これまでの取組と成果
これまでの取組状況
「若鳥丸」現船は、建造(平成15年3月建造)から20年以上経過しており、経年劣化による維持管理費の増大や故障のリスクも高くなっていることから、令和4〜5年度にかけて基本設計を行い、令和6年5月に入札を行ったが資材や人件費等の高騰により不調。
仕様の更なる見直しや現船からの設備移設を検討するとともに、業者の参入機会の増加のため納期を令和9年2月まで延長し、7月の再度入札に付した。結果、2社の参加を得て23億4300万円で落札。
〔代船の基本方針〕
代船は、実習内容や方法、維持管理経費を踏まえた船の規模の最適化を図り、安全運航や居住空間の快適性の確保をはじめ、教育目的を着実に達成するために必要な機能について整備することを基本方針としている。
これまでの取組に対する評価
代船建造検討にあたっては、地元の漁業関係者の声を聞くなど、人材育成に主眼を置いた検討を行うとともに、近年の資材高騰による船価の上昇を勘案し、安全性は重視しつつ、必要最小限の設備とし、コスト縮減を図った。
入札不調後は再度入札に向け、生徒の安全性が損なわれないことを第一義としながら現船からの移設検討や仕様の更なる見直しを行うとともに、納期を延長するなど造船所の入札参加意欲の喚起にも努め、初回入札より1者増の2者の参加を得た。