1 事業の概要
高濃度臭気が発生する堆肥化施設等に対応した安価な微生物保持担体の検索と脱臭装置の開発を試みる。
2 事業の目的・効果
(1) 事業の目的・背景
ア 大規模な堆肥化施設や高濃度の悪臭が発生する堆肥化施設では悪臭による苦情の発生が懸念され、地域との調和を図るためには、臭気対策が必要不可欠となっている。
イ 当場が取り組んでいる「堆肥脱臭装置」は中小規模の堆肥化施設で中濃度程度の悪臭抑制対策には有効であるが、大規模堆肥化施設及び高濃度の悪臭が発生する堆肥化施設の導入はやや困難。
ウ 高濃度の悪臭を除去する脱臭装置としてはロックウール脱臭装置が挙げられるが。施設費(特に微生物保持担体であるロックウール充填材)が非常に高額であるため畜産現場での普及は進んでいない。そこで、ロックウール充填材に代わる安価な微生物保持担体を検索し、低コスト微生物脱臭装置の開発を行う。
(2) 事業の効果
ア低コスト新微生物脱臭装置の開発により、高濃度悪臭の安価な除去が期待できる。
イ装置の開発・普及により、悪臭による苦情が解決でき、継続性の高い畜産経営が出来る。
3 事業の内容
安価で高濃度臭気を除去出来る微生物脱臭装置を開発する。
H19年度事業内容
・実験装置(室内試験)により、新たな微生物保持担体の検索、どの程度のアンモニア濃度まで除去可能か試験を行う。
4 平成19年度要求額内訳(単位:千円)
内 訳 | 要求額 |
全国会議・研修会への出席旅費 | 188 |
試験装置の電力及び補修・改良等 | 393 |
分析用薬品費 | 341 |
合 計 | 922 |
5 事業期間および経費
事業期間
< H19〜21 3年間の試験研究のうち1年目 >
区 分 | 事業内容 | 事業費(千円) |
全 体 | 高濃度臭気に対応した新微生物脱臭装置の検討 | 4,422 |
19年度(予算額) | 微生物保持担体の検索 | 922 |
20年度(概算) | 新微生物脱臭装置の試作
性能調査 | 2,500 |
21年度(概算) | 性能調査
管理方法の検討 | 1,000 |