1 財政課査定内容と対応
〈査定結果〉
両試験場には、この5年間で集中的に投入し、緊急性・必要性の高いものにはすでに実施しています。
財政状況が非常に厳しい折ですので、今後は必要最低限のもののみ実施することとします。
○畜産試験場
(1)高速液体クロマトグラフィー:進度調整
今まで購入した機器を用いた研究の成果が明確に出てから検討 します。
(2)設計委託料:ゼロ
種雄牛舎改修は管財課営繕枠内で必要最小限の修繕を実施
現場管理棟は管財課営繕枠内で必要なものは順次実施
(3)バンカーサイロ、消毒槽:計上
○中小家畜試験場
(1)現場管理舎は管財課営繕枠内で必要なものは順次実施
(2)本館合併処理浄化槽:進度調整
〈査定結果への対応〉
・鳥取和牛肉うまみ開発試験には、「脂肪の量・質」、「アミノ酸」、 「筋繊維」の3成分の研究を同時に行わなければうまみを活用した 和牛改良を行うことができない。
・第10回全共に成果を活用するためには、平成19年度にアミノ 酸分析ができる高速液体クロマトグラフィーの導入が必要であり、 復活要求を行う。
・その他については、管財課営繕枠内で必要なものから順次実施 する。
2 復活要求理由
(1)平成24年開催の第10回長崎全共「肥育の部」において、「うま み」成分が成績に影響することから、平成19年度から研究を開始し なければ成果が活用できない。
(2)消費者が求めている和牛肉のうまみを全国の先駆けて行うには、アミノ酸組成の遺伝子領域を確定することが最も早道であり、うまみのある鳥取和牛肉の安定生産に貢献するため、早期に整備する必要がある。
3 高速液体クロマトグラフィーの活用内容
○鳥取和牛肉うまみ開発試験
消費者が求めるうまみ成分を分析し、和牛の遺伝的な改良を行う。
・脂肪、アミノ酸の「うまみ」調査試験
○粗飼料生産事業
・サイレージの栄養成分の分析を行い、高度な飼養管理技術指導 を行う。
○粗飼料重視型肉用牛経営システム試験
・ビタミン分析により、肥育牛の最も効率的な給与体系を開発し、
マニュアルの作成及び農家指導を行う。
4 要求額
10,884千円