1 事業の目的・概要
令和7年は、戦後80年にあたる。戦後80年を節目に戦争体験を風化させず、戦争の悲惨さと平和の尊さを次の世代に継承し、平和を考える契機となる取組を行う。
2 主な事業内容
(単位:千円)
| 細事業 | 内容 | 要求額 |
1 | 平和の語り部育成・派遣事業 | 次の世代に戦争の悲惨さと平和の尊さを伝える「語り部」について、県遺族会と連携し、次世代の語り部の育成、語り部の学校等への派遣を行うことで、今後も継続的に戦争体験の継承を行っていく。(県遺族会への補助)
○語り部育成:戦争体験を語れる遺児等は5人程度。戦争の記憶の風化を防ぎ平和の尊さを次世代に継承するため、研修会を開催し、青年部及びその下の世代にも範囲を広げ語り部を育成する。
・各地の戦跡巡拝を実施し、戦争の歴史や戦時中の状況を理解し、戦争の悲惨さや命の尊さを学び、平和等についての考え方を深める。
・戦争に係る手記、体験記等の朗読会を開催し、伝達ノウハウ等に係るスキルアップを図る。
○語り部派遣:県と遺族会が連携して、小・中学校等の平和学習や公民館事業からの要望を掘り起こすため、市町村教育委員会等に働きかけを行い、語り部の活動を推進する。(令和7年度は、語り部派遣の実績が少ない東部の学校を中心に訪問し、平和学習への活用を促していく。東部地域の市町村教委と調整中。) | 384 |
2 | 戦後80年記念フォーラム | 講演会、公文書館と連携したパネル等展示、証言映像の上映等により広く県民が戦争の悲惨さ、戦争体験者の声を知る機会となる記念フォーラムを行う。
<内容(予定)>
〇講演会
語り部等による戦争体験の講演会を開催する。
開催日:8月1日(金) とりぎん文化会館 小ホール
〇下記3で作成する戦争体験者証言映像のお披露目上映
〇戦争関連パネル展示
展示期間:7月30日(水)〜8月5日(火) とりぎん文化会館 フリースペース
〇小学生等を対象とした読み聞かせ等による平和学習(ワークショップ)など
開催日:8月2日(土) とりぎん文化会館 第4会議室
※記念フォーラムの内容は県遺族会の意向を踏まえ、県と遺族会共同で実施 | 743 |
3 | 映像作成事業 | 〇戦争体験者の証言映像の作成
(鳥取県遺族会への補助:定額(963千円))
※作成した映像の上映を予定(図書館、貸し出し等) | 963 |
 | 合計 |  | 2,090 |
3 背景
鳥取県においては、先の大戦までに23,487柱の方々が被害に遭われた。令和7年は戦後80年となり、戦争を実際に体験した世代は高齢となる。戦争体験者の記憶を生の声として記録・保存し、次の世代へ継承していく必要がある。節目の年に平和を希求する機運を醸成するためにも、戦争の悲惨な実態やその教訓を風化させることなく、平和の尊さや大切さを次世代に語り継いでいくことが求められている。