1 事業の目的・概要
農産物市場のグローバル化が進む中、国際感覚を備える農業人材の育成を図るため、食の安全、労働安全、環境保全を確保する国際水準手法グローバルGAPの知識習得と実践を目指す。
卒業後に生産部等組織を牽引することができる人材を育成するとともに、あわせて本校が実践のモデルとなり認証手順を公開することで、農大教育にとどまらず県下全域への普及を図る。
品目 | 担当コース | 備考 |
乳用牛、生乳、肉用牛 | 畜産コース | 令和7年度:継続 |
2 主な事業内容
(単位:千円)
項目 | 事業内容 | 対象者 | 要求額 |
学生教育支援 | グローバルGAPの基本理念、知識、実践における留意点等について、座学や実習を通して学ぶ
【実施回数】年12回 | 養成課程1年全員 | 1,740 |
JGAP認証取得 | 第三者機関によるコンサル・認証審査の実施
【継続】畜産 | 畜産コース | 658 |
設備等整備 | 認証に向けて必要とされる消耗品等の整備及び各種検査の実施 | 全コース | 608 |
計 | 3,006 |
3 背景
○平成30年度に生産工程管理(GAP)の講義を新設し、知識習得と実践を開始した。
○平成31年1月に日本梨[果樹コース]で県内初のグローバルGAPを取得し、令和元年度には継続認証を取得した。
○令和2年度は、日本梨[果樹コース]での継続認証と、白ネギ[野菜コース]での新規認証を取得した。
〇令和3年度は、白ネギ[野菜コース]での継続認証と、花壇苗[花きコース]での新規認証を取得した。
〇令和4年度は、花壇苗[花きコース]での継続認証を取得した。
○令和5年度は、水稲[作物コース]での新規認証を取得した。
〇令和6年度は、水稲[作物コース]での継続認証を取得予定。また、乳用牛、生乳、肉用牛[畜産コース]での新規認証を取得した。
4 前年度からの変更点
畜産コースのJGAP継続認証の取得を目指す。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
<事業目標>
令和7年度は、畜産コースでJGAP認証取得(継続認証)を目指す。
<取組状況>
・全校的な取組にするため、令和6年度までに各コースが2年ずつグローバルGAPの認証を取得する計画を立てた。
・令和元年度は、日本梨[果樹コース]のグローバルGAPの認証を2年連続して取得し、白ネギ[野菜コース]の認証に向けて模擬審査を受けた。
・令和2年度は、日本梨[果樹コース]と白ネギ[野菜コース]での認証を取得した。
・令3年度は、白ネギ[野菜コース]と花壇苗[花きコース]での認証を取得した。
・令和4年度は花壇苗[花きコース]での認証取得に向けて取り組んでいる。水稲[作物コース]では、令和5年度の認証取得を目指し、コンサルティングを開始した。
・令和5年度は、水稲[作物コース]での認証を取得した。
これまでの取組に対する評価
・年間グローバルGAPの認証を取得した果樹・野菜・花きコースは、全員が入学時から認証を取得した環境下で作業をすることとなり、GAPに関する活動を日常的に行えるようになった。
今後、全コースが認証取得を目指すことにより、GAPの取組に関して意識の高い学生が多く育成されることが期待できる。
・果樹コースでは、令和3年度にGAPでの管理のもとで徹底した検疫と選果により台湾へ農大産の梨輸出が実現し、百貨店で販売された。