これまでの取組と成果
これまでの取組状況
新型コロナウイルス感染症の影響で落ち込んだ一般来場者数は、本事業の取組もあり、令和4年度は、コロナ禍前(令和元年度)の約97%まで回復し、令和5年度には、さらにコロナ禍前の約105%まで回復した。
令和5年度は運営権者が、100万人のクラシックライブ(6/24)、サマーフェスティバル(7/30)、ツインポートフェスタ(11/18)、バレンタインフェア(2/3〜14)などの多彩なイベントを開催し、空港に多くの来場者があった。
(ツインポート加速化促進)
令和5年度には、イベント主催者等の自由な発想による空港の賑わい創出に寄与するイベントの開催を実現するため、「ツインポート(鳥取砂丘コナン空港・鳥取港)賑わい創出促進補助金」を創設した。
これによって、令和5年度に、空港の館内放送(時報及び到着手荷物室で流れるBGM)を、コナンキャラクター(コナン声優を起用)が空港をPRする内容にリニューアルした。また、空港内のコナン装飾、テナント、施設等をコナン(着ぐるみ)が紹介する動画を作成し、空港内のデジタルサイネージ及びYouTube等での配信を開始した。
(二次交通改善対策)
令和4年度に本事業で策定した「鳥取砂丘コナン空港航空機利用・地域交通戦略」に沿って、ツインポートの一体化・活性化を図るため、令和5年度にツインポート間の移動手段として電動キックボードの導入に向けて試乗会を実施した。
令和6年度は電動キックボードの導入を開始したが、料金設定等に課題があり、利用客数が伸び悩んだ。また、今後、空港・鳥取港関係者、交通事業者と連携し、バス・タクシー等を活用(貨客混載)した鮮魚・特産物の空港への運搬・販売に向け検討していく。加えて、ANAのMaaSプラットフォームサービス「旅CUBE」と連携し、移動手段の選択・決定、観光施設の検索、キャッシュレス化等を可能にし、利用促進を図る。
これまでの取組に対する評価
コロナ禍の終息を迎え、航空機利用者数および一般来場者数が回復する中、航空・観光需要を取り込むためには、イベント開催だけではなく、航空便の搭乗者数および搭乗率の増加を第一に考え、更なる創意工夫が必要である。今後見込まれる航空・観光需要の回復に速やかに対応できるよう関係機関が連携強化し、「ツインポート」・「空の駅」化に関する事業を通じ、両港エリア一帯の賑わいづくりをより一層推進していく。