事業名:
中小企業リスク対策強化推進事業(BCPによる事業継続力の強化)
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商工労働部 商工政策課 産業振興未来ビジョン・経済再生担当
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事業費(A) |
人件費(B) |
トータルコスト (A+B) |
正職員 |
会計年度任用職員 |
特別職非常勤職員 |
R7年度当初予算要求額 |
13,043千円 |
3,944千円 |
16,987千円 |
0.5人 |
0.0人 |
0.0人 |
R6年度当初予算額 |
11,164千円 |
3,913千円 |
15,077千円 |
0.5人 |
0.0人 |
0.0人 |
事業費
要求額:13,043千円 (前年度予算額 11,164千円) 財源:単県
事業内容
1 事業の目的・概要
多発する自然災害や経済変動など、事業者は様々なリスク(危険性)と隣り合わせにある中、BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)の策定・実践を推進するとともに、多様化する経営リスクへの備えを促すことで、企業価値(社会的信用力)の向上及びサプライチェーンの維持・強化を図り、県内事業者の事業継続力を高める。
2 主な事業内容
(単位:千円)
内容 | 要求額 | 前年度
予算額 | 前年度からの変更点 |
1 普及啓発 |
(拡充)BCP普及啓発セミナー
BCPの意義や必要性の理解を深め、策定・改善意識を醸成するためのセミナーを実施する。 | 115 | 100 | セミナー開催回数の増
(1回→2回) |
(新規)好事例等の横展開
有事にBCPが効力を発揮した県内事業者等の事例を収集し、策定・改善の意欲を喚起するパンフレットを制作・配布・HP掲載する。 | 1,980 | ‐ | 新規 |
(新規)県版BCP策定事業者の公表による企業価値向上
県版BCP策定企業認定ロゴマークを作成・交付し、認定事業者としてホームページ等で公表することにより、企業価値(社会的信用力)の向上につなげていく。 | 55 | ‐ | 新規 |
(継続)多様な経営リスク対策セミナー
経済変動事象等の多様な経営リスクへの対応を強化するためのセミナーを実施する。 | 350 | 700 | 開催回数の減
2回→1回 |
2 策定支援 |
(継続)BCP策定ワークショップ
県内企業のBCP策定数増加を図るため、県版BCPモデルを活用し、短期集中的に策定できるワークショップを実施する。 | 1,144 | 1,100 | |
(拡充)とっとりBCPサポートセンター事業(専門家相談・派遣)
(1)簡易相談(専門家オンライン相談)
BCPに係る初期相談や見直し相談、サイバーセキュリティや感染症対策に係る技術的な相談など、オンラインで専門家に相談する体制を構築・運営する。
(2)BCP策定・改善支援(専門家派遣)
BCPの内容に対する具体的な指導・助言を企業現場に派遣して行う体制を構築・運営する。
(ア)BCPの策定・改善支援:県版BCPの策定・改善に対する指導・助言
(イ)リスク診断支援:ハザードマップに基づくリスク診断等
(3)ミニ研修会・合同勉強会支援(専門家派遣)
BCPに関心のある地域や同業種の事業者が集まって実施する研修会や勉強会に専門家を派遣して、地域や業種の特性に対してきめ細かく助言を行う。 | 864 | 625 | 無料個別相談(BCP策定支援)の再構成 |
3 実効性向上 |
(継続)BCP人材育成研修
企業の中で、策定したBCPの見直しやBCP訓練が実施できる人材を育成することを目的とした研修を実施する。 | 212 | 139 | |
(新規)策定済BCP点検・診断ワークショップ
ひな型の改正に伴い策定済BCPの点検・診断を行い、改善方法を学ぶとともに、BCP策定事業者間の意見交換の場を設けることで、新たな気づきや繋がりを得られるワークショップを実施する。 | 423 | − | 新規 |
合 計 | 5,143 | 2,664 | |
(単位:千円)
| 補助金名 | 補助対象事業・補助対象経費 | 実施主体 | 県補助率
(上限額) | 要求額 | 前年度
予算額 | 前年度からの変更点 |
1 | 一般対策型 | ○補助対象事業
BCPの実効性の向上や災害対応力の強化のため必要な防災措置、事業継続を行う上で必要となる設備等の導入に要する経費を補助
○補助対象経費
・防災設備(蓄電池、止水壁等)や備蓄品(非常食・毛布)の購入やサイバーセキュリティ対策、感染症対策に要する経費 | 県内の中小企業者等
(BCPを策定済みの者に限る) | 補助率1/2
上限額50万円
(下限額30万円) | 5,000 | 5,000 | ‐ |
2 | 地域連携型 | ○補助対象事業
BCPに基づき地域の住民や団体等の安心・安全に資する活動を行う場合に要する経費を補助
○補助対象経費
・電力の地域開放(蓄電池、自家発電装置)
・地域に提供する備蓄品(非常食、簡易トイレ、毛布等)等 | 県内の中小企業者等
(BCPにおいて地域に対して協力できる事項を定めている、かつ地域・団体等、複数事業者間で協定等を締結している者に限る) | 補助率2/3
上限額100万円
(下限額30万円) | 2,000 | 2,000 | - |
3 | 多様な経営リスク対策型 | ○補助対象事業
国際経済変動等の多様な経営リスク対応のために必要な対策や調査等に要する経費を補助
○補助対象経費
・自社やサプライヤーに対する調査に要する経費(旅費、調査) | 県内の中小企業者等
(パートナーシップ構築宣言を行っている者又は事業実施後にパートナーシップ構築宣言を行う者に限る) | 補助率1/2
上限額30万円 | 900 | 1,500 | - |
合 計 | 7,900 | 8,500 | |
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
[事業目標]
○鳥取県国土強靭化計画(第1期計画)に基き、平成21年度から令和2年度間でBCP策定件数240件を目標とし、令和2年度末で達成。
○令和3年度からの第2期計画では、令和7年度末まで累計440件のBCP策定を目標とする。
[取組状況・改善点]
○国内で新型インフルエンザが発生した平成21年度より、企業のBCPの策定・見直しの支援のため、普及啓発セミナーやワークショップ等を開催。鳥取県国土強靭化地域計画(第1期計画)については、令和2年度末に達成。第2期計画は、令和3年度末時点で累計409件のBCP策定(達成率83.7%)となった。
○平成30年9月には、防災設備導入に対する補助や大規模改修等のための融資制度を創設。BCP策定・見直しの促進と防災対策の実効性の向上の両面から、県内中小企業の災害対応力強化に取り組んでいる。
○令和元年11月補正予算では、地域住民の安心・安全に対する取組を行う企業の活動を支援することで地域全体の災害対応力向上を図るための支援枠を創設。
○令和2年度は新型コロナウイルスの全国的な流行の中、オンラインでセミナーやワークショップの開催による継続的なBCP策定支援や、新型コロナウイルス感染症に対応した鳥取県版BCPモデルを作成・公開した。
○令和3年度は、自然災害や新型コロナウイルス感染症など、多様化するリスクへの対策が検討可能なオールハザード型のBCPモデルを作成・公開。また、WEB上で簡易に企業リスクの診断が可能なサイト「トリB」の公開や、専門家に対しBCP等のよろず相談が可能なサポートセンターを設置。
○令和4年度は、「トリB」に危機管理シミュレーション機能と簡易BCP作成機能を追加した他、地政学的要因などによる供給網の寸断など、サプライチェーン上の新たなリスクに対応することを目的とした補助金枠の創設や意識啓発事業も実施し、企業が事業継続を検討できる機会の創出を図っている。
〇令和5年度は、プッシュ型支援策に取り組み、県内事業者にBCPの策定のみではなく、見直しを進めることでBCPの実践力向上を図った。
〇令和6年度は、実際に工業団地等に足を運び、鳥取県の支援策を紹介し、策定、改善を進めることでより一層の実効性向上を図った。
これまでの取組に対する評価
○鳥取県国土強靭化計画(第1期計画)では、相次いで発生している自然災害や、令和2年度から感染拡大が本格化した新型コロナウイルス感染症への備えとしてのBCPの策定や実効性向上に対する取組の必要性が高まったことに対し、策定支援の強化やニーズに合わせた支援内容の拡充により、目標の達成へと至ったものと思料。
○国では、中小企業の事業継続力強化計画認定制度や、小規模事業者支援法を改正し、商工団体が市町村と連携して作成する事業継続力強化支援計画を都道府県が認定する制度を創設するなど、中小企業の強靭化に向けた取組を始めており、県としては、こうした新たな国の制度と連動し、県内中小企業のBCP策定及び防災対策向上につなげていく必要がある。
○新型コロナウイルス感染症の感染流行が続く中でも支援を継続するため、令和2年度よりオンラインを活用したセミナーやワークショップを開催し、継続した支援を実施してきた。また、オンラインの活用は、集合形式と異なり移動等の削減が可能となるため、企業が参加しやすい機会の創出にも繋がったものと思料。
○令和3年7月に発生し、県内企業にも強い影響を与えた豪雨災害をはじめ、頻発化する豪雨や台風などの水害リスクが増加している。今後発生する可能性のある大規模地震や長期化する新型感染症、気候変動等の新たなリスクと合わせ、様々な事象に対し対応できるようなオールハザード型のBCP策定等の支援を継続し、企業のリスク対策強化を図る必要がある。
○近年の地政学要因などによるリスクの多様化もあり、県内企業のリスク対策強化を図ることは地域経済強靭化のためにも喫緊の課題。今後商工団体や損害保険会社と連携を一層強化することでBCPの策定及び事業継続力向上の取組を行う企業の支援に繋げていく必要がある。
〇台風7号の影響もあり、事業者に自然災害の恐ろしさと同時にBCPを策定して備えておくことの重要性が伝わった
〇能登半島地震や日向灘地震、能登豪雨等の大規模自然災害の頻発に伴い県内事業者の防災意識が高まっていることから、この機を捉え、商工団体等と連携を図りながら、県内中小企業のBCP策定及び防災対策向上につなげていく必要がある。
要求額の財源内訳(単位:千円)
区分 |
事業費 |
財源内訳 |
国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
前年度予算 |
11,164 |
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11,164 |
要求額 |
13,043 |
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13,043 |