事業名:
サイクリストの聖地鳥取県整備事業
(この事業に対するご質問・ご意見はこちらにお寄せください)
輝く鳥取創造本部 観光戦略課 サイクルツーリズム振興室
|
事業費(A) |
人件費(B) |
トータルコスト (A+B) |
正職員 |
会計年度任用職員 |
特別職非常勤職員 |
当初予算額 |
42,550千円 |
7,098千円 |
73,309千円 |
3.9人 |
0.0人 |
0.0人 |
当初予算要求額 |
47,550千円 |
7,098千円 |
54,648千円 |
0.9人 |
0.0人 |
0.0人 |
前年度当初予算額 |
47,166千円 |
7,043千円 |
54,209千円 |
0.9人 |
0.0人 |
0.0人 |
事業費
要求額:47,550千円 (前年度予算額 47,166千円) 財源:単県
一般事業査定:計上 計上額:40,550千円
事業内容
1 事業の目的・概要
鳥取うみなみロードのナショナルサイクルルート(NCR)指定要件のクリアに向けた受入環境整備に注力してきた。令和7年度は、NCR指定を見据えて、景観や地域の活性化、さらなるサービスの充実を図り、サイクリング体験全体の魅力と体験価値を一層高める年と位置付ける。他のNCR指定候補と言われる地域よりも魅力的なサイクリングルートとすることで、選んでいただけるような唯一無二のサイクリングロードとして完成度を高めていきたい。
あわせて、令和6年度に改訂する「自転車活用推進計画(鳥取県自転車活用推進アクションプログラム)」の目標に向けた取組を強力に推し進めていく。
2 主な事業内容
(単位:千円)
 | 事業 | 要求内容 | 要求額 | 前年度
予算額 | 前年度からの
変更点 |
1 | ナショナルサイクルルート指定に向けた魅力向上事業 | 鳥取うみなみロードの魅力向上に取り組む。
・公共交通機関との連携による周遊促進(サイクルバス・サイクルトレイン)
・駅への自転車組立・整備スペースの整備
・サイクリスト記念モニュメント設置
・サイクリングルート利用者数調査 | 19,300 | 5,825 | 一部新規・拡充 |
2 | サイクリスト受入環境整備事業 | ダイジョウブシステムの品質向上や地域の魅力を紹介するサイクリングガイドの養成に取り組む。
・サイクリスト支援体制の充実ための講習
・シェアサイクル・レンタサイクル導入促進
・周遊ルート環境整備
・サイクリングガイド養成講座
・ダイジョウブシステムの維持拡大に係る経費 | 14,000 | 31,591 | 一部新規・拡充 |
3 | 機運醸成・情報発信事業 | NCRに向けた機運醸成や情報発信を実施する。
・さまざまな自転車ユーザー(初心者から趣味層)へのキャンペーンの実施
・サイクル専門誌やYouTubeへの掲載
・サイクルイベントの促進
・サイクルトレイン・サイクルバス普及推進事業補助金
・中国地方知事会広域連携部会サイクリング部会
・県外イベント等への出展費用
・自転車活用推進シンポジウム開催経費
・自転車普及や利活用に資する取組の支援 | 14,250 | 9,750 | 一部新規 |
 |  | 合計 | 47,550 | 47,166 |  |
【再掲】
<新規・拡充事業> (単位:千円)
 | 細事業 | 要求内容 | 要求額 | 前年度
予算額 | 前年度からの
変更点 |
1 | 公共交通機関との連携による周遊促進・魅力創造事業 | ・山間部など鉄道のないエリアにおける周遊促進、新たな魅力創造のため、サイクルバスの実証支援を行う(2,000千円)。
・JR主要駅における輪行袋貸出及び組立・整備スペースの整備を行う(3,400千円)。 | 5,400 | ― | 新規 |
サイクリスト記念モニュメント設置事業 | ルート走行(走破)することが目的となるようなモニュメントの設置(3か所程度)等 | 6,000 | ― | 新規 |
サイクリングルート利用者数調査 | 鳥取うみなみロードにおけるGPSを活用した利用者数調査の継続実施 | 3,300 | 1,000 | 拡充
金額精査 |
2 | サイクリスト支援体制の充実事業 | コグステーション(県認定のレンタサイクル拠点)スタッフへの自転車整備方法など安全管理講習の実施等 | 1,000 | ― | 新規 |
シェアサイクル・レンタサイクル導入促進事業 | シェアサイクル、レンタサイクル拠点の導入に要する経費を支援。 | 5,000 | 2,000 | 拡充
シェアサイクル事業の補助対象拡大 |
3 | 自転車っていいね!事業 | 連続性のあるキャンペーンを通じて、さまざまな自転車ユーザー(初心者から趣味層)を巻き込み、それぞれに合わせたキャンペーンを実施する。 | 3,000 | ― | 新規 |
4 | 自転車活用推進シンポジウム開催経費 | 県内の自転車利活用の推進のため、自転車に関する取組事例を発表することなどにより機運醸成を図るとともに、自転車利活用に向けた各市町村の取組を加速化させる。 | 1,000 | ― | 新規 |
自転車活用推進事業 | 自転車普及や利活用に資する取組を補助支援。 | 1,000 | ― | 新規 |
 |  | 合計 | 25,700 | 3,000 |  |
<継続事業> (単位:千円)
 | 細事業 | 要求内容 | 要求額 | 前年度
予算額 | 前年度からの
変更点 |
1 | サイクルトレイン実施事業 | サイクルトレインの実施にかかる事業費支援。 | 4,600 | 4,825 | 継続
金額精査 |
2 | 周遊ルート環境整備事業 | 山間部等への周遊ルートにおける路面標示等の設置。 | 5,000 | 20,000 | 継続
金額精査 |
サイクルツアーガイド養成事業 | 県内の魅力を発信するサイクルガイド養成のため講習会の実施。 | 1,500 | 1,500 | 継続 |
ダイジョウブシステムの維持拡大に係る経費 | サイクリスト支援体制(ダイジョウブシステム等)の維持・拡充を図る。 | 1,500
(枠内標準事務費) | 1,500
(枠内標準事務費) | 継続 |
3 | 情報発信経費 | NCRに向けた機運醸成や情報発信のためサイクル専門誌やYouTubeへの掲載。 | 6,000 | 6,000 | 継続 |
中国地方知事会広域連携部会サイクリング部会 | サイクル施策の広域的取組のため参画。 | 1,000 | 1,000 | 継続 |
サイクルイベント促進事業 | サイクルイベント開催経費 | 1,500 | 1,500 | 継続 |
サイクルトレイン・サイクルバス普及推進事業補助金 | 自転車と公共交通機関(鉄道又はバス)を組み合わせたイベント開催経費 | 250 | 250 | 継続 |
大規模自転車系イベント出展 | 県外イベント出展に係る出展経費。 | 500 | 500 | 継続 |
 |  | 合計 | 21,850 | 37,075 |  |
<廃止事業> (単位:千円)
 | 細事業名 | 内容 | 要求額 | 前年度
予算額 | 前年度からの
変更点 |
2 | 倉吉東郷自転車線整備 | 県が主体的に整備をしているサイクリングルートのうち、安全性の確保等により緊急的に修繕するための工事請負費 | 0 | 5,391 | 廃止 |
サイクリング周遊モデルルート設定 | NCR指定を目指す鳥取うみなみロードは全長が約152kmと長く、圏域ごとのターゲットに合わせた周遊モデルコース設定を行う | 0 | 1,200 | 廃止 |
4 | 自転車活用推進計画普及啓発事業 | 令和6年度に改訂予定の自転車活用推進計画についての普及啓発および計画改訂・策定を行う | 0 | 500 | 廃止 |
 |  | 合計 | 0 | 7,091 |  |
3 背景
鳥取県のサイクリング施策やナショナルサイクルルート(NCR)に向けては、令和2年に創設した官民連携の協議会である「鳥取県サイクルツーリズム推進・連携会議」において議論がなされている。令和4年4月の第2回会議において、NCRを目指す県内ルートを「鳥取うみなみロード」を基軸としたルートと決定し、令和4年10月の第3回会議では、鳥取うみなみロードの一部振替(鹿野地区振替)を決定し、NCRに向かう推進体制として、走行環境整備と受入環境整備のタスクフォースを立ち上げて、NCR指定に向けた具体的な議論を促進。また、令和5年2月には、鳥取うみなみロードのナショナルサイクルルート指定に向けた整備方針である「鳥取うみなみロード整備計画」を策定し、現在、ソフト整備及びハード整備を進めているところ。
一方で、NCRはすでに国内6路線が指定を受けており、今後新たな指定を受けるためには、指定要件を確実にクリアさせることはもちろん、NCR指定を目指している他地域よりも走行環境及び受入環境整備に関してアドバンテージをとる必要があることに加え、NCR制度が定められている「自転車活用推進法」や、その方の具体的計画である「自転車活用推進計画」の理念に叶う地域を目指すことが重要である。
NCR指定は令和7〜8年度を想定しており、その先を見据えてNCR指定要件のクリアとともに、自転車の利活用を広く進め、自転車利用環境の向上を図っていくことで、指定後の自転車活用によるツーリズム振興を推し進めていきたい。
その中で、受入環境の一環としてのサイクルガイドの養成講座を県商工会連合会と連携しながらNCR指定を目指している点は全国でもあまりないモデルであり、NCR指定を目指す過程で、受け地での観光産業育成や、サイクル関係事業者の移住定住者の増加を目指し、NCR指定やその後を見据えて引き続き商工会連合会や各種民間事業者と連携しながら取組を推進していく必要がある。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
【事業目的】
・ナショナルサイクルルート指定を目指す
・サイクルツーリズムを通じた観光消費・交流人口の拡大
・全県下において自転車の活用推進を進める
【取組状況】
(1)県内サイクリングルート整備
○シートゥーサミットルート(45.9km)
境港・米子鬼太郎空港・米子駅から皆生を経て大山のルート
○中海周遊ルート(72.6km)
中海を一周するルートで高低差が少なく初心者でも楽しめるルート
○ツール・ド・大山コース(約85km)
博労座から大山を一周するルートで上級者向け
○白砂青松の弓ヶ浜サイクリングルート(約15.8km)
弓ヶ浜から大山までの眺望に優れた海岸沿いルート
○鳥取うみなみロード(とっとり横断サイクリングルート)(約138km)
日本海沿いに、県を東西方向に横断するルート
○鳥取岡山接続サイクリングルート(約45km)
鳥取県と岡山県を辰巳峠で繋ぐ千代川、佐治川沿いルート
○日野川周回サイクリングルート(約22q)
日野川河川敷を走る平坦な初級者向けルート
○だいせん山の手サイクリングルート(約10q)
シートゥーサミットルートとツール・ド・大山コースを結ぶ接続ルート
○八頭・若桜周遊サイクリングルート (約44.7q)
「若桜鉄道」がルートと並走する初心者向けコース
○WMGレガシールート (約16.8q)
ワールドマスターズゲームズ2021関西自転車ロードレースコース
(2)受入環境整備
○サイクリングサポートシステム「ダイジョウブシステム」の構築
ア バイクラック、修繕具セット、空気入れの配備
・コグステーション(サイクリングの拠点)
東部4か所、中部2か所、西部6か所
・サイクルカフェ(サイクリストが快適に休憩食事できる飲食店)
東部48か所、中部38か所、西部89か所
・サイクルポート(サイクリストが快適に買い物ができるコンビニ)
東部37か所、中部25か所、西部55か所
イ 非常時(自転車の故障時等)のレスキュー体制
・サイクルキャリア搭載UDタクシー
東部8営業所17台、中部1営業所1台、西部10営業所40台
(3)広域連携
○平成28年11月16日に開催された中国地方知事会において、広島
県知事からの提案により、「サイクリング・ワーキンググループ」(メ
ンバー:課長級、事務局:広島県)を設置、平成29年6月5日の中国
知事会において「サイクリング部会」に格上げ。
・広域推奨ルート、推奨エリアの設定
@広域推奨ルート
・やまなみ・しまなみルート(大山〜やまなみ街道〜しまなみ海道)
・日本海・瀬戸内海ルート(鳥取〜鏡野〜香川県)
・日本海沿岸ルート(鳥取砂丘〜益田〜津和野〜萩〜下関)
A広域推奨エリア
・せとうちエリア(せとうちグランドコース)
・中国山地エリア(中国山地グランドコース)
・日本海エリア(日本海グランドコース)
・受入環境整備(サイクリスト用の休憩場所の整備等)
・情報発信の連携(サイクルモードRIDE大阪への共同出展等)
○Setouchi Velo協議会への本県の参画(令和5年10月〜)
・しまなみ海道や淡路島一周(「あわいち」)、四国一周など、瀬戸内
地域に存するサイクリングルートのネットワーク化(デジタル化)、
様々な形でサイクリストを応援する飲食店等「Setouchi Veloスポッ
ト」の登録など受入環境整備を進めるとともに、国内外への情報発
信に取り組んでいる。
・本県としては、瀬戸内圏域との連携を進めていくために参画。今後
は瀬戸内地域と一体化したルート発信等をしていく予定。
[運営事務局]国土交通省中国地方整備局、本州四国連絡高速道路
株式会社
[構成団体]兵庫県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛
媛県、高知県等
(4)官民協議会の設立と議論の推進
○令和3年2月に官民からなる「鳥取県サイクルツーリズム推進・連
携会議」を設立し、県内のサイクルツーリズム施策に関する議論を
開始。
○令和4年4月には、NCR指定を目指す県内候補ルートを「鳥取うみ
なみロード」を基軸としたルートと決定。その後、令和4年10月に
は、ルートの一部振替(鹿野地区振替)し、鳥取うみなみロードの
NCR指定に向けた具体的議論をするためのタスクフォースを立ち
上げて、推進体制を強化。
【改善点】
○サイクルツーリズム推進について、先行していた県西部のみならず
全県で盛り上がっていけるように、県内市町村、民間団体にも広く
協力を求め、気運醸成を図っていかなければならない。
○NCRに向けて、官民においてそれぞれの役割をしっかり認識し、
連携をしていく。
○NCR指定要件のクリアを最優先して取り組んできたが、整備計画 もほぼ完了しつつある。そのため、来年度は「整備」だけにとどまら ず、サイクリング体験全体の魅力をさらに高める年として、誘客策 や満足度の向上を目指す。
これまでの取組に対する評価
(1)県内サイクリングルート整備
○県西部で先行的にサイクリングルートの整備が進んできているが、鳥取うみなみロード、倉吉東郷自転車線道など、県東部中部に関わるルート整備も進んできている。
【整備状況】11ルート
東部:2ルート
・鳥取岡山接続サイクリングルート
・八頭・若桜周遊サイクリングルート
中部:2ルート
・倉吉東郷自転車線道(令和6年度修繕予定)
・WMGレガシールート
西部:6ルート
・シートゥーサミットルート
・中海周遊ルート
・ツール・ド・大山ルート
・白砂青松の弓ヶ浜サイクリングコース
・日野川周回ルート
・だいせん山の手ルート
横断:1ルート
・鳥取うみなみロード
○NCR指定に向かう「鳥取うみなみロード」のコースがほぼ確定し、整備計画の策定やNCR指定のための具体的な施策を議論検討するタスクフォースの立ち上げをしている。
(2)受入環境整備
○サイクルポート
各店舗において、サイクリストの要求に耐えれているのか早急に確認が必要。これまで量を求めて拡大路線で来ていたが、その質(良いサービスを受けられるか)について徹底する必要性あり。
○サイクルカフェ
年々増加しており、全県展開が完了しているが、県東部中部の協力店舗の掘り起こしを行い、地域間での偏りを解消していく。
○コグステーション
全県においてコグステーションが誕生をしているが、多種多様なサイクリストの要求に応えられるよう、地域バランスや整備・自転車配備などを勘案して面的な受入環境を構築できるよう進めていく。
○サイクルキャリア搭載UDタクシー
全県展開が完了しているが、中部で対応可能な営業所が少ないことから、引き続き、協力いただける営業所を募っていく。
(3)広域連携
○中国地方知事会サイクリング部会の事業として、広域サイクリング
マップを作成したほか、サイクリング専門誌掲載、デジタルスタンプ
ラリー事業の実施、サイクルモードライド大阪への共同出展などに 取り組んできた。
○引き続き、中国地方各県とも連携を密にして、中国地方全体のサ イクリング人気の向上を図るとともに、中国地方を訪れるサイクリ ストの本県への誘客を図っていく。
○Setouchi Velo協議会の取組として、令和6年4月には、地域の自 転車利用の推進について話し合う「境港・米子ミーティング」 を、 鳥取県内で初めて開催し、基調講演他、弓ヶ浜サイクリングコース を有識者がEバイクで試走を行い、走行コースの路面状況など ハード・ソフト両面から走行環境を確認する「トライアルライド」を
実施した。
財政課処理欄
・周遊ルート環境整備事業はルートが決定した後に検討してください。
・機運醸成・情報発信事業は金額を精査しました。
・自転車活用推進シンポジウムは枠内標準事務費で対応してください。
・機運醸成・情報発信事業は金額を精査しました。
・自転車活用推進シンポジウムは枠内標準事務費で対応してください。
要求額の財源内訳(単位:千円)
区分 |
事業費 |
財源内訳 |
国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
前年度予算 |
47,166 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
47,166 |
要求額 |
47,550 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
47,550 |
財政課使用欄(単位:千円)
区分 |
事業費 |
国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
計上額 |
40,550 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
40,550 |
保留 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
別途 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |