1 概略説明
従来の転作作物としてではなく地域特産作物として在来の大豆、そば等に注目し、機能性成分等付加価値づくりにつながる特性を明らかにするとともに、純系の策出・増殖および栽培技術の確立を行う。
2 事業の概要(事業期間:H17〜19)
1)そば、在来大豆、小豆等の省力安定栽培技術の確立
(1)そば、在来大豆、小豆の収集および栽培特性把握
(2)機能性成分調査
(3)優良系統の純化
(4)現地における栽培試験
2)加工、販売方法の検討
(1)実需者による加工適性評価
3 事業の必要性
1)在来種は、長年特定の農家が栽培してきたもので遺伝的な変異が大きいため、特性を均質にすることと増殖が必要である。
2)在来種が持つ機能性成分の調査については、これまでほとんど実施されていないが、優れた特性を持つものがある可能性もあり。
3)在来の雑穀類は概ね収量性が低く栽培もしにくいことから栽培技術の確立とオンリーワン品種として高付加価値化が普及の重要な要素となる。
4 事業の効果
1)本県独自の希少な遺伝子源の保護が図られる。
2)試験した作物については栽培特性が明らかとなり生産安定に貢献できる。
3)加工適性、機能性が高ければ商品性が高くなり生産者の所得向上につながる。
4)実需者の評価を得ることで少量でも流通が可能となり有利販売につながる。
5 これまでの成果
1)在来大豆について、高イソフラボン含量の2系統、全糖含量が高く緑色が濃い1系統を選び、特性の均質化と種子確保を行った。
【平成19年度要求内訳】
項 目 | 金 額(千円) |
現地試験報償費 | 80 |
機能性成分の分析委託料 | 222 |
成績検討会への出席旅費 | 66 |
栽培に係る肥料農薬等資材費 | 491 |
機械の運搬費 | 63 |
事務費用 | 44 |
合 計 | 966 |