1 背景・課題
(背景)
○県内を訪れる観光客の8割がマイカー→増加傾向
○大山山麓には周回道路に加え、大山を中心に各方法へつながる放射線状の道路、さらには数多くの展望駐車場が存在
(課題)
○マイカーを意識した観光情報が不足(目的地への行き方がわかりにくいという声が多い) ⇒ イメージダウン、環境負荷大
○大山山麓にある数多くの観光スポット(施設、名所旧跡、景勝地等)に
光が当たっていない→特定の地域(施設)に観光客が集中
⇒ 経済効果小、環境負荷大
2 事業の目的・効果
@既存道路の「あり方」「見せ方」「使い方」を工夫して、自然環境との調和をとりながら観光資源として有効活用する。
A併せて、周辺の観光資源の掘り起こし・磨き上げを促すとともに、大山山麓全体の魅力向上のための地域連携(例えば蒜山と奥大山〜大山寺)を促す。
↓
*マイカー客の回遊促進→より多くの観光スポットに光が当たる
*バラバラだった観光スポットを、道路によって結びつける
→「点」から「線」「面」へ
↓
満足度と滞留時間がアップ→経済効果大→地域活性化
3 事業内容及び所要経費
*道路の三段活用(ぐるっと&止めて&閉じて)
(1)ぐるっと:新大山ドライブコース造成
天空の道「ぐるっと大山ループコース」
〜周辺の観光スポットへ 絶景ダウンヒル・ドライブ!〜
<概要>
大山山麓の既存の道路を用いて新しい魅力満載のドライブコースのご案内
→ 回廊性と延長性という特性を持つ当ドライブコースで地域資源の
要素と魅力を道路によって演出・PR
→ 県中西部一帯をマイカー目線で総合的に観光案内
→ ドライブコース共同戦略によって蒜山サイドとの観光連携強化
→ 大山の北側・東側に観光の光を当てる
<H19年度事業内容>
@道路観光戦略検討会(仮称)の立ち上げ
各地域の観光関係者(官民)と道路関係者(各エリアの管理者)が協力して
ドライブコース沿線周辺の各地域の観光コンテンツを充実する。
AHPを使った観光情報サービス
西部県土局制作の道路ナビHPに観光情報を盛り込む。
<所要経費> 355千円
・検討会研究経費(現場検証、モニターアンケート)
・先進地先進事例視察
※H20年度以降の取組計画
@ドライブコース整備(道路行政の役割)
→ 統一されたデザインのガードレール
→ 統一されたデザインの観光案内看板
→ 案内看板や展望駐車場でのQRコード設置
Aドライブマップ制作(観光施設利用クーポン券等特典付き)及び販売
→この道の先に何があるのか、サプライズな観光情報を盛り込む
→QRコードを落し込み、携帯から詳細な個別観光情報を得る仕組み
→クーポン券を付けて観光施設等に誘客する仕掛けを付加
(2)止めて:鍵掛峠・大山環状道路の交通規制(紅葉ピーク時)
<概要>
*渋滞緩和策だけで終わらない観光的交通対
→環境に配慮したマイカー対策で且つ紅葉の絶景ポイントを
ゆっくり歩かせる。
→紅葉を愛でる滞在時間を増やす事で素通り日帰り観光から
宿泊型観光へ促す
<H19年度事業内容>
*「大山の交通問題等を考える会」(仮称)の立ち上げ
今秋の鍵掛峠駐車場交通量調査の結果を踏まえ
マイカー規制を視野に入れて次年度紅葉時の対策を考える。
<所要経費> 475千円
・考える会研究経費(現場検証、モニターアンケート)
・先進地先進事例視察
(3)閉じて:大山スキー場ゲートイン方式の導入
〜県道赤崎大山線の冬季完全封鎖〜
<概要>
冬期間車両通行止め区間の冬季間道路占有許可
場所:登攀リフト乗り場〜大山国際スキー場の香取方面口
<H19年度事業内容>
「大山スキー場スノーパーク構想」検討協議会(仮称)の立ち上げ
年々減少傾向にあるスキー場の誘客対策
→スキー場の新しい活用方法によって新しい冬の遊び方を提案
→新規顧客開拓
→スキーもスノボーもスノーシューもソリも雪合戦も楽しめる総合的な
ウィンターフィールドサービスによる冬の大山エリア再生計画
<所要経費> 145千円
・検討会研究経費(現場検証、モニターアンケート)