バイオ燃料地域導入・利用検討事業

１　目　的

地域で活動する団体が、地域住民と一体となって、廃食油を回収してバイオディーゼル燃料（ＢＤＦ）を製造・利用する動きが、県内で始まっている。

地域住民と一体となってＢＤＦを循環させる地域団体等の活動を支援することによって、ＢＤＦが地域に根付いて安定的に継続し、普及することを目指す。また他地域に普及し、ひいては循環型社会づくり、水環境の保全、地球温暖化防止を進める。

※バイオディーゼル燃料（ＢＤＦ）
○植物油（菜種油、大豆油等）から精製した燃料のことで、軽油代替燃料として利用
○県内では、廃食油（いわゆる使用済み天ぷら油）を精製したものを利用

〔復活の内容〕

○当初（要求3,847千円、うち標準事務費110千円）
　県が主体となってバイオディーゼル燃料地域導入・利用検討委員会を設置し、県内へのＢＤＦの導入促進を図るための要求

　財政課長査定（査定0千円）
・流通体制・回収方法等は県が考えることではない
・福祉法人など個別の案件で考えること

↓

○復活
　地域でＢＤＦの利用促進を図っている団体等の活動を支援

２　事業の概要

（１）バイオディーゼル燃料地域導入・利用モデル事業

地域でＢＤＦの循環を進めている活動団体は各種の課題を抱えている。この課題を解決して、ＢＤＦの地域内での循環を安定的・継続的にネットワーク化していくための活動に対して支援する。また、モデル事業の成果を県内他地域の活動へ波及させていく。

［主な課題］
○廃食油の回収体制
○品質の安定したＢＤＦ生産体制
○利用しやすい供給体制
○利用先の確保

１）補助対象者
地域において住民と一体となってＢＤＦの利用・普及のネットワーク化を図る、特定非営利活動法人、社会福祉法人、地域住民団体　等（行政は除く）。

２）補助期間
平成１９年度〜平成２０年度（債務負担行為）

３）補助金額

補助金限度額：１，０００千円（単年度あたり）
補助率：１／２

４）補助対象経費

ＢＤＦの地域循環ネットワーク構築に要する経費（普及・啓発経費、製造装置導入リース料、品質検査費、モデル成果普及経費　等）（※人件費・賃金等は除く）

５）モデル事業の効果

○地域内の住民ボランティア活動とＢＤＦ製造者が連携したネットワークができる
○ＢＤＦ利用の普及・啓発のモデルをつくり県内他地域に波及させることができる
○地域における循環型社会の確立、水環境の保全、これに伴い化石燃料の使用減により地球温暖化を防止することができる

（２）県庁公用作業車等への導入

ＢＤＦを農業用機械（トラクター等）、道路維持作業車等に導入する（標準事務費対応）

（３）ＢＤＦ等導入ワーキンググループの進行管理

○県庁内関係各課によるＢＤＦ・バイオエタノール、バイオマスの導入・利用の検討
○県内におけるＢＤＦ製造・利用者等に対する研修会の開催