健康意識の啓発や予防対策の提案による行動変容を促すことを目的として、令和５年度に開発予定している国保加入者向けアプリへAIを活用した機能の導入に係る経費を負担する。
（１）AIを活用したアプリ機能の導入
・健康情報等から将来予測で表示される対象疾患の拡大（慢性閉塞性肺疾患、脂質異常症、高血圧等）。 ・個々の健康情報等に沿った目標設定や改善提案の実施。AIが提案（表示）した項目から本人が選択し、日々入力・管理していくこと
で将来予測も変動し、優先度の高いリスク項目の提案や現状に沿った目標設定、改善提案を行うことで予防行動に繋げる。
＜R5年度国保加入者向けアプリの機能＞
〇 健康情報の把握（知る）
・ 特定健診結果の閲覧、経年推移（グラフ化）、改善すべき項目の表示
〇健康づくり（管理）
・ 歩数、血圧、BMI 数値等の情報を取得して運動状況や体調を日次管理・改善を促進
・ 食事からみる栄養摂取情報を取得して食事の画像からカロリー数値を見える化
〇将来予測（行動）
・ 健康情報等から、病気の発症リスクを予測して表示
・ 発症リスクと合わせて生活習慣の改善提案
〇市町村連携機能（継続）
・ 市町村の特定健診等の予約確認や健康イベント等の情報発信 等
【健康・医療データ等共同分析会議の概要】
〇構成員
鳥取大学医学部、同学工学部、市町村、アプリケーション開発等関連会社、国保連合会（事務局）及び県
〇これまでの分析内容
国保連合会が保有する健診・医療・介護等のデータをもとに医療費分析、疾病傾向分析、市町村ごとの健康課題分析、将来の疾病
リスクの分析を行っている。 |
（２）保険者向け及び国保加入者向けアプリケーションの運用
令和４・５年度に開発した保険者用アプリ及び国保加入者用アプリの改修費用及び運用経費を負担する。
（３） 今後の事業展開予定
令和４年度は保険者用アプリの開発、令和５年度は国保加入者向けアプリを開発中。令和６年度は、国保加入者向けにAIを活用し た疾病の将来予測等を導入することで、健康意識の啓発や予防対策の提案により行動変容を促し、健康寿命の延伸に繋げる予 定。
| 年度 | 事業内容 |
| R５年度 | ●国保加入者向けのアプリ開発
経年的な健診結果や現在の疾病リスク等 |
| R６年度 | ●AIを活用した疾病の将来予測
（国保加入者向け）「〇年後に〇〇％の確率で糖尿病になる」等将来的な疾病リスクの表示等
（医療保険者向け）「〇年後に糖尿病になるリスクが高い被保険者」の抽出等 |