1 概要説明(実施年度、H12年度〜)
地域の要望を受け、農家が飼養している牛の採卵に対応することにより、地域における牛の増頭と育種改良を支援する。
2 背景・目的
(1)牛の受精卵移植技術の普及に伴い、農家の優秀な牛を採卵して優良牛の増頭を図りたいという要望が大きくなってきている。
(2)県内で牛の採卵を実施している民間企業がないため、当場が採卵業務について重要な役割を果たす。
3 試験方法
(1)計画交配された地域で飼養している雌牛を当場で採卵し、要望により新鮮卵処理あるいは凍結処理を施し、地域へ還元する。
(2)採卵に関係する飼養管理技術の相談に応じる。
4 期待する効果
優秀な牛の増頭により、県内畜産農家の経営安定と産地間競争の強化(せり市場の高値等)が期待できる。
5 成果
(1)平成12〜17年度の採卵頭数実績
| H12 | H13 | H14 | H15 | H16 | H17 |
乳用牛
肉用牛 | 10
20 | 4
36 | 6
36 | 10
42 | 11
41 | 19
38 |
計 | 30 | 40 | 42 | 52 | 52 | 57 |
採卵頭数は年々増加傾向にある。
(2)乳用牛においては、「スーパー乳牛生産促進事業」により産出された優秀な雌牛を採卵し、その受精卵を地域で利用することが普及してきた。
6 農家からの要望等
事業の継続が強く望まれている。
経費の内訳 (千円)