出土品等の調査研究、及び他地域との比較研究を進めることで、「とっとり弥生の王国」の特長を明らかにし、日本列島の弥生文化の実像を明らかにする。
(1)「とっとり弥生の王国」調査研究
「とっとり弥生の王国」を代表する暮らしの道具等に係る調査研究、発掘調査など既存の調査研究内容(⇒一般事業にて別掲)に加え、新たな研究課題についても検討を進める。
(2)他地域との連携による調査研究・発信
弥生時代において山陰地域との”交流”が推定される九州北部地域(海の道での交流)、山陽地域(陸の道での交流)などと連携し、出土品等の比較研究を行うことにより、妻木晩田遺跡や青谷上寺地遺跡を軸とした「とっとり弥生の王国」の特質を明らかにし、成果を共有・発信する。
<他県と連携した調査研究のイメージ>
【令和7年度】
・他弥生遺跡との連携発表 (想定:佐賀県吉野ヶ里遺跡など)
・連携遺跡との弥生文化を紹介する講座等の実施
・共通して取り上げる調査研究テーマ等の検討
【令和8年度以降】
・弥生文化をテーマとした調査研究の実施
・相互開催による企画展示、シンポジウム等の実施
<考え方・方向性>
○全国的にも注目される「とっとり弥生の王国」の遺跡や出土品の特長を明らかにするためには、単独の遺跡・地域だけではなく、広域な視点による比較検討が欠かせない。このため、弥生時代に山陰と交流が想定される地域と連携し調査研究を進める。
○こうした広域連携による調査研究は『「とっとり弥生の王国』の魅力を高めると共に、県内外への幅広い情報発信に繋げることができる。
<参考・関連>
連携相手として想定している遺跡(吉野ヶ里遺跡など)は、「弥生の御朱印巡り」にも加わっており、こうした繋がりを基礎に多角的に事業を展開する。 |