アユ遡上阻害要因解消事業

１事業背景

• 県内三大河川では近年アユの不漁が続いており、河川漁協関係者、遊漁者、アユ料理の提供者等のアユ資源回復の要望が強い。（遊漁者数は約８，０００人〜１０，０００人）
• 不漁の原因である冷水病の解明やカワウの追払い等に努めてきたが、原因は多面的。
• 平成１７年にアユの資源回復調査を実施し、資源回復プラン（素案）を策定している。この中でアユの遡上を阻害していると指摘された１２箇所の堰堤は対策が必要である。（原因：河床の変化、澪すじの変化又は魚道構造が、遡上を阻害）
• 魚道整備は、管理者が行うのが原則だが進展しない。（メリットがない、事業費がかかる、最低限の魚道整備済）

• 指摘されている堰堤のうち特に影響があると認められる箇所について測量調査、アユ遡上状況を調査する。その結果をもとに簡易魚道を試験的に設置し、関係者への効果的な仕様、コストを提示し、関係者との協議により適切な解決策を見いだす。
• 堰堤によって人為的に遮断されている生物の移動を回復し、生態系の維持を図る。
• アユ資源を回復することにより地域の人々に潤いの場を提供する。
  

	そ上状況調査委託
実施期間	平成19年４月〜５月
調査委託費	1,000千円
調査箇所	６箇所（３河川×２）
調査内容	・堰堤下でのアユの滞留状況 ・アユの魚道の遡上状況