概略説明
国の研究機関(現:独立行政法人)で育成された園芸作物(ナシ・白ネギ)の優良新系統について、本県における地域適応性を検討する。
1 事業の必要性
ア | (独法)果樹研究所、野菜茶業研究所で育成された有望系統の特性は、育成地で評価されたものであり、全国の気象条件での適応性は明らかにされていない |
イ | この検定試験は、このような有望系統について、全国の主要産地での適応性を評価し、品種登録の資料にするものである |
2 事業の内容
以下の品目について試作し、生育特性を明らかにする。
作 目 | 育成者 | 系統数 | 備 考 |
ナ シ | 果樹研究所 | 2 | 1系統が品種登録済 |
白ネギ | 野菜茶業研究所 | 2 | 検定3年目 |
イチゴ | 九州沖縄農業研究センター | 2 | 1系統は2年目、1系統は初年度 |
スイカ | 野菜茶業研究所 | 3 | 2系統は2年目、1系統は初年度 |
メロン | 野菜茶業研究所 | 3 | 初年度 |
3 事業の効果
ア | 各作目とも、本県の主要な園芸作物である。この事業で、品種登録されるであろう優良系統の栽培試験をいち早く実施することで、その特性を先んじて知ることができる |
イ | 品種登録後、新品種の普及に速やかに取りかかれる |
4 これまでの成果
ア | ナシの新品種「ゴールド二十世紀」「王秋」「あきづき」は、いずれも、この検定試験を通じて、生産者に情報提供することができ、登録後の普及が早い |
イ | 平成17年9月にナシの1系統「なつしずく」が品種登録された。生産者の間でも、この品種に対する関心が高い。 |
ウ | 白ネギ新系統の栽培特性も、把握しつつある |
5 H19の試験内容
ア | ナ シ:残り2系統の品種登録の可能性を評価する |
イ | 白ネギ:2系統について特性調査を継続する |
ウ | イチゴ:2系統の特性調査を行う |
エ | スイカ:夏植え秋収穫の抑制作型で3系統評価する |
オ | メロン:夏植え秋収穫の抑制作型で3系統評価する |
6 平成19年度要求額内訳(単位:千円)
内 訳 | 要求額 |
成績検討会旅費 | 332 |
栽培資材費等 | 548 |
合 計 | 880 |
7 試験実施期間
昭和36年度から継続