1 事業の背景と目的
(1)背景
- 近年、魚食性や繁殖力の強い外来魚であるブラックバス等による漁業被害や生態系への悪影響が懸念され深刻な問題となっている。
- ブラックバス等は県内の多くのため池や漁業権漁場で確認されているが、生息域の拡大防止策や有効な駆除方法は確立されていない。
- 特定外来生物法では、ブラックバス等の放流、移動、飼育等は禁止されているが、再放流(キャッチアンドリリース)については禁止されていない。
- 鳥取県内水面漁場管理委員会では、漁場及び生態系保全のための一方策として、平成17年からブラックバス等の再放流を禁止する委員会指示を検討してきた。
- バス釣り愛好者等の意見も踏まえた結果、第228回委員会(H19.8.31)において委員会指示発動を決定し、平成19年9月21日付けで告示した。
(2)目的
○補正要求理由
9月21日付けで告示した外来魚の再放流を禁止する鳥取県内水面漁場管理委員会指示を、広く県民に周知するため補正要求をおこなう。
- この度の委員会指示は啓発的な意味合いが強いことから、委員会指示を実効のあるものとするためには、遊漁者等に如何に浸透させていくかがポイント。
- 漁業権漁場においては、内水面漁協関係者及び内水面漁業指導委員による積極的な啓発・広報活動が期待できるものの、それ以外の場所では非常に難しい。
- このため、遊漁者以外の県民の方々にも判りやすく解説した看板の制作設置及びポスター・チラシの作成、配布を行うことにより、委員会指示の全県的な浸透を図る。
2 事業内容
(1)看板制作
湖沼 6箇所(多鯰ヶ池など):12台、ため池 15箇所:15台
※据置きタイプとし直営設置
(2)ポスター・チラシ作成、配布
○ポスター:A1版カラー刷り 100枚(県内釣具店、公共施設など)
○ チ ラ シ:A4版カラー刷り3,000枚(県内釣具店、公共施設など)
※その他の広報手段
- 県政記者室への資料提供
- 水産課ホームページ掲載
- 新聞広告(11月8日掲載予定)、県政だより、ラジオスポットなど広報課所管媒体を利用
3 所要経費
1,219千円
■看板制作 45,150円/台×27台
〔設置箇所の内訳〕
自治会、水利組合等 15箇所(15台)
国 1箇所( 2台)
県 4箇所( 8台)
町 1箇所( 2台)
※ポスター・チラシ作成、配布(130千円)
既定の標準事務費対応
○ポスター:1,000円×100枚
○チ ラ シ:10円×3,000枚
【委員会指示の概要】
在来種、漁業対象種、生態系に対して影響を与えている外来魚の生息数の減少及び生息域の拡大防止
- 指示範囲 県内全域(漁業法の適用範囲に限る)
- 指示の内容
ブラックバス等(オオクチバス、コクチバス、その他のオオクチバス属の魚)及びブルーギル)を採捕した者は、これを採捕した水面に再び放してはならない。
- 指示期間 平成19年11月1日から平成20年10月31日まで
- 適用除外 委員会が認めた者が試験研究の用に供する場合