1.現状と背景
○農業従事者の高齢化が進み、農業就業者の不足が急速に進行している。
○一方では団塊世代の帰農、都市部からのI、Uターン就農志向者、異業種からの農業参入など、従来の家族農業経営のあととり継承から就農形態が大きく変化している。
○現状の農業大学校の教育が、高卒若年者を主対象としており現在の多様な就農形態に即応した体系になっていない。
○また、教育内容も生産技術の修得に主眼がおかれ、実践的な経営管理、販売手法を主体とした内容には不十分である。
○農業大学校のミッションを踏まえ、平成20年度を目途として「産業として自立できるビジネス感覚に秀でた人材育成」を目標とする教育体系・内容に抜本的な見直しを進める必要がある。
○平成19年度においては、見直しの一部試行と検証、並びに、県民への情報発信を重点的に取り組む必要がある。
2.目的及び効果
○農業大学校の教育体系・内容の転換について広く県民等へ周知し、理解の促進を図る。
○多様な新規就農志向者の掘り起こしを図り、新規就農を促進する。
○教育内容の見直しの一部を試行することにより、ミッションをもととした農業大学校教育の機能強化の検証を図る。
3.事業概要
(1)農業大学校教育体系・内容の見直しの広報
・見直しの内容等について、広報番組を作成し、また県民だよりなどの広報媒体を活用し県民に周知する。
・新しい農業大学校を紹介するパンフレットを作成し、広報に努める。
・新規就農に関する全国雑誌に広告を掲載し、広く県外からの就農志向者の掘り起こしに努める。
(2)20年度学生募集の推進
・高校生だけでなく、社会人を対象としたオープンキャンパスや学校説明会を開催し、定年帰農者、I・Uターン就農希望者、異業種農業参入者などの掘り起こしと学生募集に努める。
(3)新規教育課程の試行と検証
・新設予定の短期研修科(仮称)の試行として、アグリスタートアップ研修を実施し、その効果を検証しながら新規カリキュラムの編成を行う。