これまでの取組と成果
これまでの取組状況
●遺跡情報DX事業
[事業目標]
・遺跡地図掲載分(A0サイズ64枚、約18,200箇所)の遺跡詳細情報の整理及びデジタル化、とっとりWebマップへの取り込みを行う。
[取組状況]
・遺跡の位置・範囲及び遺跡情報のGISデータ作成中。年度内に取り込み業務まで完了予定。
・GIS化できていない一部の遺跡情報(遺跡内の範囲情報、写真・図面等)は次年度以降に移行。
●考古学情報発信事業
[事業目標]
・鳥取県の考古学情報をより多く幅広く発信し、鳥取の歴史や地域の魅力をさらに高める。
・学校教育の中で、より多くの児童・生徒の、郷土の歴史に対する関心を深める。
[取組状況]
・企画展示、出前展示、講座等(考古学講演会、まいぶん講座、出前講座)、古代体験イベント、現地見学等を実施。
・小学校4校で歴史授業を実施。
●研修・支援事業
[事業目標]
・埋蔵文化財担当職員に必要な知識と技能の習得および向上。
[取組状況]
・3年1周期の2年次目の基礎研修、デジタル技術の活用をテーマとした専門研修を実施予定。
・市町村の要請に応じ、発掘調査や分布調査の技術支援を37件実施。
これまでの取組に対する評価
●遺跡情報DX事業
・遺跡地図のデジタル化によって、開発協議等の事務効率化が図れる、学校教育や情報発信の場で活用できるとして、関係者の中で期待が高まっている。
●考古学情報発信事業
・今年7月に中部の自治体と共催で実施した「古代まつりin中部」で約200名、8月に開催した「古代まつりin東部」では、コロナ後初めて事前予約なしの開催で450名の来場があるなど、多くの集客があり、埋蔵文化財への理解と関心を高めることができている。
・古墳、古代山陰道や中世城館の調査研究成果を講演会や展示、ウォーキングイベント等で情報発信することで、新たな歴史ファン層の拡大につながっている。
●研修・支援事業
・研修は、県内の埋蔵文化財保護行政担当者が、埋蔵文化財の調査に関する最新技術や情報を学ぶ貴重な機会であり、担当者の資質向上に寄与している。特に、基礎研修は、市町村の新規担当職員の意識向上や知識獲得につながっている。
・さらに、基礎研修での成果に加え、個々の要請に応じた支援もあわせて行うことで、円滑な文化財保護につなげることができている。