1 事業の目的・概要
国営造成施設の管理に要する経費を補助する事業である。
2 主な事業内容
(単位:千円)
| 細事業名 | 内容 | 要求額 | 前年度予算額 | 前年度からの変更点 |
1 | 基幹水利施設管理事業(町) | 西高尾ダム・小田股ダム・船上山ダム・下蚊屋ダム等の公共・公益的効果を十分に発揮させるため、維持管理費の一部を助成する。
(補助率:国1/3、県1/3、町1/3) | 39,502 | 39,668 | − |
2 | 国営造成施設管理事業(町) | 地域ぐるみで農業水利施設を適切・有効に活用できるよう、関係土地改良の行う管理体制づくりを支援する。
(補助率:国1/2[一部10/10]、県1/4、町1/4) | 52,443 | 37,840 | 補助対象事業費の変更(37.5%→45.9%) |
合計 | 91,945 | 77,508 | |
3 事業目標・取組状況・改善点
【大山山麓農地開発事業・東伯かんがい排水事業】
広範な受益地の農業用水源として造成された下蚊屋ダム・西高尾・小田股・船上山ダム及び関連する農業用水施設が持つ公共・公益的機能(洪水防止機能・親水機能・防火用水機能など)は、農業者以外の地域住民等にもその効果が及んでいる。
これらの効果が今後も十分に発揮されるよう、土地改良区等の農業者団体が行う施設管理費への支援(基幹水利施設管理事業)や、地域住民等の非農家と連携した施設管理体制整備への取組を支援(国造成施設管理事業)している。
【米川水利用調整事業】
米川用水を代替水源とするため、米川用水の適正な水利用の定着を支援している。
平成14年度に中海淡水化事業が正式中止されて以降、代替水源施設の早期整備に向けて、関係団体(米子市、境港市、土地改良区、干拓地営農組合等)と調整のうえ、代替水源施設の維持管理費の低減、代替水源として活用する米川用水を有効活用するため、上流優先の取水慣行の是正、米川用水路の米子空港内暗渠にかかる漏水防止対策、米川と新開川の農業用水一元化を実施してきた。
4 前年度からの変更点
1.国営造成施設管理事業において、これまで施設維持管理費の補助対象事業費は、うち37.5%(0.6/1.6)であったが、令和7年度から45.9%(0.85/1.85)に変更になる見込みである。
農業用施設の多面的機能における農業・非農業の効果の見直しによる。農業:非農業 1.0:0.6 → 1.0:0.85
2.基幹水利施設管理事業、国営造成施設管理事業において、管理受託者の高齢化や人材不足等の課題がある中、安定した施設の効果の発揮のため、農林水産省では効率的・効果的に運営できるよう、複数の管理業務を包括的に委託をする「包括的民間委託」の推進を図っている。令和8年度までの時限措置ではあるが、補助率は定額(10/10)である。
各地区において、「包括的民間委託」の活用について検討・調整した結果、米川地区で活用できることとなった。