1 事業の目的・概要
本県においては、子どもたちが安心安全にインターネット・SNSを利用できる環境の一層の整備を図ろうとしているところであるが、世界的には、SNS上で活動するインフルエンサーの女性がライブ配信中に殺害されるなどフェミサイド(女性であることを理由にした殺人)が疑われる事件が発生するなどしている。
フェミサイドは、性別に関する固定観念により女性の振る舞いが自分の規範から外れていると加害者が認識したときなどに引き起こされる可能性があると言われている。
こうした現状を踏まえ、フェミサイドをはじめ、性差別意識に起因する加害行為や危険にさらされることのない社会の実現を目指し、インターネット・SNS利用時のリスク等に関する理解促進・注意喚起を通じた普及啓発事業を実施する。
2 主な事業内容
フェミサイドの原因やジェンダー平等などについて理解を深めるための啓発、インターネット・SNS利用時のリスクや注意点などに関するメディアリテラシー向上研修等
【啓発する内容(例)】
○自身の居場所や予定(学校・職場等)に結びつく情報に対する注意喚起
○性別による働きづらさ・暮らしづらさの延長線上にあり得る固定的な性別役割分担意識の解消
○県民一人一人の価値観や考え方、生き方に寛容な人権尊重の意識涵養 など