１ 目的・概要
（１）第三セクター鉄道育成費
・智頭急行㈱の経営安定化のため、智頭鉄道運営助成基金を適正に管理、運用する。
・若桜鉄道㈱の列車運行の安全確保のため、軌道道床強化に係る経費を補助する。
（２）フリーゲージトレイン等高速鉄道整備促進事業費
新幹線・フリーゲージトレイン等高速鉄道の整備実現に向けて、沿線地域関係者や各種同盟会等と連携し要望活動等を行う。
（３）在来鉄道整備促進事業費
在来鉄道の電化、近代化などの整備促進に向けて、各種同盟会等と連携し要望活動等を行う。
２ 背景・効果等
（１）第三セクター鉄道育成費
◆智頭急行㈱対策
①新製車両購入費に対する貸付（平成１４年度）
「スーパーはくと」新製車両８両の購入費に対し、智頭鉄道運営助成基金から貸付を行った。
・貸付金額 ５億円
・貸付利率 基金運用の最高利率
・償還方法 Ｈ１５～１９年度の５年間元金均等年賦償還
②（新）特急車両内装の更新
・開業以来１２年目を迎え、特急車両の内装の老朽化に伴い、利用促進、快適性向上の観点から車内設備の更新を実施し、併せて車両の延命を図ることが必要。
・車両更新等に対する貸付は基金設置目的の一つ。
◆若桜鉄道㈱対策
・若桜鉄道（株）は地域住民の生活交通手段として重要な役割を担っているが、開業以来経常的な赤字経営。
・施設の老朽化が進んでおり、列車運行の安全確保のためには軌道道床強化等の施設更新が必要
（２）フリーゲージトレイン等高速鉄道整備促進事業費
・本県及び環日本海地域の発展を図るためには、高速鉄道網の整備を着実に推進していくことが必要
・段階的な整備として、現在技術開発中のフリーゲージトレインのＪＲ伯備線への導入を目指す。
（３）在来鉄道整備促進事業費
・地方における在来鉄道の整備は、鉄道事業者による整備がなかなか進まないのが現状であり、助成制度の創設などを国等へ働きかける必要がある。
３ 事業内容及び所要経費
（１）第三セクター鉄道育成費 304,306千円(103,490千円)
①智頭鉄道運営助成基金積立金 100,593千円(100,435千円)
区 分 | 金 額 | 備 考 |
| 車両購入費貸付金元利収入 | 100,075 | 元金返済分100,000＋利息75 |
| 基金運用利息 | 518 | 元金691,418
(年利0.075％←H18見込) |
計 | 100,593 |  |
②(新）智頭急行㈱車両内装更新費貸付金 200,000千円(0)
◇貸付対象：智頭急行㈱
◇特急車両３４両の内装更新の経費の一部を智頭鉄道運営助成基金から貸付
・所要経費：８億円
・期 間：Ｈ１９～Ｈ２１年度
・貸付金額：５億円 （内訳）Ｈ19 ２億円
Ｈ20～21 ３億円
・貸付条件：有利子(各年度の基金運用の最高利率）
③若桜鉄道再生整備事業費補助金 2,584千円(1,812千円)
◇補助対象:若桜鉄道㈱
| | | | 負担 | 区分 | | 備 考
(地方公共団体の負担割合) |
区分 | 事業量 | 事業費 | 国 | 地方公 | 共団体 | 事業者 |
| | | | | 鳥取県 | |
| 軌道道床 | | | (2/5) | (2/5) | | (1/5) | 鳥取県 16.7%
鳥取市 10.6%
八頭町 42.7%
若桜町 30.0% |
| 強化 | 700m | 36,220 | 14,488 | 14,488 | 2,420 | 7,244 |
| | | (1/3) | (1/3) | | (1/3) |
| 風速計 | １基 | 2,940 | 980 | 980 | 164 | 980 |
計 | | 39,160 | 15,468 | 15,468 | 2,584 | 8,224 |
④強化育成、連絡調整に要する経費 331千円(346千円）
※智頭線利用促進協議会負担金 40(50)
・若桜鉄道利用促進実行委員会負担金 251(251)
・第三セクター鉄道等道府県協議会負担金 40(45)
※は、鳥取県が事務局の団体
⑤標準事務費 798千円(897千円)
（２）フリーゲージトレイン等高速鉄道整備促進事業費
753千円（828千円)
・中国横断新幹線整備促進協議会負担金 150(150)
※山陰新幹線建設促進期成同盟会（負担金なし）
※中国横断新幹線建設促進鳥取県期成同盟会（負担金なし）
※は、鳥取県が事務局の団体
・標準事務費 603(678)
（３）在来鉄道整備促進事業費 716千円(665千円)
・全国鉄道整備促進協議会負担金 70(70)
・山陰本線福知山線複線電化促進期成同盟会負担金 50(50)
※因美線・津山線近代化促進期成同盟会負担金 100(100)
※鳥取県鉄道利用促進協議会負担金 100( 0)
（総合交通対策費から振替、前年度と同額）
※は、鳥取県が事務局の団体
・標準事務費 396(445)