これまでの取組と成果
これまでの取組状況
【事業目標】
・全国学力・学習状況調査の正答率の向上
・とっとり学力・学習状況調査による学力を伸ばした児童生徒の割合の向上、学力の伸び率の向上、主体的・対話的で深い学びの実施状況の向上、学力を伸ばした学級数の増加
・生徒の英語力の向上 ※CEFR A1レベル相当以上の英語力を有する生徒(中学3年生)の割合 令和5年度 51%⇒令和7年度目標 53%・英語担当教員の英語力の状況の改善 ※CEFR B2レベル相当以上を取得している英語担当教師の割合 中学校 令和5年度 40%⇒令和7年度目標 45%
【取組状況】
〇教科の専門性を高め、次世代の学校を牽引する人材を育成することを目的に連続5日間の先進校派遣を計画し、実施した。
〇英語教師の指導力向上に係り、県内の課題に応じた各種研修会や学校訪問を実施した。
・英語教育推進フォーラム(H26〜)
・中学校外国語パフォーマンステスト研修会(R5)
・定期考査改善研修会(中学校英語)(R5〜)
・中学校外国語授業づくり研修会(オンライン)(R6)・中・義務教育学校(後期課程)外国語(英語)訪問(R3〜)
・出かける学びの改革推進室(中学校英語)(R2〜)
〇英語教師の海外派遣については、独立行政法人教職員支援機構の「英語教育海外派遣研修」を活用してきたが、令和2年度から本事業が中止となり、英語教師が一定期間海外で研修を行う機会がなくなっている。
〇生徒の英語力向上に係るAI活用について、オンラインスピーキング補助事業において、令和6年度から、対人でのオンライン英会話に加えて、AI英会話アプリの活用を可能とし、令和6年度は3つの自治体が活用している。
【改善点】
〇令和5年度に、鳥取県の学力向上に関する重点目標を「自分の考えを持ち、工夫して表現する子どもの育成」と定め、学力向上事業を推進してきた。特に、全国学力・学習状況調査の調査に係る調査官等を招聘した研修会を開催するなど、授業改善の方向性を明確にして発信してきた。その結果、評価の観点である「思考・判断・表現」の数値が改善するなど一定の成果が見られた。しかし、教師による授業改善だけでは学力向上には限界があり、改めて、子どもたち自らが学びに向かう力を育成することが必要である。そのため次年度は、従来の学力向上事業に加え、子どもたちが主体的に学ぶ力を育成する授業づくりやその授業を支える教師の授業力の向上に関する事業に取り組む。
これまでの取組に対する評価
〇次世代の学校を牽引する人材育成を目的とした先進校派遣の過去の対象者の中には、その後学校の中核となる役割を担ったり、研究会で発表したりする等、活躍している者がいる。
〇中学校英語教育推進について、各種研修会の開催や学校訪問等により、県内全域での授業改善は進みつつあるが、より一層の改善に向けて、各地域の英語教育を牽引するトップリーダーや、今後必要となるAIを活用した先導的な実践を行うことができる教員を育成することが必要である。