農林水産部 園芸試験場 砂丘地農業研究センター 電話番号:0858-36-2039
要求額:1,250千円 (前年度予算額 1,250千円) 財源:単県
課長査定:計上 計上額:1,250千円
青ブドウの新品種ハニービーナス、ロザリオビアンコを中心に、7月から9月までのシリーズ出荷体系を確立し、特色のある新しいブドウブランドを作り出す。この技術開発は「北条町ブドウ産地の復興プラン」において、試験場の支援が要望されている課題である。 1 事業の必要性 生産者の声:ハニービーナス、ロザリオビアンコはいい品種だが、まだ栽培技術が出来とらん。試験場に、技術を確立してほしい。 ア 巨峰等の大粒黒色品種は、主要産地との競合により、今以上の有利販売は見込めない状況にある。 イ 産地が生き残る方策としては、特色のある個性的なブドウを売り出す必要がある。 ウ 新品種のハニービーナスは、5ha新植されているが、最適な栽培法が未確立である。 エ 生産者から青ブドウによるシリーズ化を図るための技術支援を求められている。 オ 事業の対象者 県内ぶどう生産者 約300名 2 事業の内容 ア ハニービーナス、ロザリオビアンコの種なし省力栽培法の開発 イ 鳥取独自の青ブドウ品種の選抜と育成 ウ 青ブドウ栽培マニュアルの作成 3 事業の効果 ア 青ブドウの収量向上(1.2t → 1.7t) イ 品質安定化による単価向上(500円/kg→目標900円/kg) ウ ハニービーナスとロザリオビアンコの出荷量(20t→30t) エ 7〜8月の青ぶどうのシリーズ出荷体系の確立によるブランド化4 これまでの成果 ア ハニービーナスとロザリオビアンコの無核化栽培は、ストレプトマイシン処理と植物調節剤処理により可能となったが、果粒肥大が約9gと小さく商品性が劣った。 イ シャインマスカットは、果実品質に優れているが樹勢が強く着果不良となりやすいことが認められた。 ウ ハニービーナスの日焼け防止とアザ果軽減のためには、黒色一重袋よりこれまで使用していた青色一重袋の方が有効であることが認められた。 5 H19の試験内容 ア 優良最新品種(ハニービーナス、シャインマスカット,ロザリオビアンコ)での種なし栽培技術の検討を行う。 イ 青ブドウの優良最新品種シャインマスカットの実用性を判定する。 ウ ハニービーナス、ロザリオビアンコの栽培方法・房整形方法の検討を行う。 エ 鳥取独自の青ブドウ品種の選抜と育成 オ ハニービーナス・ロザリオビアンコの栽培マニュアル作成。 6 平成19年度要求額内訳(単位:千円)