1 概略説明
県内農産物の安心・安全・安定的な生産に向け、農産物の重金属リスクの低減や環境にやさしい肥培管理技術を確立する。
2 事業の目的・背景・効果等
@) 事業の目的・背景
◎ 農産物生産に対する要望
・消費者サイド:安全な農産物の安定供給、環境にやさしい栽培方法
・生産者サイド:安全で環境にやさしい土壌・施肥管理方法
◎ 農産物中カドミウム濃度の国際基準の見直し
・H.18年8月に精米0.4ppm基準で採択→国際基準確定により国内基準も近年中に変更される見込み
大豆については新たに設定される見込み
A) 事業の効果
◆総合的な土壌管理法の確立により、安心・安全な農産物の安定供給が可能となる
◆環境にやさしい農業の拡大につながる
3 事業の内容 <H15年〜H19年まで5年間の事業の5年目>
(1) 平成18年度までの主な成果
◆湛水管理により玄米中カドミウム濃度が低下
◆消石灰・水マグ施用により大豆中カドミウムが低下
◆稲わら施用により加里肥料削減の可能性あり
(2) 平成19年度の事業内容
@) カドミウム吸収抑制対策
◎水稲・大豆における吸収抑制技術(現地ほ場試験)
出穂前後の湛水管理、アルカリ資材による吸収抑制効果を実用レベルで検討する。
◎リスク評価手法の精度向上
現地試料試験を用いた検証によりカドミウム濃度の推定精度向上を図る。
◎総合的なカドミウム対策の確立
リスク評価と抑制技術を合わせ、総合的なカドミウム対策技術を確立する。
※委託研究(受託)で実施
(独)農業環境技術研究所が都道府県への委託研究で行う「農林水産生態系における有害化学物質の総合管理技術の開発」に参画する。経費については実施主体からの受託(2,000千円)。
A) 環境に配慮した水稲の施肥技術の確立
◎土壌条件を勘案した施肥基準の策定
◎中生品種への苗箱施肥の適応拡大(ヒノヒカリ、おまちかね)
◎苗箱施肥と代かきを組合わせた水田からの環境負荷削減
◎加里施肥量低減実証
(3)平成19年度要求額内訳
(4)事業期間及び経費(平15〜19年度)