1 事業の内容
環境汚染化学物質対策事業(水大気環境課)による県内各河川の環境ホルモン濃度調査結果に基づき、県内河川水に含有する女性ホルモン様物質(雄の体内に雌特有の生理現象を誘発する物質)等の化学物質による水棲生物への影響を調査する。
2 事業の必要性
(1)県内河川では、魚への影響が強く推察されるノニルフェノール、オクチルフェノール、ビスフェノールAが検出されている。
(2)鳥取県は農薬による水棲生物への悪影響の可能性が高い地域であるとの報告がある。
(3)県内河川でこれらの影響の実態は調べられていないので、鳥取県での内分泌撹乱化学物質による生物へ影響を把握し、原因物質の削減等、今後の汚染防止対策につなげていく必要がある。
3 事業の効果
この研究成果を基に化学物質汚染に対する必要な対策、適切な規制を行うことによって、鳥取県の生態系の保全に役立つ。
【今までの成果】
バイオアッセイ法の測定精度の確保。
バイオアッセイ法による河川水のモニタリングを実施中。
【成果・結果に基づく今後の方針】
水環境は季節的、経年的変動が大きいことや環境汚染物質の環境における挙動が不明である等の観点から、経年的な生物影響調査を行なう。
また、国立環境研究所及び全国9府県との共同研究により全国レベルの環境データを蓄積する。
4 平成19年度要求額内訳
5 事業期間及び経費
事業期間【17年度〜19年度】
区分 |
事業内容 |
事業費(単位:千円) |
全体 |
バイオアッセイ法を用いた生物影響調査 |
8,211 |
17年度 |
バイオアッセイ法の最適化、測定精度の確保 |
3,366 |
18年度 |
バイオアッセイ法による河川水モニタリング |
2,581 |
19年度 |
バイオアッセイ法による河川水モニタリング |
2,264 |
6 共同研究
国立環境研究所、北海道環境科学研究センター、岩手県環境保健研究センター、宮城県保健環境センター、群馬県衛生環境研究所、長野県衛生公害研究所、静岡県環境衛生科学研究所、京都府保健環境研究所、北九州市環境科学研究所