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平成19年度予算
当初予算 一般事業  課長要求      支出科目  款:農林水産業費 項:農業費 目:園芸試験場費
事業名:

バイテクによる花きニューアイテムの開発

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農林水産部 園芸試験場 生物工学研究室  電話番号:0858-23-1341


トータルコスト

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
19年度予算計上額 1,400千円 10,686千円 12,086千円 1.29人 0.40人 0.08人
19年度予算要求額 1,400千円 9,224千円 10,624千円 1.29人 0.40人 0.08人
18年度予算額 1,400千円 3,347千円 4,747千円 0.48人 0.09人 0.10人

事業費

要求額:1,400千円  (前年度予算額 1,400千円)  財源:単県  

課長査定:計上   計上額:1,400千円

事業内容

概略説明
 バイテク手法により、本県独自の「観賞用のラッキョウ」、「天咲き性および花持ちの良いリンドウ」、「短日開花性および小球開花性のユリ」等の花きニューアイテムを開発し、とっとり発の新品目としてブランド化を図ることにより、県内の花き産業を振興する。

1 事業の必要性
 県内の花き生産者より、鳥取のイメージや気候風土に適合した独自新品目の開発およびブランド化が強く望まれている。

    ア ラッキョウは「鳥取産が日本一」と市場評価が非常に高い本県を代表する野菜品目である。一方、ラッキョウの花は「秋に咲くアリウム」として花き市場に出荷されているが、花きとしてのラッキョウは「ボリュームがない」「切り花用としては丈が短い」「色が紫のみ」とされて市場評価は低い。(対象:県内ラッキョウ農家 521戸、213ha)。
     リンドウは品種競争の時代に入っており、本県独自の優良な品種を開発してほしいと産地からの強い要望がある(対象:県内リンドウ栽培面積389a)。
     ユリは抑制栽培に適応する短日開花性の品種の開発が求められている。また、種苗費を抑えた生産が可能な市場性の高い、新奇性のある品種の開発が求められている(対象:県内ユリ農家168戸、11.7ha)。

2 事業の内容
     野生ラッキョウと栽培ラッキョウとの交配 → 子房培養 → 観賞用ラッキョウ系統選抜
     リンドウの優良母本の収集 → 培養による母本増殖 → 自殖後代を獲得 → 自殖後代同士の交配による優良なリンドウ交雑種(F1)の育成
     4倍体リンドウの開発 → 2倍体リンドウとの交配 → 花持ちのよい・見応えのある3倍体リンドウの育成
     タカサゴユリ等の交配親の収集 → シンテッポウユリとの交雑種(F1)を育成 → 短日開花性のシンテッポウユリ優良系統の選抜
     シンテッポウユリと各種ユリ原種との交配 → 胚培養 → 小球開花性を有し、新奇性のあるユリの育成

    3 事業の効果
     「ボリュームがある」「切り花用として十分長い」「色のバリエーションが豊富」といったキャラクターを持つ観賞用ラッキョウを育成し、市場で高い評価を得る。また、鳥取らしい・鳥取発の新規花き品目として観賞用ラッキョウを全国に発信し、本県の花き産業を振興する。
     「鳥取オリジナルの高品質リンドウ」の栽培により、農家収入が向上し、産地再生の機運が盛り上がる。
     「短日開花性および小球開花性のある鳥取オリジナルのユリ」の栽培により、作期が拡大し、種苗コスト抑えた生産が可能になる。
4 これまでの成果
     野生ラッキョウ×栽培ラッキョウの交雑種の中から観賞用系統を約10系統選抜した。この中で、切り花用の1系統については、平成17年度に品種名「プリティルビー」として種苗登録を行った。
     リンドウの組織培養による大量増殖技術および染色体倍加技術を開発した。F1育種に用いる母本候補31系統を培養で増殖し、その特性を評価して優良採種系統を選定した。培養した母本候補を用いて自殖後代を獲得した。
     タカサゴユリの白系統を収集し、シンテッポウユリとの交雑種を育成した。また、ユリ原種を収集し、シンテッポウユリとの種間雑種474系統を育成し、栽培特性を調査して、優良個体を選抜した。
5 H19年度の試験内容
     ラッキョウ観賞用系統の形質調査およびアンケート調査等を実施し、評価の高い切り花用および鉢物用の系統について、種苗登録を実施する。
     リンドウ母本系統の自殖個体の特性を調査して、有望系統を選抜する。またリンドウ母本系統の染色体倍加個体(4倍体)を育成し、2倍体優良系統との交配により3倍体を開発する。
     タカサゴユリとシンテッポウユリの自殖後代を獲得し、短日開花性系統の選抜を行う。また新奇性のあるユリ新品種を育成するため、新たな交配組合せを取り入れ、交雑系統をより多数開発する。さらに、これまで得られた選抜系統の特性評価を行う。

    6 本事業はH18年度事業の「バイテクによるナガイモ及びラッキョウ新品種の育成」(観賞用ラッキョウ)、「バイテクによる画期的鳥取オリジナル品種の開発」(リンドウ)、「市場競争力のある鳥取オンリーワン園芸品種の育成(ユリ)を部分的に抜粋・統合した新規課題である。

    7 H19年度要求額の内訳
    内 訳
    要求額
    会議、学会等への出張費   150
    栽培管理費(農業資材、農薬等)   500
    組織培養費(培養器具、消耗品、試薬等)   700
    通信運搬費等    50 
             合 計 1,400

    8 事業実施期間 平成19〜23年度


財政課処理欄

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算額 1,400 0 0 0 0 0 0 0 1,400
要求額 1,400 0 0 0 0 0 0 0 1,400

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
査定額 1,400 0 0 0 0 0 0 0 1,400
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0