現在の位置: 予算編成過程の公開 の 令和7年度予算 の 生活環境部の山陰海岸ユネスコ世界ジオパーク活動推進事業
令和7年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:商工費 項:観光費 目:観光費
事業名:

山陰海岸ユネスコ世界ジオパーク活動推進事業

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生活環境部 自然共生課 山陰海岸ジオパーク担当 

電話番号:0857-26-7702  E-mail:shizen-kyousei@pref.tottori.lg.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 会計年度任用職員 特別職非常勤職員
当初予算額 62,254千円 59,871千円 122,125千円 5.6人 4.6人 0.0人
当初予算要求額 78,955千円 59,871千円 138,826千円 5.6人 4.6人 0.0人
前年度当初予算額 61,776千円 57,377千円 119,153千円 5.6人 4.6人 0.0人

事業費

要求額:78,955千円  (前年度予算額 61,776千円)  財源:単県 

一般事業査定:計上   計上額:31,875千円

事業内容

1 事業の目的・概要

 山陰海岸ユネスコ世界ジオパークの完全再認定を契機に、世界のユネスコ世界ジオパークの手本となるよう、ジオパークトレイルやシーカヤック等の自然体験活動によるジオツーリズムの推進、ジオパーク理念の普及や認知度向上に向けた情報発信、市町・民間事業者が行うジオパーク活動への支援を通して、山陰海岸ジオパークの更なる魅力向上を進め、山陰海岸の雄大な自然を守り育てるジオパーク活動を展開していく。

2 主な事業内容

(単位:千円)
細事業名
内容
要求額
前年度予算額
前年度からの変更点
ツーリズムの推進・【新】ジオパークガイド育成事業(850)
     ジオパークガイドの後継者育成及びスキルアップを図るための講習会やセミナーを一般ガイドを対象に実施する。

・山陰海岸ジオパークトレイル魅力発信事業(4,000)
     山陰海岸ジオパークトレイルやそのコース中に見られる絶景ジオサイト、グルメ、アクティビティなどをアウトドア情報誌等を通じてPRを行う。

・山陰海岸ジオパークトレイル山間ルート検討会(169)
5,019
4,807
普及啓発の推進・【新】ジオパーク理解促進事業(911)
     県内ジオパーク関係者を対象に、ジオパークの理念と取組状況を伝え、その理解度向上と実践活動を促し、今後のジオパーク活動を活発にするためのイベントを開催する。

・ジオと文化芸術との共生による情報発信(1,300)

・【拡】メディアの活用等による情報発信(8,500)

     山陰海岸ジオパークが学べる首都圏メディアの誘致をし、雑誌やテレビ等のメディアを活用しながら、山陰海岸ジオパークの魅力の国内外への発信を強化する。

・出張ジオパーク事業(2,000)
     県内外の集客施設やイベント等でのパネル展示やブース出展を実施する。
12,711
6,300
民間活力の振興・山陰海岸ジオパーク魅力活用総合補助金(26,867)
    【補助事業者】市町村等
    【補助率】1/2
    【補助対象事業等】
    (1)産業振興につながる事業
    (2)ジオツーリズムの振興につながる事業
    (3)受入態勢の向上につながる事業
    (4)普及・啓発の推進につながる事業
    (5)広域的な活動の推進につながる事業(上限1,000千円)
    (6)大学生によるジオパーク活動の推進につながる事業(上限500千円)
    (7)災害復旧につながる事業(上限500千円)
    (8)海外ジオパークとの交流事業(上限60千円/人)

・山陰海岸ジオウォーク補助金(1,500)
    【補助事業者】山陰海岸ジオウォーク実行委員会
    【補助率】定額
    【補助対象事業】
     山陰海岸ジオウォーク開催に係る会場設営費、広告宣伝費、資料作成費等その他必要と認められる経費
28,367
26,897
調査研究・教育活動の充実・【拡】山陰海岸ジオパーク調査研究事業(2,427)
     ジオパークエリア内の地域の風習や歴史、文化等に関する文献調査に着手する。

・教育普及講座の実施(562)
     自然館が企画実施する野外観察会、ものづくり体験、自然体験活動等の普及講座の開催経費
2,989
4,728
魅力ある中核拠点施設としての整備・【新】ジオパークの魅力ある展示コンテンツの充実
    鳥取砂丘沖の水中映像コンテンツ制作(2,913)
    常設展示物のデジタル技術を活用したコンテンツ 制作(10,000)

・デジタルサイネージによる情報発信(429)
13,342
648
その他・自然歩道の眺望景観回復(1,000)
・山陰海岸ジオパーク推進協議会負担金(6,602)
・ジオバイザリ―スタッフ経費(50)
・標準事務費(8,875)
16,527
18,396
事業統合による標準事務費の算出根拠見直しによる減(△1,868)
合計
78,955
61,776

3 前年度からの変更点

「山陰海岸ユネスコ世界ジオパーク創生事業費」及び「山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館事業費」の事業内容を整理・統合。

4 これまでの主な経緯等

時期
内容
昭和56年
山陰海岸自然科学館開館(山陰海岸国立公園ビジターセンター)
平成18年
山陰海岸学習館開館
平成20年
日本ジオパーク認定
平成21年
世界ジオパーク国内候補地に選定
平成22年
世界ジオパークネットワーク加盟認定(国内4番目)
平成25年
日本ジオパーク再認定(エリア拡大(鳥取市鹿野町・青谷町)
平成26年
世界ジオパークネットワーク加盟再認定
平成27年
世界ジオパークがユネスコの正式事業に決定
平成28年
山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館開館
平成29年
日本ジオパーク再認定(条件付き再認定)
※H31年のユネスコ世界ジオパーク再認定を受け、解除
平成31年
ユネスコ世界ジオパーク再認定
令和3年
日本ジオパーク委員会によるユネスコ世界ジオパーク再認定審査の事前確認(オンライン)
令和4年
10月:ユネスコ世界ジオパーク再認定審査
12月:ユネスコ世界ジオパーク再認定(2年間の条件付き再認定)
令和5年
日本ジオパーク委員会によるユネスコ世界ジオパーク再認定審査の事前確認
令和6年
7月:ユネスコ世界ジオパーク再認定審査
9月:ユネスコ世界ジオパーク再認定(4年間の完全再認定)


これまでの取組と成果

これまでの取組状況

・平成27年に世界ジオパークがユネスコの正式事業に決定されたことを受け、ジオパーク活動の一層の推進を図るため、平成28年4月に、「山陰海岸学習館」から「山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館」に再編するとともに、隣接する「岩美町立渚交流館」を含めたエリア一帯を「岩美ジオフィールド」として、岩美町及び関係団体等との連携による取組を推進している。

・近年は、シーカヤックやロングトレイルなど、山陰海岸ジオパークをフィールドとした自然体験活動(アクティビティ)が人気を集めており、それらを利用したツーリズムの推進を図ることで、山陰海岸ジオパークへの誘客を図っている。

・ジオパークに関する大地の成り立ちや山陰海岸の海洋生物相の調査研究も進めており、得られた研究成果をテレビ番組やガイドブックへの活用や、ジオパークの国際会議等での発表、サイエンスカフェ等の住民参加型のイベントを通じて、ジオパークの魅力を高めている。

・教育普及講座では、これまでの参加者のアンケート結果等から開設する講座の見直しを行いながら、多くの方に野外観察や自然体験講座を体験していただいている。
 <各年度の講座数>
  平成27年度  6講座
  平成28年度 13講座
  平成29年度 16講座
  平成30年度 18講座
  平成31年度 23講座
  令和 2年度 32講座
  令和 3年度 36講座
  令和 4年度 37講座
  令和 5年度 35講座
  令和 6年度 25講座

・海と大地の自然館では、平成22年4月のリニューアルオープンにより、日本海形成に伴う地形地質の紹介、浦富海岸や鳥取砂丘の地元の地形地質の紹介、山陰海岸の海の生き物の展示、日本海海底地形の紹介、体験コーナーの設置などを行い、子どもから大人まで楽しめるように展示の工夫を行っている。
  平成24年度 3D映像「大地と海の物語」上映開始
  平成25年度 3D映像「神秘と命の物語」上映開始
  平成27年度 ダイオウイカを展示
  平成28年度 デジタル地球儀の導入
  平成29年度 3D映像「大地と人の物語」上映開始
  令和 5年度 浦富海岸沖の水中映像リニューアル
  
・令和4年のユネスコ世界ジオパーク再認定審査で2年間の条件付き再認定となった指摘事項について、推進協議会や構成自治体と連携し、可能な限りの対応を行った。

これまでの取組に対する評価

・令和4年のユネスコ世界ジオパーク再認定審査で2年間の条件付き再認定となった指摘事項について、推進協議会や構成自治体と連携し、可能な限りの対応をし、令和6年7月に受審した再認定審査の結果、4年間の完全再認定の評価を得た。

・山陰海岸ジオパーク推進協議会及びその構成府県市町が連携しながらジオパーク活動に取り組んできたことにより、平成22年の世界ジオパークの認定以降、5度の認定を獲得してきている。

・自然館入館者数は、磯の生き物図鑑づくりや山陰海岸ジオハイキング、星空観望会など、普及講座の実施回数を増やしたり、ジオパークやトレイル関係イベントの開催、新たな展示物の効果等もあり、開館以来減少傾向にあったが、平成28年度から増加傾向に転じた。

・コロナ禍においては、来館者数は減少したものの、県中西部からの教育旅行による利用が増加し、全県の学校にジオパークについて知っていただくことができた。

【入館者数の推移】
          <年間>  (上半期:4〜9月)
 平成21年度 10,255人  (8,233人)※リニューアル前
 平成22年度 39,084人 (25,562人)※リニューアル後
 平成23年度 34,012人 (23,465人)
 平成24年度 31,846人 (20,062人)
 平成25年度 30,415人 (19,686人)
 平成26年度 26,064人 (18,043人)
 平成27年度 19,957人 (12,391人)
 平成28年度 23,875人 (14,800人)※知事部局へ移管
 平成29年度 23,170人 (16,115人) 
 平成30年度 27,556人 (15,821人)
 平成31年度 27,961人 (19,328人) 
 令和 2年度 16,027人  (8,896人)※コロナ禍
 令和 3年度 16,483人 (10,233人)※コロナ禍
 令和 4年度 20,007人  (9,487人)※コロナ禍
 令和 5年度 17,930人 (11,937人)
 令和 6年度 13,594人 (13,594人)

・教育普及講座では、磯の生き物図鑑づくりなどが人気で、定員をオーバーする申込がある。山陰海岸ジオハイキングや星空観望会も、地元では定着しつつある講座となっており、自然科学に興味関心を持ってもらうきっかけになっている。
 鳥取大学や環境大学と連携講座を実施し、大学のアウトリーチ活動にも貢献している。さらに、芸術とのコラボは、これまでとは異なる参加者が応募されるなど、ジオパークをPRする良い機会となっている。

・展示資料はトピック&ニュースのコーナーを利用し、アポイ岳ジオパークからいただいたカンラン岩を展示している。展示水槽も、地元の漁師の方々の協力で、めずらしい生物も展示することができている。

財政課処理欄


 <普及啓発の推進>
 ・金額を精査しました。
 <民間活力の振興>
 ・山陰海岸ジオパーク魅力活用総合補助金については、市町村との役割分担等を踏まえ、補助対象者、対象事業等の要件を再整理してください。
 <魅力ある中核拠点施設としての整備>
 ・コンテンツ充実については、財源を踏まえて検討することとし、現時点での計上を見送ります。

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 61,776 0 0 0 0 0 0 0 61,776
要求額 78,955 0 0 0 0 0 0 0 78,955

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 31,875 0 0 0 0 0 0 0 31,875
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0