【総務部長査定の内容】
○県の負担割合は1/3とする。
○温泉地に対する支援の必要性は理解するが、支援の方法については、包括的な制度の創設ではなく、個別に判断することとする。
【査定結果への対応】
○補助率は県1/2
温泉地が地域の活性化や観光客増加、経営基盤の強化のために行う初期投資については、類似の「観光メニューオーディション事業」の補助率(1/2)を準用し支援することにより、県の温泉地復活・再生への積極的な姿勢を明確に打ち出すことが必要。(三朝町でも、1/2補助について9月補正での対応を検討。)
また、実施主体である三朝温泉観光協会は、平成20年度以降の運営費を負担する予定。
○「温泉王国とっとり」復活・再生事業補助金を創設
観光産業の中核を担う温泉地に対する県の支援を明確にすることで、温泉地を鼓舞し、やる気を引き出し、県全体の温泉地を復活・再生することが必要。
→当然、補助対象事業の選定にあたっては一件審査を行い、真に必要なものについてのみ補助を行う。
1 背景・課題
○旅行者のニーズが高度化、多様化しており、定番化した観
光地を回るだけでは満足しない
→ 温泉というキーワードだけでは客が呼び込めない時代
○温泉地入湯客数の減少
(H13 1,434千人 → H18 1,248千人)
○経営悪化により廃業や営業譲渡する温泉旅館が続出
→ 県として積極的な支援は行わず
<平成19年4月から>
平井知事のマニフェストに基づき
「ようこそ、ようこそ鳥取県作戦」を展開
《項目NO10》
減少傾向にある県内の観光入込客数、入湯客数に
歯止めをかけ反転へ |
↓ 次世代改革推進本部
↓ 「産業振興・雇用確保チーム」での検討状況
○「温泉王国とっとり」の復活を図るため、温泉地(市町村、
観光協会、旅館組合など)が行う取り組みに対して県の積
極的な支援が求められている。
○温泉地の復活・再生のために、他地域に先駆けて実施さ
れる地域の魅力を生かした温泉地(地域)づくりに対して必
要な支援(補助)を行うことが必要 |
2 支援(補助)概要
事業名 | 「温泉王国とっとり」復活・再生事業補助金 |
事業主体 | 市町村、観光協会、旅館協同組合など |
対象事業
の要件 | 温泉地の復活・再生に向けて行われる事業のう
ち、次を満たすもの
・地域の魅力を生かして温泉地(地域)づくりが行
われること
・他地域に先駆けて実施される先導的な事業で
あること
・温泉地全体が連携した取り組みであること
・エコツーリズム、グリーンツーリズム等の新たな
旅行形態に対応した取り組みであること |
対象経費 | 事業の実施に必要と認められる初期的経費
(但し、人件費等の経常的経費は対象外とする) |
補助率 | 1/2以内 |
3 三朝温泉の状況
<現状>
温泉地入湯客数は、5年間で54千人減少
(H13 455千人 → H18 401千人)
そのような中、三徳山投入堂の入込客数は増加
(H16 49千人 → H18 81千人)
<今後の取り組み>
@ 三朝温泉では、環境に配慮した取り組みを進め、環境に
優しい温泉地としてアピールする機運が芽生えている
(環境を前面に出さないと温泉地として生き残っていけない)
A 三徳山への更なる観光客誘致を行うためには個人客の
三徳山までの交通手段(観光二次交通)の確保が求めら
れている(旅行代理店からも強く指摘されている)↓
三朝温泉で排出される廃食油をリサイクルし、
バイオディーゼル燃料したニ次交通の整備を計画 |
4 三朝温泉における取り組み概要【事業効果】
@ 三朝温泉への観光客増加と県内温泉地の魅力アップ
機運の醸成
A 三徳山までの観光二次交通整備による観光客の増加