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令和7年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業調整      支出科目  款:教育費 項:教育総務費 目:教育連絡調整費
事業名:

地域に根差した魅力ある学校づくり推進事業

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教育委員会 高等学校課 高校教育企画室 

電話番号:0857-26-7517  E-mail:koutougakkou@pref.tottori.lg.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 会計年度任用職員 特別職非常勤職員
R7年度予算額(最終) 60,382千円 35,492千円 95,874千円 4.5人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:60,382千円    財源:単県、国1/3   追加:60,382千円

一般事業査定:計上   計上額:60,382千円

事業内容

1 事業の目的・概要

○地元自治体等、地域と連携しながらそれぞれの高校の魅力・特色の充実、向上を図り、また、地域と協働して県外生徒等を受け入れるための住環境を整備することで、県内外からの入学生を増加させ、多様な価値観の中で切磋琢磨しながら学ぶ環境を創出するとともに、学校・地域の活性化を図る。

    ○専門高校、総合学科高校についての魅力を発信し、入学者を増加させるとともに、地域産業の担い手を育成する。
    〇「令和新時代の県立高等学校教育の在り方基本方針(令和8年度〜令和17年度)」に基づき、前期実施計画(整備計画)を策定する。

2 主な事業内容

(単位:千円)
区分
細事業名
内容
要求額
前年度予算額
前年度からの変更点
1
県外生徒募集活動【新規】地元市町村との協定締結高校魅力化に関して、県と地元自治体の役割を明確化することで、それぞれの地域に応じた取組を連携して推進する。
2
【新規】高校魅力化コーディネーター配置支援市町村が配置する高校魅力化コーディネーターの経費の一部を補助する。
9,235
0
3
県外等生徒受け入れ環境整備事業○ふるさとファミリー制度(県外生徒の下宿受け入れを行う家庭(ふるさとファミリー)への補助)

○地元団体等が運営する学校寮への支援(地元市町村と協調支援)

 岩美、八頭、智頭農林、境・境港総合技術

〇地域との連携による住環境整備推進経費(入居者が一定数満たさない場合の支援)

○私立高校学生寮利用にかかる負担金

○新たな住環境の検討、整備、運営経費

16,982
14,104
4
県外生徒募集統括コーディネート〇各高校の魅力化の取組をネットワーク化し、統括的に推進することで、その取組を強化する。

〇オンラインによる入試説明会の開催や県立高校の魅力発信動画を制作することで県外からの入学生を増やす。

1,100
4,110
つながるひろがる高校魅力化充実事業から組み替え
(終了)SNSを活用した魅力発信各高校のPR動画をYouTube広告として掲載する。
0
990
県外生徒募集統括コーディネーターによる魅力発信に移行
5
地域みらい留学への参加都市部の中学生・保護者と高校のマッチングイベントに参加し、生徒募集活動を行う。
11,165
8,085
6
魅力ある学校づくり推進高校魅力化推進事業〇青谷高校
青谷上寺地遺跡を活用し、他校にはない考古学の探究学習といった学びの経験を進学や就職に活かす。

〇岩美高校
将来のパティシエ、調理師を育てるため、プロの指導を仰ぎ、生徒の技術、モチベーション向上を図る。

〇智頭農林高校
学校で学んだことを地域で活かすための活動拠点(BASE ConnecT)において、地域と協働した活動を行う。

〇倉吉農業高校
スマート農業を実践し、卒業後の農業従事に活かす。また、和牛飼育を取り入れ、和牛生産者育成につなげる。

〇鳥取中央育英高校
生徒たちがスポーツ指導者として地域の小中学生等と関わったり(育英スポーツアカデミー)、スポーツを通して地元PRを行うことで、地域における学校教育の理解促進を図る。

〇日野高校
高等教育機関や関係機関との連携による園芸療法や動物介在療法の研究を行うことにより、地域資源を活かした特色ある学びを創出し、地域に根差した高校づくりを推進する。
5,751
5,609
専門高校魅力化推進事業複数学科設置による総合選択制のメリットを活かし、各科の学びを繋ぐことにより専門高校の魅力を発信し、地域を支える人材を育成する。

〇鳥取湖陵高校(工業、農業、家庭、情報)
地元企業と連携し、地元産業界が抱える課題の解決や、新たな事業の創造を検討する。
例)
・農業生産物の販路拡大をはかる物流サービスの研究
・小中学生の頃から産業界に興味を持つようなゲームアプリの開発

〇境港総合技術高校(水産、福祉、工業)
地元企業から寄贈いただいたキッチンカーを改装し、地域活動等に活用する。
・キッチンカーのラッピング、内装工事等を行い、地元イベント、高齢者福祉施設で地元食材を用いた商品を提供する。

1,215
3,512
つながるひろがる高校魅力化充実事業から組み替え
でかける高校魅力発信事業(出張体験入学)大型商業施設等において県立高校の魅力を発信するイベントを実施する。
3,500
3,500
つながるひろがる高校魅力化充実事業から組み替え
【再掲(中山間・地域振興課事業)】
地域の次世代育成事業
  • 中山間地域において、高校生が地域と連携して魅力発信や未来づくりに参加する取組を支援するとともに、活動事例の発表や情報発信等を進め、中山間地域の活性化に寄与する取組とする。

【地域の次世代(高校生)育成事業補助金】
  • 地域コミュニティの活性化に資する事業であって、県内高校生の意見や発案を、活動地域の中で実施・具体化する取組に必要な経費を支援する。
 ・対象者: 高校生、地域住民、市町村、高校等などで構成される実行委員会等
 ・補助率: 県10/10(上限:1,000千円)

<令和7年度活用想定> 
 ・八頭高等学校 
八頭郡の高校と中学校の吹奏楽部の部員の経験値向上と、音楽を核とした地域振興を図る取組

 ・日野高等学校
地域と連携・協働した魅力的で持続可能な教育環境の構築、協働シンポジウムの開催など
(2,000)
(1,600)
7
コミュニティ・スクール
県立高校コミュニティ・スクール運営費「社会に開かれた教育課程」を実現するため、地域住民や保護者等が委員を務める県立高校へのコミュニティ・スクールの運営に要する経費を負担する。
7,254
6,966
地域と学校をつなぐ地域住民への支援地域住民の参画により、地域総がかりで地域の特色を生かしながら魅力ある学校づくりを推進するため、地域住民の学校活動への協力に対して謝金を支払う。(1/3国庫)
4,015
4,909
8
その他
令和8年度以降のの県立高校の在り方実施計画(整備計画)」策定令和新時代の県立高等学校教育の在り方基本方針(令和8年度〜17年度)に基づき、前期実施計画(整備計画)を策定する。
165
165
60,382
51,950

3 背景・成果

(1)背景
平成(1989年)以降の本県中学校卒業者数は平成元年3月の9,595人をピークに減少傾向で、令和6年3月には4,693人と50%以上の減少幅となっている。今後の推計はさらに厳しく、令和17年3月には4,072人、その後も継続してさらなる減少が見込まれ、令和5年度に産まれた子どもたちが高校に入学する頃には3,200人弱になると推計される。(令和6年5月1日時点推計)
○学校規模の縮小による学校の活力(個々の競争力の低下や部活動のチームが組めない等)の低下が懸念される。
○学校の活力アップのためには、各学校の魅力化を推進し、県内外から入学生を増やす必要がある。
〇また、特に中山間地域においては、学校の存在自体が地域活性化の重要な核として位置づけられている。
○そのため、魅力化推進にあたっては、高校と各地域が連携し、取り組む必要がある。
〇普通科志向が進む中、専門高校においては、定員割れが続く傾向にあるが、専門高校の魅力を中学生、保護者、中学校教員等に伝えていく必要がある。

(2)成果
○H30年度以降、県外生徒の募集イベントへの参加を通じ、県外から多くの生徒が入学した。
 (H30:36人⇒R1:44人⇒R2:46人⇒R3:52人⇒R4:54人⇒R5:58人⇒R6:74人)
○県外から生徒が入学することにより、地域活性化や県内生徒と切磋琢磨するなどの好事例も見られる。
 ・地域の清掃活動に地域住民と一緒に取り組むなど、地域活動に参加することで地域に活気が生まれている。
 ・地域の伝統芸能の伝承などに興味を持ち、取り組む生徒もいる。
 ・県外から目的意識を持って入学した生徒が、他の生徒も巻き込みながら探究活動に取り組み、ジュニア郷土研究大会(鳥取県小中  高児童生徒地域研究発表会)等に参加し、最優秀賞を受賞。続く下級生たちも同コンクールで2年連続最優秀の県知事賞を受賞(3  連覇)。国立大学への進学者も出るなど、学校の活性化に大きく寄与している。
 ・県外から入学した生徒が生徒会長を務め、活発に活動することで、他の生徒にも影響を与え、学校活動の活性化が図られている事  例もある。
○地域と連携し、県外生のための住環境を整備・運営する中で、学校の魅力化と併せて地域活性化を図ろうとしている地域や、高校立地自治体の中には、独自に高校魅力化コーディネーターを配置し、県外生徒募集活動や、探究活動の推進に取り組んでいる事例もある。

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

<事業目標>
・県内中学校卒業者数が減少する中、地域と連携しながら主に中山間地域の県立高校の魅力化・特色化を図り、県内外からの入学生を増加させ、学校の規模を維持するとともに、多様な価値観の中で学ぶ環境を創出し、ひいては学校・地域の活性化を図る。
・普通科志向が続く中、地域の産業人材確保のため、専門高校の魅力を伝えていく必要がある。
<取組状況・改善点>
・中山間地域の小規模県立高校を中心に具体的な魅力化策を検討し、実践(スマート農業、地域課題解決のICT活用など)したほか、人気ラジオ番組を活用した全国への高校の魅力発信、県外からの生徒の住環境の整備に取り組んできた。
・令和5年度は、中山間地域の高校や専門高校で学ぶ現役高校生の活動の姿や声を発信するフォーラム等イベントを開催した。
・令和6年度は大型商業施設についてほぼ県立高校全校が参加した出張体験入学を行い、県民が高校生の活動の姿を直接目にする機会を作った。
・特に中山間地域においては、地元自治体独自に魅力化コーディネーターを配置し、生徒募集活動や魅力化の推進に取り組む事例もある。
・R6年度からは、県においても統括コーディネーターを配置し、各高校の魅力化の取組を共有し、横展開を図ったり、魅力化の取組を統括的に推進している。
・県外生徒を受け入れるための住環境が不十分であることからそれぞれの地域にあった方法で、県外生徒の受入環境を整備していくことが必要。

これまでの取組に対する評価

・各学校の魅力化を推進することで、県立高校の活性化ひいては学校を中心とした地域の活性化を図っていく必要がある。
・H30年度以降、県外からの生徒の入学は毎年増加している。(H30::36人⇒R5:58人⇒R6:74人)。
・コミュニティ・スクールなど地域との連携により、県外生徒のための寮運営が進んでいる高校もある。
・真に地域が参画した取組とするために、研修や他校での取組例の紹介等を通じて、運営の工夫をしながら取組を深めていく必要がある。
・今後も積極的に県内外に向けて県立高校の魅力化を発信し、県外からも生徒を獲得することで県立高校の活性化、ひいては学校を中心とした地域の活性化を図っていく必要がある。
・特に中山間地域においては、高校の存在自体が地域活性化の核となっており、地域と連携した取り組みを進める必要がある。
・それぞれの高校での学びや環境に興味関心を抱き、充実した学校生活を送り成長している生徒の存在こそ、その県立高校の魅力であり、現にその学校で学ぶ生徒の姿や声を発信し、中学生、保護者に伝えていくことを、さらに強化する必要がある。

財政課処理欄


要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
既査定額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
保留要求額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
復活要求額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
追加要求額 60,382 17,321 0 6,299 0 0 0 0 36,762
保留・復活・追加 要求額 60,382 17,321 0 6,299 0 0 0 0 36,762
要求総額 60,382 17,321 0 6,299 0 0 0 0 36,762

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 60,382 17,321 0 6,299 0 0 0 0 36,762
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0