1 事業の概要
クヌギ等ドングリ類の苗木生産上問題となっているシギゾウムシ類による種子食害を防止するため、農薬を使わない安全で確実な方法(温水処理等)による殺虫技術を確立する。
2 事業の目的・背景・効果等
(1)事業の目的・背景
@県内生産者は、クヌギ・コナラ等のドングリを年間300kg程度使用している。
A2005年から禁止農薬となった臭化メチル、農薬登録の失効した二硫化炭素等に替わる殺虫方法の確立が急務となっている。
B凶作年は、クヌギなどは一部韓国から輸入した種子(1,000円/kg程度)を購入しているが、発芽率が悪い。
(2)事業の効果
@確実に虫害を抑える技術を確立することにより得苗率の向上が図られる。
A他県に先駆けて外国産種子の使用が無くなれば、今後規制が予想される苗木流通に有利に働く可能性がある。
3 事業の内容
(1)樹種別の温水処理等による殺虫試験(H18〜19)
(2)温水処理の実用化試験(H18〜19)
4 これまでの成果
○発芽能力・苗木の成長を維持したまま殺虫効果を得るには、45℃・30分処理が適当であると考えられた。
5、事業の期間及び経費
(H18から19年まで2年間の試験研究期間のうち2年目)
区分 | 事業量 | 経費(千円) |
全体 | | 836 |
| ・温水処理等による殺虫試験
・温水処理の実用化試験 | 437 |
| ・温水処理等による殺虫試験
・温水処理の実用化試験 | 399 |