１ 事業概要
種雄牛を生産するための雌牛群の確保、雄牛の購入、後代検定用子牛の交配、後代検定を実施する肥育農家への価格補償を行う。
また、県の和牛改良の方向を学術的に検討するための委員会の設置、雌牛の遺伝的能力の分析等総合的な肉用牛改良を行う。
２ 事業の目的・背景・効果等
(1)歴史ある和牛産地である鳥取が復活するためには、優秀な種雄牛の作出が必要である。
(2)和牛再生プログラムに向けたアンケートで、85％の農家が県の優秀な種雄牛が必要であると回答し、74％が県の種雄牛造成に協力すると回答している。
(3)情報収集及び分析、種雄牛造成に農家が協力しやすい体制を整備する。
３ 種雄牛造成の手順
(1)現状分析及び改良方針の決定
↓
(2)優秀な雌牛の選定と計画交配の実施
↓
(3)直接検定（種雄候補牛の発育等の調査）
↓
(4)現場後代検定（種雄候補牛の産子を肥育）
↓
優良種雄牛造成
事業区分 | 実施
主体 | 事業費
(千円) | 事業内容 |
a
和牛改良委員会 | 県
(10/10) | (149)
149 | 和牛改良の方針を検討するため、和牛改良委員会を設置する。 年1回開催。
学識経験者 ２名、 県内生産者代表 ８名、 関係団体代表者 １０名（内１名は生産者） |
b
育種価算出事業 | 県 (10/10) | (1,800)
1,700 | 県内繁殖雌牛の遺伝能力を把握するための枝肉データの収集、育種価の算出、算出データの農家提供を委託する。 |
c
改良基礎雌牛整備費 | 県
(10/10) | (902)
479 | 基礎雌牛保留：
種雄候補牛を生産する基礎雌牛を選定し、１年間の保留契約を結び、指定交配を実施する。保留と計画交配する繁殖農家への協力謝金。 23.5千円×14頭 優秀雌牛高度活用：
種雄候補牛を生産する優秀な雌牛を選定し、採卵する。繁殖農家への採卵協力謝金。（空胎補償と輸送費相当額） 150千円× 1頭 |
d
候補牛購入(直検牛購入) | 県
(10/10) | (6,000) 5,250 | 種雄牛候補となる雄子牛を購入する。 750千円×7頭 |
e
後代検定用牛づくり | 県
(10/10) | (4,060)
4,350 | 検定子牛生産推進費：
現場後代検定用の子牛を生産する繁殖農家への指定交配協力謝金。27千円×150頭 検定子牛取得事務費：
人工授精師が行う、授精・受胎確認・分娩状況の報告に係る事務協力謝金。2千円×150頭 |
f
後代検定手当 | 県
(10/10) | (2,025)
1,260 | 現場後代検定を行う肥育農家への検定協力謝金。 45千円×28頭 |
g
後代検定牛経営報償費 | 県
(10/10) | (3,920)
2,200 | 肥育農家が出荷した後代検定牛の価格を再生産可能な額まで補償。
(平成17・18年度債務負担) 132千円×50頭×1/3 |
h
産肉能力検定牛返納金 | 県
(10/10) | (905)
1,327 | 国庫補助を受けて導入した雄牛について、淘汰・販売に伴う収入のうち、国庫補助金相当額を返納する。
165.8千円×8頭 |
ｉ
肉用牛増頭支援対策事業（国庫納付） | 県 | (0)
2,638 | 肉用牛増頭支援対策事業で導入した繁殖雌牛のうちH18年度中に貸付期間が満了したものの基金への譲渡対価のうち国庫負担分相当額を返納する。 |
標準事務費 | 県 | (3,596)
2,430 |  |
計 | | (23,357)
21,783 | |