談、法律相談)、男性相談員による男性一般相談2,539件(うち男性633件)
【普及啓発事業】
各種講座及び出前講座参加者数1,650人
<普及啓発>
〇「仕事も生活も」ととのうセミナー
・(R4事業名)家事シェアセミナー
4回実施で合計144人が受講した。
・(R4事業名)素敵な関係をつくるコミュニケーション講座
1回実施し、139人が受講した。
〇ワーク・ライフ・バランス講師派遣事業(R4事業名:イケメン・イクメンセミナー) 4回実施し、112人が受講した。
〇「性に関する学び」普及啓発事業
女性の「こころ」と「からだ」の特性の理解を促進するため、男性をはじめこれまでに関心のなかった層を対象に、「性に関する学び」をテーマにした啓発セミナーを実施し、80人が受講した。
〇アンコンシャス・バイアス等の解消に向けた普及啓発
アンコンシャス・バイアスに関する作品が87点が集まった。
日めくりカレンダー等の啓発グッズを作成した。
<人材育成>
〇男女共同参画推進人材育成事業
1回実施し、27人が受講した。
〇ジェンダーバイアス解消セミナー
1回実施し、99人が受講した。
〇男女共同参画セミナー企画提案事業は、2回実施し、合計32人が受講した。
〇相談スキルアップ講座
3回実施で合計52人が受講した。
<活動支援>
〇団体活動支援補助金、活動支援事業等の助成事業を活用し、民間団体を支援
【男女共同参画推進員】
〇4人の有識民間人による第三者機関として、県の施策に対する県民の苦情を処理。平成13年度から計29件の苦情申出を処理。令和4年度は申出なし。
4 改善点
男女共同参画を推進する団体の掘り起こしや若い世代やこれまで男女共同参画に関心のなかった層へ普及啓発を強化した。また、イベント尾広報では市町報への掲載を依頼し、新たな参加者が増えた。
これまでの取組に対する評価
【センター運営事業】
○情報資料室
・毎月テーマを決め企画展示を実施。
・団体の掘り起こしに取り組んだ成果として、ユニセフ鳥取やクローバーとっとりが行ったイベントに共催し、関連パネルの展示を行った。
・企画展示後には、希望した市町村にパネルを貸出し啓発の機会を得た。
・「若年層の性暴力被害」、「性の多様性」など展示を通じて啓発を行った。
・男女共同参画に関する図書・資料、人材などの相談を随時受け付け、よりん彩の人材情報や資料の中から紹介した。
○専任相談員による一般相談(電話、面接)
・令和5年度9月末で1,354件(R4同期:1,202件)の相談を受け、例年よりも相談件数が増加している。特に離婚に関する相談件数が増えている。
・男性相談者からの相談割合が増加し、全相談件数の27%
(R4同期:20%) を 占めている。
○男性相談の充実
・男性相談員による相談を「オトコの相談日」として、毎週土曜日に実施している。
・令和5年度は9月末で69件(R4同期:56件)と前年度よりも上回る相談を受けた。
○専門相談の体制充実
・心の相談をセンター相談室で毎月2回、東・西部相談室でも毎月1回受けている。
・必要に応じて、弁護士による法律相談を実施。
・令和5年度は9月末で74件(R4同期:71件)と前年度を上回る専門相談を受けた。
○関係機関との連携強化(情報交換会開催等)
・県及び各圏域ごとのDV相談支援担当者ネットワーク会議や犯罪被害者支援連絡協議会等の関係機関連絡会議に参加するなど、関係機関間の情報共有と連携を図っている。
【普及啓発事業】
・多様な分野、テーマで男女共同参画の理解者の裾野が広がるよう取り組んでおり、オンラインの併用や市町がサテライト会場の設置をしたことで、多くの県民の参加があり、理解促進に貢献した。
・学びのサロンに参加した市町担当者を通じて、市・町報に講座の掲載を依頼した結果、募集数を上回る参加申込が出た講座もあった。
・講師選定や講座のタイトルで興味を引くようなものを採用し、これまで参加したことがなかった県民の参加があった。特に6月に開催した「生活も仕事もととのうセミナー」では、ラジオパーソナリティーのジェーン・スーさんを講師としてお招きしたところ、県内外から多くの申込があり、断りを入れざるを得ないほどの盛況であった。
【男女共同参画推進員】
これまでの申出によりこれまで、
・審議会等委員の重複選任の制限が設けられた。
・食生活改善推進員養成講座の対象は全市町村で男女が受講対象となった。
・匿名での申出は条件付で受け付けが可能となった。
・DV被害に関わる子どもたちへの学校現場の配慮が進んだ。
・県の付属機関以外の委員会等や財政的支援を行っている団体等についても男女の均衡に努めるよう、各部署で取り組まれている。
・消防士・警察官の女性の採用につながった。
・教職員、行政職員への男女共同参画に関する研修が実施された。
・人権教育課の人権学習講師派遣事業に男女共同参画に関する項目が加わり、学校からの出前要請が増加した。
など、成果が上がっており、県民に信頼される第三者機関としての意義は大きい。