これまでの取組と成果
これまでの取組状況
<事業目標>
本県産業を支える基盤の一つとして「製造業の脱炭素化」を進め、「鳥取県産業振興未来ビジョン」の目標達成に寄与する。
<取組状況・改善点>
〇脱炭素技術研究会(製品の脱炭素化)
・令和3年4月に策定・公表した「鳥取県産業振興未来ビジョン」の推進に向け、県内中小企業40社や支援機関の参画を得て「脱炭素技術研究会」を立ち上げた。研究会内には「エコカー素材」「エコカー電装品」「水素サプライチェーン」の3WGを設置し、エコカーや水素などの脱炭素技術分野を将来、本県を支える産業分野に育てていくことを目指している。
・このうち次世代車関連のWGでは、定期的に最新技術情報の共有や、素形材・電装品の実証研究、今後の技術開発の方向性の検討を行っている。
○経営者層・管理職向けの研修の追加(R6〜)
・中核人材や現場社員でTPSを実践できる人材が県内各企業に育成されつつあるが、経営者層にはTPSの本質を学ぶ研修を用意し、部長級である管理職に向けて方針管理等の研修を行い、会社全体でTPSの推進を行い、成果を最大化するために追加する。
これまでの取組に対する評価
○過去にトヨタTPSに企業独自で取り組んだ事例もあるが、適切な指導がなく十分な成果につながっていない。今回、トヨタTPSの公式指導を受けることは、過去の研修資産を無駄にすることなく、有効に活かすことにもつながる。
(県内企業の意見)
<脱炭素技術研究会(エコカーWG)参画企業>
・過去にトヨタ車体にTPSを委託して社員研修したが、頭では理解できるが実践できていない。(金属加工業)
・県内製造業でトヨタTPSを学んでいない経営者はいないが、現場の多忙さが上回り、なかなか実践できない。(金属加工業)
・グループ内でトヨタTPSを学んだ社員が各工場で改善指導しているが、トヨタ本社工場のTPS主査に直接指導していただきたい。(自動車部品製造業)
・他社のトヨタTPS指導を拝見できるのは初めての経験になる。モデル工場に県内製造業を集める研修は、今までにない研修で非常にいい勉強になる。(電気機器製造業)
○令和4年度TPS研修参画企業
(ベンチマーク研修 参加企業数)19社 ※原則、各企業1名に限定
(TPS基礎研修 参加者数)延べ約250名
○令和5年度TPS研修参画企業
(ベンチマーク研修 参加企業数)17社
(TPS基礎研修 参加者数)延べ約150名