これまでの取組と成果
これまでの取組状況
・広域文化財活用計画の策定を検討する細事業を、文化遺産の保存・継承を図る普及啓発と周遊活用を推進する事業として組み替え。
・県大綱に基づきながら地域振興・観光振興の資源として活用を推進するため、「日本刀を活用した魅力発信事業」を当事業に統合。
これまでの取組に対する評価
○事業目標・取組状況・改善点
(1)文化遺産保存活用の推進
<取組状況>
・県内市町の文化財保存活用地域計画作成にあたって、県大綱を踏まえた記載内容や事業措置の検討の支援を行い、これまでに2市町が国認定を受けた。
※計画認定市町:北栄町(令和3年度)、日野町(令和5年度)
(2)未来を担う子どもたちへの文化財学習
<取組状況>
・年度初めに学校に周知し、10校以上の申し込みを受けて実施している。令和4年度から革工芸を追加するとともに、令和5年度は陶芸の講師を増やし、内容を充実させている。
(3)日本刀とたたらを活用した魅力発信事業
<取組状況>
・平成29年度から鳥取県中西部を中心に伯耆国「大山開山1300年祭」事業の「『大山』の恵みを感じるプロジェクト」として「日本刀」、「たたら」をテーマに大山の歴史・文化を発信し、また春日大社が所蔵する太刀に「古伯耆物」があることが判明したことを契機に令和元年度に春日大社で『最古の日本刀の世界 安綱・古伯耆展』が開催された。
・こうした流れを受け、令和2年度から県内美術館等で刀剣類の展示と関連フォーラムを開催し、その魅力をコアな刀剣・歴史のファン層も含めて県内外の方に広く周知・発信してきた。
○これまでの取組に対する評価
・令和元年度の文化財保護法改正以降、県内の文化財保存活用地域計画作成、認定市町は着実に増加している。
・未来を担う子どもたちへの文化財学習事業は、年々実施希望・受講校が増加しており、地域の文化財や無形文化財保持者等の通じたふるさと教育の推進に大きく寄与している。
・刀剣類の展示やフォーラムが、コアな刀剣・歴史のファンだけでなく広く県民に因伯の名刀や刀工、たたら製鉄の魅力を知っていただく機会となり、ファン層の拡大に寄与している。