1 目的・必要性
小鹿第二発電所は昭和33年の運転開始後、周囲に民家が建設されてきたが、近年運転時の騒音が大きくなったと住民の訴えがあり、騒音調査をしたところ敷地境界で60dB、住民宅で50dBを超えていた。騒音規制法(夜間の敷地境界規制値:45dB)に抵触するため、早急に対策を行う必要がある。
騒音に対する原因調査を試みたが、明確な物証がないため、発電所建屋に対し防音対策を施すものである。
2 工事内容
発電機室天蓋新製 1式
ダンパー出口排気ダクト増設 1式
発電機室天井、壁面吸音材貼付 1式
工事費 C=6,730,500 円(税込み)
3 対策内容
- 天蓋をPC製とし、その重量により、発生する音を遮断
- ダンパーの出口から伝播する音を住宅地と反対方向へ誘導
- 発電機室天井、壁面に吸音構造物を設置し、内部の音を遮蔽
4 現状での騒音対策
- 天蓋に重石、防音シート、ビニールシート敷設
- ダンパー出口に防音シート設置
- 放水庭天井部にビニールシート設置
5 騒音測定結果
測定日時 | 平成18年5月10日 | 平成16年9月1日 | 平成16年6月24日 |
| PM13:00〜PM13:30 | AM10:00〜AM11:15 |
発電出力 | 5.6MW | 4.9MW | 5.6MW |
| 騒音対策実施後 | 簡易対策後 | |
測定場所 | 騒音値 | 騒音値 | 騒音値 |
山内宅 2階 | 48dB | 49dB | 53dB |
天蓋 | 70dB | 72.5dB | 79dB |
敷地境界南 | 55dB | 61dB | 62dB |
敷地境界東 | 54.5dB | 60dB | 63dB |
正面 門扉 | 53.5dB | 62dB | 62dB |
放水庭 | 67.5dB | 79dB | 77dB |
クレーン下 | 70dB | 71dB | 82dB |
排気口 | ―dB | 72dB | 78dB |
6 事業経過
平成18年度 防音対策調査設計委託実施
平成19年度 対策工事実施