地域養殖事業振興事業

１　事業目的・背景
意欲を持って養殖に取り組みたい方に、現地に適した飼育管理指導を行い、施設の整備や市場ニーズ調査を支援することで県内養殖業者の創造・育成を図り、養殖魚介類の安定供給と養殖を活かした地域づくりを推進する。

２　事業実績（Ｈ１６−Ｈ１８年度）
２−１：本事業活用者数の推移

対象種	市町村		実施者数
			Ｈ１６	Ｈ１７	Ｈ１８
ホンモロコ	鳥取市、八頭町、 智頭町、倉吉市、 南部町、日南町		５個人 ２グループ	８個人 ３グループ	６個人 ３グループ
カジカ	倉吉市		１グループ	１グループ
ドジョウ	伯耆町				１個人
サワガニ	日野町			１グループ	１グループ
サバ・アジ	境港市		１グループ	１グループ
計			５個人 ４グループ	８個人 ６グループ	７個人 ４グループ

２−２：主な成果及び課題

対象種		成果及び課題
ホンモロコ		【成果】 ・地元イベントや学校給食への出荷により、地域の食材の1つとして需要が高まった。 ・休耕田を養殖に活用することで、１９７ａの水田が有効利用され、養殖を活かした地域づくりに繋がった。 【課題】 ・成長の遅い小型魚の生産が多い。
カジカ		【成果】 ・イベント（６回）や県内料理店（２件）への出荷により、ざっこ料理として関金町野添の特産品の1つになった。 【課題】 ・県内の山間地域への普及が乏しい。
サワガニ		【成果】 ・インターネットや新聞、TVによる宣伝により、観光客が現場を訪れ、町の有名スポットの1つとなり、地域活性化に大きく貢献された。 ・稚ガニの養殖技術が確立された。 ・石川県へ６ｋｇ出荷。県内では地元料理屋等へ６件、米子市へ１件出荷した。 【課題】 ・量産化
サバ・アジ		【成果】 ・試食会を開催するとともに、皆生温泉等へのＰＲを実施し、地元の食材の1つとして認識された。 【課題】 ・地元で安定した種苗が確保できない。

３　事業内容及び所要経費
（１）実施年度　平成１６〜２０年（５年間）の４年目
（２）事業内容
【養殖技術地域展開支援事業】
�@実施主体：県
�A支援内容

・種苗生産技術育成指導（種苗生産指導）
・養殖技術育成指導（生産工程、用水管理指導）
・養殖対象種の試験

＜制度変更＞ 　ホンモロコ養殖は、疾病予防等の技術的支援を必要とするものの、この３年間で全県下に定着してきたため、新規の補助採択は廃止する。

・養殖施設整備（井戸掘削、給排水設備、飼育水槽、池造成等）
・市場ニーズ調査（パンフレット、試食PR、出荷資材、食品安全検査等）