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令和7年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:民生費 項:社会福祉費 目:社会福祉総務費
事業名:

子どもの貧困対策総合支援事業

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子ども家庭部 家庭支援課 家庭福祉担当 

電話番号:0857-26-7869  E-mail:kateishien@pref.tottori.lg.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 会計年度任用職員 特別職非常勤職員
当初予算額 44,002千円 5,521千円 49,523千円 0.7人 0.0人 0.0人
当初予算要求額 54,637千円 5,521千円 60,158千円 0.7人 0.0人 0.0人
前年度当初予算額 53,110千円 5,478千円 58,588千円 0.7人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:54,637千円  (前年度予算額 53,110千円)  財源:単県、国庫1/2 

一般事業査定:計上   計上額:39,400千円

事業内容

1 事業の目的・概要

貧困の世代間連鎖を失くし、全ての子どもたちがその経済的な環境に左右されることなく、夢と希望をもって成長していけることを目指して、学習支援事業の更なる充実や福祉と教育との連携、子どもの居場所づくりの推進に取り組んでいる。

     子どもの貧困対策として、地域の実情に応じた子どもの居場所づくりや学習支援事業の実施に取り組む市町村等を支援するために、以下の事業に取り組む。

2 主な事業内容

生活困窮世帯等だけでなく全ての世帯を対象とした子どもの居場所づくりの拡充及び運営継続の支援を行うとともに、子どもの貧困対策として活用できる学習支援事業について、地域の実情に応じて取り組みやすくなるようにするため、以下の事業を行なう。今年度から子どもと家庭の生活・相談支援拠点サポート事業を統合。
(単位:千円)
細事業名
内容
要求額
前年度予算額前年度からの変更点
子どもの居場所づくり事業補助金市町村が実施する子どもの居場所づくり事業(子ども食堂への支援)を支援する。(平日の放課後〜20時頃や休日にかけて、食事や学習、遊び等で参加者が交流する事業)

【実施主体】
 市町村

【支援内容】
 ・食事や体験の提供等※長期休暇対応する場合加算あり
 ・立上げ等を支援する事業
 ・備品購入等継続支援

【補助率】  
 
国庫補助金交付決定額の1/6
※国補助は市町村への直接補助のため、県の国庫予算措置は不要。
国庫補助を活用した場合の補助率は国2/3、県1/6、市町村1/6

立上経費が国庫補助事業の上限額(1,520千円)を超える場合2,000千円(現行単県事業上限額)までを上限として1/2補助

【活用が想定される国の補助制度(こども家庭庁)】
  ・「母子家庭等対策総合支援事業費国庫補助金」
10,181
19,866
市町村が国庫補助事業を活用した上で県が独自の支援を行う補助事業への見直し
とっとり子どもの居場所ネットワーク活動支援事業補助金とっとり子どもの居場所ネットワークへの助成

【実施主体】
 事務局(NPO法人ワーカーズコープ)

 
【補助内容】

 ・人件費(支援員1名配置)

 ・事業運営費(研修会・協議会実施、情報発信、食材提供に係る費用等)

 ・学生ボランティアへの交通費

【補助率】
 10/10

6,933
6,902
子ども食堂協議会の設立
生活困窮者・子ども食堂等食糧等支援体制強化事業生活困窮者及び子ども食堂等が必要とする食料を、必要な時期に負担が少なく確保できる体制づくりを目的として、食料を提供する側も含めたネットワークの体制強化を実施する。(福祉保健部孤独・孤立対策課と共管)

【実施主体】

NPO法人ワーカーズコープ

【委託内容】

困窮世帯への食料提供システム構築に係る経費(食材保管拠点に係る有償ボランティア等経費)

14,470
7,428
(孤独・孤立対策課当初予算)
・人件費の増

・保管拠点の移設に伴う経費の追加

・車両(保冷車)リース1台分追加

学習支援充実事業補助金市町村が地域の実情に応じて子どもの貧困対策としての学習支援を実施しやすい方法を提供するため、国庫補助の対象経費とならない経費を助成する。

【実施主体】
 市町村

【支援内容】
○地域未来塾応援事業

・子どもの送迎に係る費用、教材費

○生活困窮世帯等の子どもに対する学習支援充実事業

<事業の横断化に対する支援>
・一般世帯の子どもの支援に対する経費

<放課後児童クラブの充実に対する支援>
・学習支援員人件費等

【補助率】
県1/2
市町村1/2
(200)※放課後児童クラブのみ

1,445
1,445
子どもの貧困対策に資する検討(鳥取県子どもの学びの環境等生活困難者対策連絡会議)、研修会等を実施し、教育・福祉部局の連携を目指す。

【実施主体】
 県
108


108
子どもと家庭の生活・相談支援拠点サポート事業家庭や学校に居場所がない学齢期以降の子どもやその世帯を総合的に支援することを目的として、生活習慣の形成や学習支援、進路等の相談支援、食事の提供に加えて、教員資格などを有する専門職を配置して、子ども・家庭の状況をアセスメントし、関係機関へのつなぎを行なう子どもの居場所づくりに取り組む市町村に対して、運営経費を助成する。

【実施主体】
 市町村(NPO法人や社会福祉法人等に委託可)

【支援対象】
 家庭や学校に居場所がない学齢期以降の子ども

【支援内容】
 ・安心・安全な居場所の提供
 ・生活習慣(手洗い・うがい、歯磨き等)の形成
 ・学習(宿題の見守り等を含む)の支援
 ・食事の支援
 ・課外活動の提供
 ・専門職による支援計画の策定等

【補助対象経費】
 上記支援内容に係る運営経費

【補助率】  

 ・運営経費 
    国1/2、県1/4、市町村1/4

【活用が想定される国の補助制度(こども家庭庁)】
  ・「母子家庭等対策総合支援事業費国庫補助金」
21,500
17,361
・子どもの貧困対策総合支援事業へ統合
・子ども・子育て支援交付金分は子育て王国課主管
合計
54,637
53,110

3 背景と必要性

○子どもの居場所づくり事業・とっとり子どもの居場所ネットワーク活動支援事業
     県内の子どもの居場所は、令和6年7月末現在で15市町村において91箇所が運営しており、取組は一定の広がりをみせている。
     その運営主体や方法は多種多様であり、その立ち上げや継続、ネットワークづくりはボランタリーな力だけでは困難な場合もある。令和7年度は国の補助制度の活用が見込まれることとなったが、さらなる全県的な取組へ広げるためにも県事業の補助制度が不可欠である。
     特に、本事業の活用により事業継続している市町村においては、地域住民が行政や学校と協働しながら子どもの見守り支援をしている実践例が増えており、子どもの貧困対策として有効な取組となっている。
     このように、当事業により、居場所の提供を通じて子どもの貧困対策を推進してきたところであるが、コロナや物価高騰の影響により、生活に困難を抱える子どもや世帯の孤独・孤立という潜在的課題が顕在化し、生活困窮世帯やひとり親世帯への支援がより一層求められている。
     このような現状をふまえ、子どもや生活困難者にとって身近な社会資源である子どもの居場所を活用し、子どもの貧困対策・生活困窮者支援に取り組む市町村を支援する。また、とっとり子どもの居場所ネットワーク“えんたく”の既存の食材提供システムを活用し、こども食堂のみならず、生活困窮者自立相談支援機関を通じて生活困窮世帯へ食材を届ける仕組を構築することにより、生活困難者への支援策を講じる。

    ○学習支援充実事業
     鳥取県の生活保護世帯の子どもの高等学校等進学率は90.9%(全国93.7%)、大学等進学率は19.5%(全国36.0%)となっており、学習塾に通いたいが、経済的な理由等で通えない生活困窮世帯の子どもを対象に学習支援を行う必要がある。
     子どもの貧困対策として活用可能な学習支援事業は、平成30年度以降は全19市町村において実施されており、今後も引き続き、各市町村の地域実情に応じた効果的な取組が継続されるよう支援する必要がある。
     生活保護、生活困窮、ひとり親世帯の子どもそれぞれに対して個別に学習支援を行なうと対象者が少ない等、効率性やプライバシーの観点で懸念がある場合にも学習支援に積極的に取り組むことができるよう、既存の事業も活用しながら、子どもの貧困対策として活用可能な学習支援事業の継続が必要である。

    〇子どもと家庭の生活・相談支援拠点サポート事業
     子どもの居場所づくりの取組が全県的に拡がる中、鳥取市・米子市及び智頭町において、子どもの居場所を活用して、教員等の専門スタッフが子どもやその家庭を総合的に支援する取組が行なわれている。
     子どもの貧困対策として、子どもに対する生活面や学習面の支援に加え、困りごとを抱える世帯に対して、関係機関とのつなぎを行なう等、より踏み込んだきめ細やかな支援を行なう居場所の確保に向け、取組をすすめる市町村を支援する必要がある。

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

○子どもの居場所づくり事業
 子どもの貧困対策として、生活困窮世帯等だけでなく全ての世帯を対象とした子どもの居場所づくりの活動継続と拡充を図る。
・子どもの居場所箇所数の増加
  H27:3箇所 H28:14箇所 H29:31箇所 H30:45箇所 R1:51箇所
R2:62箇所 R3:65箇所 R4:72箇所 R5:81箇所
・とっとり子どもの居場所ネットワークの取組
  ・こども食堂開設相談、情報発信、寄付金分配
  ・食品衛生研修会、運営者間の意見交換会の開催
  ・食材提供体制の構築
  ・こども食堂における文化芸術体験事業の推進
  
○学習支援充実事業
 全ての子どもたちが経済環境等の問題によりあきらめることなく能力・適性に応じて希望する進路に進んでいくことができるよう、既存事業を活用しながら、生活困窮世帯やひとり親家庭の子ども等を対象として、学習指導のみならず生活支援も含めた学習支援事業の充実を図る。

〇子どもと家庭の生活・相談支援拠点サポート事業
 子どもの貧困対策として、生活面、学習面の支援に加え、教員等の専門職によるアセスメントに基づき、関係機関へのつなぎを行なうなど子どもとその世帯を総合的に支援する子どもの居場所が円滑に運営されるよう支援する。

これまでの取組に対する評価

○子どもの居場所づくり事業
 ・地域の実情に応じた多様な取組が行なわれており、事業を実施する市町と居場所の連携により、困難を抱える子どもや世帯への見守り支援が行なわれている。

○とっとり子どもの居場所ネットワーク活動支援事業
・こども食堂に関する相談窓口として、こども食堂を開設したい・支援したい方への対応や情報発信を行ない、活動の拡大につながった。
・参加者が様々な体験をできる場とするために、県立博物館との連携や募金の活用により、子どもの居場所における文化芸術体験事業を推進した。

○学習支援充実事業
・H30以降は全19市町村において、地域事情等に応じて、既存事業を活用しながら、子どもの貧困対策として活用可能な学習支援事業が実施されている。
・各市町村の地域事情等に応じて、既存事業を活用しながら、効果的な取組がされるために本補助制度が活用されている。(R6年度実績見込み:3市町村)
・例年、市町村の福祉担当部局及び教育委員会、関係機関を対象に、連絡会及び研修会を開催し、子どもの貧困対策に資する検討を行ない、福祉と教育の連携を推進している。

〇子どもと家庭の生活・相談支援拠点サポート事業
令和6年度は3市町に対し運営経費の補助を行い、学校や家庭に居場所がない子どもに対し、生活や学習支援を行っている。

財政課処理欄


子ども食堂への助成については国制度で従来の県制度の代替ができると考えることから立上経費の国制度と県制度の補助基準額の差額分のみとします。生活困窮者・子ども食堂等への食料支援体制については現在の人役・設備等の範囲内で行ってください。

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 53,110 24,529 0 0 0 0 0 0 28,581
要求額 54,637 11,750 0 0 0 0 0 0 42,887

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 39,400 11,750 0 0 0 0 0 0 27,650
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0