【事業名】花きニューアイテム商品化推進事業(新規)
【目的】 知的財産の活用による県花き産業の振興
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県育成品種の商品化の推進・生産者育種の推進
(モデル的取り組みとしての支援)
【背景】
近年、一般消費者向けの花(商品)は企画商品化が著しく、「単にほ場で栽培したものを市場出荷するだけ」では再生産に見合う対価が得られにくくなっている。
園芸試験場で育成された観賞用らっきょうが平成18年度中には品種登録出願公表予定であり、19年度から販売が可能となる。
県内生産者の一部においては、経営力強化を目的とした生産者育種への取り組みが徐々に高まってきており、平成18年4月には「ニューアイテム開発部会」が結成され、技術的研鑽が進みつつある。
これら品種を活かしていくには、「素材を活かした商品開発」の取り組みが必要であるが、商品化を進めるに当たっては、農業サイドにとどまらない異業種との連携が必要となり、個別の取り組みでは進めにくい。モデル的取り組みとして、県育成品種・生産者育成品種を素材とした新商品の開発を推進する。
<花の産地力強化の重点項目>
生産技術 | 品質の高い花が提供できるか? |
流通・鮮度
保持技術 | 鮮度の高い花が提供できるか? |
商品開発
技術 | 実需者のニーズに沿った個性のある花(商品)が提供できるか? |
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本県の花産地育成の推進には、
県独自の花(商品)の価値を創造していく取り組みが必要 |
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【内容】県育成新品種・生産者等育成新品種等を素材とした
県オリジナル(花)新商品の開発を推進 |
【具体的取り組み内容(例)】対象アイテム:観賞用らっきょう
項 目 | 具 体 的 内 容(例) |
商品企画 | 切り花・花壇苗・ドライフラワー・ポプリ(鎮静効果のある機能性商品としての開発ができないか?) |
商品試作 | 出荷企画の作成・出荷資材・容器の検討等 |
試験販売 | 市場・卸・小売り店舗でのプレゼンテーション 商社等への紹介(商品見本の作成・配布)・販促資材作成 |
【取り組み対象品目(例)】
アイテム | 育成者 | ワンポイント |
観賞用らっきょう | 県 | 種苗登録申請中品種について、平成19年度から販売可能になる。切り花用・花壇苗用・ドライフラワー等の活用の可能性あり。 |
枝物(えだもの) | 県 | 試験場で優良系統選抜・栽培法を確立。
ノイバラ・サルトリイバラなど実物を中心に企画商品化の可能性が高い。 |
花壇苗・洋ラン | | H18年度ニューアイテム開発部会が結成され、生産者の技術研さんが進んでいる。花壇苗・洋ラン生産者による育種事例も散見される。モデル事例として支援することによる波及効果を期待。 |
その他(山野草等) | | 希少品種の栽培法を独自に確立し、量販体制確立に取り組む生産者が散見される。 |
【実施主体】 事業委託先:鳥取県花き振興協議会
【実施体制】 アイテム毎に協議会内でプロジェクトチームを結成し、実施。必要に応じて異業種等からアドバイザーをチーム内に招へいする。
【事業実施期間】 平成19年度〜20年度(2か年)
【他事業との連携】
種苗増殖(生産者実施分)
栽培方法の検討(現地ほ場での実施分)
消費者、市場等に対する市場性調査の実施
=地域ブランド農産品創出支援事業で対応
【事業費】 777千円(委託費)